143 大通りの戦い
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街の入り口でグレイウルフが飛び出してきた。
魔法使いや弓手が遠隔で攻撃。
次々に倒していき、街の中へ騎士や冒険者達が入る。ミレーヌ達も一緒だ。
建物の屋根から、レッドバブーンが物を投げてきたり、飛び降りてくるように襲ってくる。
カイエンはミレーヌ達や騎士、先行する冒険者達には防御魔法を掛け済みで、まだ掛けていない者を見つけると掛けていく。
ミレーヌもマリアを守りながら、様子を見て稲妻の剣を繰り出す。
街の路地に入ってしまうと、広い場所での攻撃が効きにくくしずらいので、大通りの中心がパーティでは戦いやすく、ミレーヌ達は大通りで長く戦うことになった。
この広めの場所だと戦いやすいのだが、もっと街の中へ入って行かないと、奪還、取り戻したとは言えない。
しかも、狭い所で待ち伏せされたら……。
慎重に進まなくてはならない。
一緒に戦っていた騎士や冒険者達は大通りをミレーヌ達のパーティに任せて、大通りから路地の方の制圧に向かう。
街の入り口はすでに制圧完了。門や詰所を利用して、新たな拠点を作り始めていた。
前線で怪我をした者は大通りまで戻ればマリアとミレーヌがいて治癒魔法を掛けてもらえる。それもあり、マリアとミレーヌは早く進むことができない。
ジョルジュが焦りを隠さなくなってきた。
「ジョー! ひとりで前に出過ぎるな!」
コーラスが叫ぶが、ジョルジュは手負いのレッドバブーンを追い「ここで仕留める!」とひとりで建物の方へ寄った。
その時、屋根の上から2頭のレッドバブーンが飛び降りてきた。
1頭がジョルジュの肩を蹴った。
さすがに防御魔法が掛かっているとはいえ、その衝撃によろめいて膝をつく。
もう1頭がその隙を見逃さず、背中から抱きつくように!
「な! 放せっ!!」
近すぎて剣も魔法も使うことができない。
肩を蹴って離れたレッドバブーンがもがいているジョルジュの正面に飛び上がり、右手の爪を立てながら振り下ろそうとっ!
ジョルジュは身体を反転させ、背に抱きついていたレッドバブーンに味方の爪が振り下ろされる。
「ギャー!!」
魔物の悲鳴が響いた。
ジョルジュは何とか振り払い、自由になったが、立ち上がりかけたところで、仲間を傷つけてしまったレッドバブーンが怒りの吠え声とともに飛び掛かってくる。
「ギャギャッ!」
ジョルジュは衝撃に備えようと頭を守ろうとした、が、こない?
目を開けると、ミレーヌの背中が見え、レッドバブーンを斬り上げていた。
「ミレーヌ!」
「早く立って!」
「すまないっ!」
ジョルジュとミレーヌで手負い3頭を仕留めた。
「道の方に!!」
ミレーヌが叫び、ふたりはコーラスとカイエンとマリアがいる道の真ん中へ戻ってくる。
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