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生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第4章 これからと『過去』
73/169

73 生まれつきの婚約者

どうぞよろしくお願いします。

 ジョルジュ第3王子の馬車が辺境伯爵家の城に到着した。

 王家の馬車からジョルジュ王子、側近であるミュラー子爵のウィリアム、騎士の従者、馬車の御者もしていた従者がひとりと全員で4名だった。


 辺境伯爵と夫人、ジョナサンが出迎え、その後ろにミレーヌ、マリア、シーラ、カイエンが控えていた。


 ジョルジュ王子は「少しの間、世話になる」と王家からの封書を差し出す。


「兄と私の、世話になる正式な依頼だそうだ」


「これはご丁寧に。ありがたく頂きます」

 

 辺境伯爵がうやうやしく受け取る。


「ミレーヌ嬢! シーラ嬢! 久しぶりだな!」


 突然、ジョルジュ王子に呼びかけられて驚くふたり。

 慌てたように王家に対する礼を取った。

 気づかれなきゃ、そのままやり過ごせたのに……。


「前もふたりでいたな?

 今日シーラ嬢はどうしてここに?」


 少しの間があったがミレーヌが答えた。


「ローレウス伯爵家のシーラ様と私の兄ジョナサンの婚約が成ったからでございます」


「……婚約? それはおめでとう!」


 シーラが「ありがとうございます」と返事をした。

 ジョルジュは笑顔で頷き、ミレーヌとマリアを見た。


「妹か?」


「はい、私の妹のマリアです」


 ミレーヌの紹介に美しい礼をして見せるマリア。


「ほう、あの時のミレーヌとは全然違う感じの妹だな」


「そうですね。まあ姉妹だからと言って、同じだとくくられて考えられるのもどうかと思いますけど」


 ジョルジュは苦笑して「相変わらずだな」と呟いてから「シーラ嬢はめでたく婚約となっても、ミレーヌ嬢はなかなか苦戦しそうだな」と言った。


「御心配頂き……、が生まれつき定められておりました婚約者がおりまして、順調に結婚に向けて話が進んでいますので、御心配なく!」


「生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてないが……」


「曾祖父母達の間での約束だったそうで……、私も聞いたのは2カ月前くらいです」


「2ヶ月前!?

 それで、ミレーヌ嬢は納得したのか!?

 あの、ミレーヌが?」


 ミレーヌがジョルジュの態度が面白いと思ってしまったようで、ニコニコ答えている。


「最初はこんな男女おとこおんなが婚約者だとは申し訳ないと伝えていたのですが、カイエンがこんな私がいいと言ってくれて。今では時期を見て早く結婚しようという話をするくらい順調です!」


「カイエン……、レンダート伯爵家の?

 ウィルの実兄じっけいか!?」


 ジョルジュが振り返る先にいたウィリアムが頷く。


「はい、カイエンは私の兄です。そこにいます」


 カイエンがミレーヌの横に並び「レンダート伯爵家のカイエンです」と挨拶した。


 ジョルジュはカイエンを見てふっと笑う。


「なんだ、子どものままごとのようなふたりだな」

読んで下さり、ありがとうございます。

うーん、カイエンがまだ少年っぽいからね。

思わぬところでタイトルが2度目の回収。


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