表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第5章 魔王の正体と倒し方
145/247

145 治療所

どうぞよろしくお願いします。

 クルトとザッシュはコボーに乗り、伝令のような仕事をしていた。

 クルトが門の所へ戻ると、ザッシュがミレーヌを抱き抱えるようにコボーに乗ってやって来た。コーラスとマリアが一緒に早足でついて来ている。

 コーラスがミレーヌの物らしい防具を持っている。

 クルトの背筋がぞわっとした。

 ミレーヌが目を閉じていて、防具を外している!?

 慌ててコボーに乗ったまま寄ると、ミレーヌの服に右脇腹からの出血で大きなシミができているのが見えた。


「お嬢さん!? どうして?」


「話は後だ。

 どこか寝かせられる所へ!

 応急手当だけはしたんだが!」


 コーラスが言いながら、ザッシュからミレーヌを受け取るように抱き取った。

 ザッシュがコボーから下りるとクルトのコボーの手綱をつかみ「クルト、一緒に行ってやってくれ!」と言った。


「ザッシュ! ありがとう!

 コーラス! こっちだ!」


 クルトの案内で詰所近くの治療所へ運ばれるミレーヌ。

 医師やヒーラーがいる場所へ入ると、ヒーラーがマリアとミレーヌを見て驚きの声を上げる。


「ミレーヌ様!? マリア様!」


「ミレーヌが怪我をして! 応急手当はしたんだが!」


 コーラスの言葉に医師が空いている奥の部屋のベッドへと案内してくれる。

 ミレーヌは顔色は悪いが、意識はしっかりあるようだ。

 コーラスとクルトは部屋の外に出されてしまった。


「いったい、何があったんだ!?

 傷の位置や防具の傷からすると魔物にやられた傷ではない?」


 クルトがコーラスに詰め寄るように聞いた。


「それは……、俺からは言えない」


「カイエンは?

 大切なお嬢さんを放って、どこに?」


「ジョー……。ジョルジュ王子を追って行った」


「ジョルジュ王子?

 パーティ内で何があったんだ!?」


 ドアが開き医師が出てきた。


「……マリア様に治癒魔法を掛けて頂き、傷は治りました。

 出血量が多かったようで、しばらく安静に過ごして頂きます。

 ……剣の傷ですね。ミレーヌ様は混戦の中、味方の剣の到達位置を見誤みあやまって、自分で飛び込んでしまったというようなことを話されてましたが……」


 コーラスも苦しそうに表情で頷く。


「はい、ありがとうございます」


「同じパーティのカイエン様とジョルジュ王子は、まだ前線でおふたりで残られているのですか?」


「う、まあ、そんなところです」


「それならコーラス様も戻られた方が、マリア様はここでヒーラーをして頂けたらと思います。

 どうでしょうか?」


 コーラスがほっとしたように頷いた。


「ああ、そうしてもらえると助かる。

 ふたりをよろしくお願いします」


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ