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180 魔法使いの血筋と薬屋

どうぞよろしくお願いします。

「ジョバンニとバートの母のケイトです。

 子ども達を助けて頂き、ありがとうございます。

 この村にいる間、どうぞ我が家にお泊り下さい!」


「ありがとうございます! コボーもいますので、助かります」


 クルトがうれしそうにお礼を言い返している。

 レンはジョバンニとバートに案内されて、コボーを裏の厩に行き、中へ入れた。

 藁や水場も一緒に仕度する。

 コボー達も安心して休める場所にうれしそうだ。


「コボー達、いい所だって喜んでいるよ」


 レンの言葉に兄弟はうれしそうに笑う。

 家の裏には小さな畑があって、野菜や薬草を育てている。

 すごく……、いい感じの家だ。

 レンはなんだかほっとするような懐かしい気持ちになった。


 裏口から家の中に案内される。

 すぐに住居スペースで、キッチンと食堂といった感じのリビングに裏口は直結していた。

 廊下に出ると水場がある。洗濯や風呂に使うのだろう。

 一階には部屋が一部屋あり、そこが客間なのだそう。

 二階に兄弟の部屋やケイトの部屋があるそうだ。

 そして家の表側は店で、薬屋をやっているのだそう。


「薬屋! ケイトさんは薬師なの! 

 あ、だから、ジョバンニは薬のことを気にしてた!?」

 

 レンの言葉にジョバンニは照れくさそうに頷いた。


「レンさんの薬、すごい効き目だったから、驚いて……」


 

 クルトはライナスのところに話を聞きに行ってくるとジョバンニと出て行った。

 レンはバートに手伝ってもらい、客間に風を入れ、布団など外へ出してはたいて干す。その間にケイトが部屋を掃除してくれた。

 終わったと声を掛けられ布団を戻す。

 ベッドが2台あって助かった。

 聞くとこのような辺境で薬屋をしていると、患者や家族を泊めて治療をすることもあり、そのための客間なのだそう。


「1泊おいくらでしょう?」


 レンの言葉にケイトは手を振る。


「いえいえ、おふたりは子ども達の命の恩人ですし!」


「兄さんはギルド職員なので、きちんと旅費はギルドから出ます。

 気にせず請求して下さいね」

 

 レンの言葉にバートが手を引っ張り「二階の部屋も見せてあげる!」と言った。

 ケイトが頷いてくれたのでレンはバートと一緒に階段を上る。


 二階は薬局の上の広さもあるので、部屋が4部屋もあるようだ。


「けっこう大きな家だよね!」


 レンが感心したように言うと、バートが笑う。


「ひい爺ちゃんとその弟がすごい魔法使いだったんだ!

 その時に建てた家なんだって!」


 魔王の依り代となっていたジョバンニ? 弟はカイエンの曾祖父のバート?


「もしかして、ひい爺ちゃんの名前もジョバンニで、その弟の名前もバート?」


「よく知ってるね! そうだよ!

 だから生まれた男の子にジョバンニとバートの名前を付けるんだって」


 ああ、この森が、この辺境の森が魔王城の強制転移の行き先だったんだな。


「レンさんは魔法使いのことに詳しいの?」


「ああ、魔法は少し使えるよ。

 バート、僕のことはレンでいいよ。

 バートはいくつ? 僕は17歳なんだ」


「へー、17歳!!

 僕は8歳だよ。兄さんは13歳。

 レンは魔法が使えるの?

 剣も構えてるのカッコよかったし、コボーにも乗れてすごいね!」


「ここにいる間に教えてあげるよ。兄さんも魔法は使えるし」

読んで下さり、ありがとうございます。

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