141 羨ましい?
どうぞよろしくお願いします。
本隊の中にはローレウス騎士団の者もいた。コーラスと親し気に話している。
ジョルジュは周囲が盛り上がっているのになんとなく入りこめず、軽く疎外感を……。
別に仲間外れにされたり、避けられたりしているわけではない。
周囲は挨拶をしてくれたり、コーラスやカイエンがジョルジュや新しく来た者を紹介してくれたり、一緒にいることはいるのだが、馴染めない。自分がここに一緒にいていのだろうかとすら思ってしまう。
居心地が悪い。
カイエンは各騎士団の者や冒険者の高ランクパーティの魔法使いとも親しいようで、親し気に挨拶をかわし、昨夜のグレイウルフやロックイーグルについての情報を共有しているようだ。
改めて、自分はラルフやウィリアムといった自分が選んだ護衛や側近に周囲を固めさせ、小さな世界で満足していたことを思い知らされる。
ミレーヌとマリアがそんなジョルジュに声を掛けた。
「ジョー!! 私達パーティの部屋がもらえたよ! 行ってみよう!」
ジョルジュはほっとしたような表情でミレーヌ達の所へ来た。
「ジョーは人見知り……、なの?」
歩きながらミレーヌが聞くと、ジョルジュは目を伏せる。
「人見知り……、ああ、そうなのかな。
というか……、友人を作って来なかったことを……、今更悔やんでた」
ミレーヌが静かに微笑んだ。
「じゃあ、カイエンにコーラス、私にマリアが友人になります。
パーティでもあるから、仲間でもありますね。
ウィリアムも……、ジョルジュ王子の友になろうとして頑張っていました。
周りに友人になろうとしてくれてた人はいたんですよ」
「……ああ、それなのに、私は、彼らを家来だと……。
私のためにいる者だと……。
今、思い返せば……、恥ずかしいよ。本当に」
ジョルジュがそう言いながら目を上げるとミレーヌは笑っている。
「気づいて反省できたのならいいのでは?
これからですね。
というか……。
いつもの傲慢なジョルジュ王子が懐かしくなってきました」
「……本当に、すまなかった」
「だから!
極端すぎません!?
もっと自信を持って下さいよ!
ジョーはちゃんと強いんですから!!」
「でも……、昨夜だって、カイエンの付与魔法のおかげで……」
マリアが少し驚いた表情をした。
「付与魔法? 視界を明るくする魔法以外に?」
ジョルジュは苦笑して答える。
「ああ、視界、防御、それ以外に私とコーラスには、何も言わず力を上げる付与魔法を掛けていた……、と思う」
ミレーヌが羨ましそうに言った。
「いいなあ!
カイエンにすごい魔法を掛けてもらえて!
ジョーとコーラスには魔法の掛けがいがあるってことですよ!
羨ましい!」
「へ!?」
ジョルジュは気が抜けたような声を出してしまった。
「いや、そういうことではないような……」
読んで下さり、ありがとうございます。
今日は久しぶりの仕事でした!
続きがまだ打てていないので、明日の午前投稿はお休みします。
ノートに手書きの下書きは進んでいるのですが、打つ時間がなかなか取れず、すみません。
昨日、自分の過去作読んでる場合じゃなかったです……。
一昨日はマンガで知って気になってた長編を一気読みしてしまったし……。
読むのも書くのも大好きなので時間が足りない……。




