61 考えられること?
どうぞよろしくお願いします。
辺境伯爵の執務室にミレーヌ、カイエン、コーラス、シーラ、ジョナサン、辺境伯爵夫妻が集まっている。
マリアもそこに合流した。
「どういうことですか?
ジョルジュ王子がこちらに来るとは?」
ジョナサンがみんなを代表して聞いてくれる。
ケリーが夫をちらりと見てから、説明を始めた。
「エイルズワース公爵が辺境伯爵領に入り、パテマに向かったことで、エドワード王子がお忍びで来ていることに気づいたの。
まあ、ばれたわけね、私達にも王家にもね。
で、レイオス家が王子も公爵も一緒に城に招待したことが伝わったんでしょう。
公爵令嬢と第2王子がもしくっついたら?
第2王子と我が家の娘でも?
まあ、まだ婚約者が決まっていない第3王子にしてみれば、あまり高い身分の令嬢と第2王子が婚約するのは阻止したいってところじゃないかしら?」
ジョナサンは首を傾げる。
「阻止したいっていうだけで、わざわざこっちに来ますか?
それに……、はっきり言いますとエイルズワース公爵家はもうダメだと思います。
今すぐシャルルに代替わりして、有力な……貴族か王族が援助してやらないと、本当に終わると思います」
ケリーが真顔で言った。
「それが本当だとしてもとりあえず公爵だものね。
この国では一番高位の貴族だもの。腐っても公爵家ってことね」
三レーヌが言った。
「エイルズワース公爵は最初セシル様をジョルジュ王子にと考えていて、でもうまくいかずにエドワード王子に狙いを切り替えた。
で、ジョルジュ王子が追いかけてきたってことは、セシル様に思いがあるのかも?
あ、エドワード王子がジョルジュ王子には何か気にしている令嬢がいるとか言ってたけど、それが……セシル様……じゃないか!?」
シーラが肩をすくめた。
「まあ、それが誰でも……。
セシル様にしてみれば、ジョルジュ王子かエドワード王子と婚約っていうのが一番良さそうな感じかしら?
ジョルジュ王子は……、あんまりお薦めできないのだけれど……」
「シーラ!
あれから4年も経ってるから、少しは性格よくなってるかもよ?」
ミレーヌが苦笑する。
カイエンが言った。
「いや、12歳の時のこと、少し聞いたけれど、そんなに変わってはいないと思う。
ウィリアムも苦労しているようだ」
「そうか! ジョルジュ王子の側近だ!
カイエンの弟のウィリアムも一緒だよね! 会えるの楽しみ!」
ミレーヌがカイエンに微笑みかけ、カイエンも頷いた。
そんな娘の様子を見たケリーはうれしそうだ。
「ミレーヌ……、カイエンと本当に心を通じ合わせることができたのね」
「あ……、はい。心配をおかけしました」
ミレーヌが少し恥ずかしそうに言う。
それを見てジョナサンが言った。
「私もシーラに婚約を申し込みました」
読んで下さり、ありがとうございます。
そろそろ次の章に行こうと思います。
曾祖父母達の話をどこかで入れなきゃなと考えているのですが、ちょこちょこ入れるか、ドーンと章で入れちゃうか……、迷い中です。




