158 レーニアにて
どうぞよろしくお願いします。
後日録スタートしました。
章立てにしましたが、そこまで長くならないと思いますがどうだろう?
※すみません。長くなり後から第二部ということにタイトルや章を整えています。
「えーっ! 王都に行かなきゃいけないの!?」
ミレーヌのうんざりしたような声が響き、その部屋からネコのハチがとてとて逃げ出した。
「あ! ハチ!」
マリアが慌ててソファから腰を上げかけるが、諦めた様子で見送って、また座る。
「……ごめん! 声大きすぎた」
ミレーヌが謝った。
カイエン達がミレーヌのブレスレットの魔道具の機能でレーニアの城に転移してきて、一週間が経っている。
アルベルト、エドワードはモルドバで討伐パーティと会い、モルドバの被害状況と復興の様子、魔王城の跡地など視察してから、今日、レーニアまで戻ってきたのだ。
最初にゴードン、ジョナサン、ケリーと話し、今はジョルジュ、カイエン、ウィリアム、コーラスと話しをしている。
ミレーヌの部屋にジョナサンとシーラが来てミレーヌとマリアにこれからの予定を説明してくれていたところだった。
「冒険者の討伐パーティがいるなら……、まあコーラスとカイエンとジョルジュ王子がそっちにも名を連ねたんだっけ、それにクルトも。
私とマリアはいいんじゃない?」
「ウィリアムは……、魔王城から強制転移したカイエンとジョルジュ王子にたまたま出会って、一緒に戻ってきたとしても……。
マリアとミレーヌは魔王城へは行ってないが、任命された討伐パーティ『暁の勇者』の仲間で、途中までのモルドバ攻略には活躍してただろ!」
ジョナサンが呆れたように言う。
「あー、そうか。聖女に任命されてたこと忘れてた。
もう免除もしてもらいたい」
ミレーヌが呟くとシーラが笑う。
「ふふふ、まあ、それ以外にもレンダート伯爵家にふたりが挨拶に行かないとだしね。
旅費や安全のことを考えるとみんなで行った方が安心よ」
「みんなって、アルベルト神官とかエドワード王子とか?」
「お姉様!
いずれは王都のレンダート伯爵家、ミュラー子爵家にご挨拶に伺わなくてはならなかったのですから、早い方がいいのでは?」
マリアがにっこり微笑んだ。
「そうだね。マリアも一緒だもんね。
……でも、戦いで怪我した人もまだいるし、レーニアの治癒所の方は?」
ジョナサンがシーラを愛おしそうに見た。
「シーラが引き受けてくれるそうだ」
シーラも微笑む。
「ええ、ジョナサンの助けにもなりたいですし」
マリアとミレーヌも微笑んだ。
シーラがミレーヌに言った。
「ミレーヌとカイエンの結婚の書類、覚えてる?」
「あ、そうか、王都に行こうとしてた時!」
「カイエン、ちゃんと覚えていて、おじ様とおば様、それにジョナサンにも話をしてね。
私が預かっていた結婚の書類、渡したわ。
だから、王都に行って、カイエンの御両親にお話しして、結婚できるわよ」
読んで下さり、ありがとうございます。




