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33 生態系?

どうぞよろしくお願いします。

 湿地の手前という場所まで来るとカイエンが周囲を見回し、一つの小さな森を指差した。


「あの森を目指して進もう。

 コーラス! ミレーヌと前に出てくれるか!

 地面が湿っているところがあったら、教えてくれ!」


 オーバーシューズを身に付ける面々。


「カイエンだけ持ってないんだよね。借りればよかったね」

 

 ミレーヌが心配そうに言う。


「大丈夫だ。乾いているところを歩くことにする」


「気をつけてね。

 シーラ、虫が苦手なの。そっちも気をつけてあげて欲しい」


「わかった」


 そんなふたりを不思議そうな表情で見ているエド。


 身支度を整え終わると、ミレーヌとコーラスが先頭になり、地面の様子を気にしながらゆっくりと進み始めた。


「コーラス、幼虫は土の中。朽ちた草の層にいるらしい。

 ふわふわした感覚がしたら教えて!」


「ああ、まだそこまで水気はないな。

 乾いて硬い感じだ」


 コーラスとミレーヌが草の生え具合で道を選び、押し踏んで確認して行く。

 コーラスが考え込むように同じ場所を踏んだ。


「ここ……」


 ミレーヌもコーラスの足元を踏む。


「あ、違うね。

 カイエン、ここらにいそう!」


 カイエンが頷いて、ふたりにそこをどくように指示すると、その地面に手を向け何か呟いた。

 地面がまるで沸騰したかのようにぼこぼこ揺れて、地中から盛り上がった土の塊が崩れていく。


 白い幼虫が十数匹、土の上に姿を現し、慌てたように土に再び潜ろうとしている。


 ミレーヌが稲妻の魔法剣でぶっ飛ばす。


 攻撃を何とか回避または耐えて逃げようとした幼虫は、コーラスが頭の固い部分だけを潰して止めを刺した。


「うわぁ、本当に大きい……」


 ミレーヌが少し恐々と言った感じで呟いている。


「見せてくれ!」とエドが言い、コーラスが大きめの傷がないきれいな個体を選んでカイトに渡したが「地面においてくれ!」とカイトに叫ばれている。


 地面に置かれた幼虫の死体をエドは熱心に観察している。

 他の死体はカイエンとコーラスで回収し、カイエンが収納魔法に入れた。


 エド達をそこに残し、周囲を探り始めたコーラスとミレーヌだったが、後ろが騒がしくなった。


「何だ!?」


 コーラスが振り返る。

 ミレーヌも草の丈が高い場所が点在している地形であるため、背伸びしてそちらを見る。


 カイトとエドが慌てている。


「ネズミが!!」という声が聞こえたのと、バルドが剣を振るっている姿。


 シーラは顔を強張らせているし、カイエンは顔をしかめて周囲に気を配っている。


 ミレーヌとコーラスが戻ると、幼虫の死体に傷がついてぼろくなっていて、周囲にネズミの死体が散乱……。


「ネズミが芋虫の死体を持っていこうと大勢でっ!」


 エドの説明にミレーヌは苦笑した。


「あー、一匹ぐらいネズミの餌にしても……」


 その時、背の高い草むらの方からガサガサガサと何かが近づいてくる音と気配があり、カイエンが素早くミレーヌを守るように自分の背の後ろに回した。

 そのミレーヌはシーラに寄り添う。

 

読んで下さり、ありがとうございます。

あれ、これ恋愛がメインなんですけど、なんかすみません……。


カブトムシの幼虫を息子が幼稚園時代に大量に育てたことがあります。

(成虫を夏休みに飼ってたら、飼育ケースで卵が孵り幼虫ウゾウゾパターン)

おかげで、幼虫の時点で雄雌の判別がつくくらい鍛えられました、私が。

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