表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第5章 魔王の正体と倒し方
154/247

154 討伐パーティ

どうぞよろしくお願いします。

「カイエーン!! ジョルジュ王子ー!!」


 コーラスの声が聞こえた。


 ウィリアムははっとして「しまった! 魔物が!」と言ったがカイエンとジョルジュを睨みつけてから、力なく項垂れた。


「ウィリアム!?」


「……ああ、兄さん。

 私を殺してくれ。

 私には魔王が憑りついている。

 今なら、魔王ごと葬り去れる!」


「………できない。

 俺には、できない……」


 カイエンが動揺したように口走る。

 ジョルジュも言う。


「ウィリアム、一緒に帰ろう。

 魔王はもう関係ない。

 魔王! もし憑りつく者が必要なら、私に憑りつけ!

 そして、私が王になるのを悔しがりながら見ているがいい!」


「兄さん! ジョルジュ王子!」


 ウィリアムの目から涙が零れ落ちる。


「私は……、私は……」


 その時、部屋にコーラスとクルトと冒険者達が雪崩れ込んできた。

 部屋の中は薄暗く、彼らからは黒ずくめの男をカイエンとジョルジュがつかんで引き起こそうとしているように見えた。


「カイエン! ミレーヌは無事だ! お前のことを待っている!!」

 

 コーラスが叫んだ。


「王子! 今助けます!」


 冒険者の弓手がウィリアムを狙って、素早く矢を放った。


「待て!」

 

 コーラスが叫んだがもう矢は放たれ、ウィリアムの胸に矢が刺さりそうになった途端、すごい光が矢に集まり、弾け飛んだようになって、コーラス達は目を覆ったり、顔を背けたりして光を防ごうとした。


 気がつくと、カイエンとジョルジュと黒ずくめの男は消えていて……、魔王城が不気味な音で軋み始めた。


「崩壊する!? 逃げろ!」


 コーラスが叫び、クルトが行先を指示してみんなで走りだす。


「なんだ! どういうことだ!」「お前の矢で魔王は死んだのか!?」「今はとにかく走れっ!」


 みんな必死に通って来た廊下を逆に走り抜け、魔王城の外へ飛び出した。


「止まるな! 走れ!!」


 コーラスが叫び、土埃もすごくなっていて、みんなそこからは無言で魔王城から遠ざかる。


 モルドバの市街地に入り、コーラス達はそこでやっと後ろを振り返ることができた。

 魔王城が崩れていく。

 

「魔王をやっつけた!?」「やった!」「俺達が討伐パーティだ!」


 冒険者達が声を上げるが、コーラスの悲痛な表情に沈痛な雰囲気になってしまう。


「確かに……、王子とカイエンが一緒に……」


 冒険者パーティのリーダーがぼそっと言った。


「いや、でも、ふたりが魔王を押さえていてくれたから、射れたんだ!」


 弓手が言って。


 コーラスが我に返ったように言った。


「……ああ、すまない。

 そうだな、カイエンとジョルジュ王子のおかげで、魔王は……。

 今回の魔王討伐パーティは君達だ。

 おめでとう!」


 クルトが首を傾げたが、拍手をし始めた。


「おめでとう!

 ジョルジュ王子とカイエンの働きがあったとはいえ、君達が討伐パーティで間違いはない」


「コーラス! クルト! 君達の名も加えさえてくれ! そして、ジョルジュ王子とカイエンの名も!」


 リーダーにがっちり握手を求められて、コーラスは戸惑いながら握手をした。

読んで下さり、ありがとうございます。

魔王どうなった?

いつもと同じ逃げられたパターンか、前回とは違うのか!?


あと少しですが、最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ