63 令嬢として
どうぞよろしくお願いします。
ここで3章はおしまいにして、次は4章に突入する予定です!
朝食のために食堂に行く準備をしながらミレーヌが聞いた。
「そういえば、セシル様には誰をつけたんだろう?」
マリアが「アンナよ。おしゃれに詳しい者と言ってたから」と答える。
「アンナか! なら、大丈夫だね」
アンナはベテランになりかけという勤続年数だが、まだ20台前半と若く、特に服や美容といったおしゃれについて詳しい。
セシルの求めている専属メイドにぴったりだろう。
「公爵の方は?」
マリアが苦笑しながら言った。
「あ、そちらは……、なんとなく交代で入るようなことを……」
うん、みんな公爵の様子を見て敬遠したわけね。
「あ、セシル様の服は?」
「……昨日お話しして、あんまり持って来てなくて……。
ミレーヌ姉様のお古を用意してたの」
「お古だけど……、まだ3年くらい前だし、私もあまり頻繁に着る方じゃなかったから、綺麗なのが多いか! でも、流行となると?」
「それは大丈夫。アンナの指示で装飾を足したみたい。ミレーヌ姉様の服ってシンプルなのが多いからやりやすかったよう」
「なーるほど、それはいいね!」
「うん、でも……、ん、いや……」
マリアが口を濁す。
「食堂の準備が整いました」とメイドが呼びに来た。
ミレーヌは濃い緑のシンプルなワンピース。
マリアは淡い緑のワンピースで、レースの装飾がかわいらしいワンピース。
シーラは白いワンピ……というよりはドレスといった雰囲気の物に鮮やかな緑のショールをかけている。
メイドの手によって美しく髪を結い上げ、薄く化粧しているので冒険者の時のミレーヌの面影はあるが……という感じだ。
シーラにはそこまでの別人感はない。
食堂にはエドワード王子、マリオン侯爵、エイルズワース公爵、シャルル、セシル。
そして、辺境伯爵夫妻にジョナサン、ミレーヌ、マリア。
ジョナサンの婚約者としてシーラ。ミレーヌの婚約者としてカイエン。
バルドとカイトと侯爵の従者は別の部屋にいるようだ。使用人達と交流しているのかも。
エイルズワース公爵とセシルは、ミレーヌの本当の身分を知って驚いている。
特に公爵の動揺がすごい。
その様子を見て公爵にはしてやったりだが、セシルには悪かったかな……と思ったミレーヌだった。
セシルはかわいらしいピンクのドレスを着ている。
ミレーヌは違和感を感じて首を傾げた。
……あれは、マリアのお気に入りじゃない?
マリアを見ると複雑そうな表情でセシルと服を見ている。
昨日の夜に何があったのだろう……。
読んで下さり、ありがとうございます。
次は章を改め、ジョルジュ王子も来て、セシル嬢が大暴れし、カイエンとミレーヌのイチャイチャがなかなかできなくなり(デートの約束もしてたのに……)となっていく予定。
でも、イチャイチャさせちゃうんだもんねー。
ジョナサンとシーラの方は順調に行くのか!?




