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183 魔道具と薬

どうぞよろしくお願いします。

ちょっと長めです。

「ずっと最初から薬屋だったの?」


 レンがジョバンニとバートと話をしながら森の中で薬草を集めている。



 前日、クルトがブラウンボアの解体についてライナスに聞くと、村でできるということになり、村中総出でお祭りのようになったのだ。

 ギルドに持ち込むのは遠いため、大きな獲物は村のみんなで解体し、肉は村で分配、素材は捕えた者の物とするということらしい。

 肉はクルトとレンの歓迎を兼ねて、調理され、みんなに振る舞われたのだ。

 クルトは毛皮をジョバンニとバートにあげることにした。

 ケイトが皮を加工する職人に依頼して、ふたりの防寒具を作ることにしたそうだ。


 ケイトはクルトとも話をして、薬局の客間に泊る宿代は普通にもらうが、食事くらいはお礼として出させてくれと言った。

 クルトとレンはそれで納得したが、まあ、自分食い扶持ぐらいは仕事をしたり、獲物を取ってこようと考えたのだ。



「最初はひい爺いちゃんの魔道具屋だったそうだよ。

 で、この村の薬師の女の人と結婚して、魔道具と薬屋になって。

 魔法は……、おじいちゃんは上手だったけど、うーん」


 ジョバンニの言葉にレンは言った。


「教えてもらえなかった?」


「というか、父さんはあまり得意じゃなくて。

 薬師である母が嫁に来たってこともあって、今は薬屋って感じに。

 俺はおじいちゃんに教えてもらって……。でも、すぐおじいちゃん死んじゃったから、それほど」


 話をしながらも薬草を摘む手は止めない。


「レン、薬草摘み、上手」


 バートが褒めてくれる。


「あ、ギルドで……」


 レンは言いかけて、自分はギルドに出入りできない身であることを思い出し、慌てて言い直す。


「ギルド職員の兄さんの手伝いで、薬草を集めたり、木の実を取ったりもしてたし」


 実際、F・Eランクの仕事によくあった。


「俺ももうギルドに登録できるかな?」


「うん、13歳ならできると思うよ」


「レンも登録してるの?」


 う……。


「いや、僕は、冒険者になる気はなくて……」


 思わず手にした薬草をじっと見てしまう。


「薬師とか、いいかもな……」


 バートがレンの腕につかまってくる。


「僕も薬師になりたいの。一緒だねー!」


「ねー!」


 反射的にレンが笑って、バートに合わせた。

 その時、ジョバンニが唇の前に指を立てた。

 黙るレンとバート。


 藪の向こうに白いものがいくつか……。

 どうやらモフラビットのようだ。この地方のラビットは白く触り心地がいい滑らかでモフモフの毛をしていて、耳が長くない……、ラビットなのか!?


 地域の呼び名がモフラビット、魔物としての正式名はスムースモルモットだ。

 レンは群れごと稲妻の剣で吹っ飛ばした。


「すげー!」

 

 ジョバンニが声を上げ、バートも「すげー」と真似をしている。


「気絶しているものも多いから早くつかまえないと!」


 ジョバンニとバートが慌てて袋に回収していく。

 モフラビットは家で飼育して、家畜としている人もいる。

 また、家畜というより、愛玩する金持ちや貴族もいるとか……。


 狩りで死んだものは肉と素材になるが、生きているものはライナスに頼んで、欲しい人を聞いてもらい、村内で売るという感じだ。


「レンの魔法は剣なの?」


 ジョバンニの言葉に「剣に魔法を入れるっていう方が、普通に魔法を使うより得意なんだ」と返事するレン。


「ふーん」


『ふーん、練習したらできるかも。

 時間を作ってやってみよう』


 レンはカイエンの言葉をふと思い出してしまった。


「……レン?」


「あ、ごめん。

 僕も魔法は学び中、かな。

 でも、僕が教えられることは、教えてあげられるよ」


「……ずっとここにいる?」


 バートがレンの背中におずおずと手を伸ばして、服をきゅっとつかんだ。

 レンが振り返る。

 とうとう言ってしまった……という表情で、心細そうに見上げるバートがそこにいた。


 レンは微笑んで「そうだね。ここにいたいから、兄さんに相談してる。ケイトさんにも聞いてみようかな?」と言った。


 バートの顔がぱっと輝いて、さらにぎゅっとしがみついてくる。

 ジョバンニも興奮した表情で「ライナスさんにも相談しないと!」と高い声で言った。


 獲物のモフラビットと薬草を持って家に帰る。

 庭にいたケイトが迎えてくれ、ジョバンニはモフラビットをライナスの所へ持って行くことになり、バートは友達と遊びに行った。

 クルトはライナスのところに行っているそうだ。

読んで下さり、ありがとうございます。


雪、こちらも少しだけ積もりました。

早朝から「〇〇様、△大の誘導担当□です。電車遅れで……」的なショートメールと留守電が何通か入り……。

とても丁寧な文面だし、名も名乗ってるし、〇〇は同じで違う方から複数なので、これはイタズラじゃないよね、とショートメールの方だけには「〇〇ではないです。番号違いです」と返信しました。

丁寧なお詫びの返信があり、ほっ。

留守電の方には流石に折り返し電話はかけられず。

早朝からどうするか悩みました……。

ショートメールの方が電話番号違ってたと伝えてくれれば、留守電の方も大丈夫だろうと思うことにします。

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