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生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第5章 魔王の正体と倒し方
143/247

143 大通りの戦い

どうぞよろしくお願いします。

 街の入り口でグレイウルフが飛び出してきた。

 魔法使いや弓手が遠隔で攻撃。

 次々に倒していき、街の中へ騎士や冒険者達が入る。ミレーヌ達も一緒だ。

 建物の屋根から、レッドバブーンが物を投げてきたり、飛び降りてくるように襲ってくる。


 カイエンはミレーヌ達や騎士、先行する冒険者達には防御魔法を掛け済みで、まだ掛けていない者を見つけると掛けていく。

 ミレーヌもマリアを守りながら、様子を見て稲妻の剣を繰り出す。

 街の路地に入ってしまうと、広い場所での攻撃が効きにくくしずらいので、大通りの中心がパーティでは戦いやすく、ミレーヌ達は大通りで長く戦うことになった。

 この広めの場所だと戦いやすいのだが、もっと街の中へ入って行かないと、奪還、取り戻したとは言えない。

 しかも、狭い所で待ち伏せされたら……。

 慎重に進まなくてはならない。


 一緒に戦っていた騎士や冒険者達は大通りをミレーヌ達のパーティに任せて、大通りから路地の方の制圧に向かう。

 

 街の入り口はすでに制圧完了。門や詰所を利用して、新たな拠点を作り始めていた。


 前線で怪我をした者は大通りまで戻ればマリアとミレーヌがいて治癒魔法を掛けてもらえる。それもあり、マリアとミレーヌは早く進むことができない。

 ジョルジュが焦りを隠さなくなってきた。


「ジョー! ひとりで前に出過ぎるな!」


 コーラスが叫ぶが、ジョルジュは手負いのレッドバブーンを追い「ここで仕留める!」とひとりで建物の方へ寄った。

 その時、屋根の上から2頭のレッドバブーンが飛び降りてきた。

 1頭がジョルジュの肩を蹴った。

 さすがに防御魔法が掛かっているとはいえ、その衝撃によろめいて膝をつく。

 もう1頭がその隙を見逃さず、背中から抱きつくように!


「な! 放せっ!!」


 近すぎて剣も魔法も使うことができない。

 肩を蹴って離れたレッドバブーンがもがいているジョルジュの正面に飛び上がり、右手の爪を立てながら振り下ろそうとっ!


 ジョルジュは身体を反転させ、背に抱きついていたレッドバブーンに味方の爪が振り下ろされる。


「ギャー!!」


 魔物の悲鳴が響いた。


 ジョルジュは何とか振り払い、自由になったが、立ち上がりかけたところで、仲間を傷つけてしまったレッドバブーンが怒りの吠え声とともに飛び掛かってくる。


「ギャギャッ!」


 ジョルジュは衝撃に備えようと頭を守ろうとした、が、こない?

 目を開けると、ミレーヌの背中が見え、レッドバブーンを斬り上げていた。


「ミレーヌ!」


「早く立って!」


「すまないっ!」


 ジョルジュとミレーヌで手負い3頭を仕留めた。


「道の方に!!」


 ミレーヌが叫び、ふたりはコーラスとカイエンとマリアがいる道の真ん中へ戻ってくる。


読んで下さり、ありがとうございます。

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