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生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第2章 パーティ『暁の勇者』
14/54

14 好み

どうぞよろしくお願いします。

「おはようございます!

 ビッグポイズンスパイダーが2匹出ました」とカイエンが答えた。


「追い払ったのか!?」


「いえ、2匹とも退治しました」


「それはすごいな!

 そんな大立ち回りがあったとは気づかなかったよ!」


「おはようございます。朝食作りますよね! 薪足しますか?」とミレーヌが聞いた。


「いや、ある物で済ませてしまう。

 向こうの焚火の始末を始めてくれないか!」


「はい! わかりました!」


 ミレーヌはカイエンに前方の警戒を任せ、コーラスとシーラがいる方へ行き、焚火の始末をすることを伝えた。


「カイエンと話せたのか?」


 コーラスが聞いた。

 頷くミレーヌ。


「今回はまず前衛のカイエンと後方支援のシーラの力を見たかったと聞いて納得できた。

 次は私が戦えるといいな」


「……ずいぶん信用してるんだな。

 あーいうのが好みなのか?」


「好み?」


「好きな男のタイプってことだよ」


「……人として信用しているか、と、そーいう好みは関係ないんじゃない?」


「どうかな?」


「だって、私、コーラスは好みじゃないけど、信用しているよ」


 シーラが吹き出した。

 コーラスは驚いている。


「じゃあ、焚火の始末頼むね!

 向こうの始末も手伝ってくる!」


 ミレーヌが行ってしまうと、シーラは大声で笑った。


「笑うなよ」


 コーラスが苦虫を嚙み潰したような表情で言った。


「……今のは、コーラスが悪い。

 しつこかったから。

 ミレーヌは、たぶん、そこまで自分の好みとか、男の人を好きになるとか、よくわかってないと思う。

 コーラスの言葉にやり返しただけだよ。

 ただ……、このままじゃやばいかもね」


「何が!?」


「今までのミレーヌに対する態度よ。

 幼馴染で、剣のライバルでもあり、それでコーラス、ミレーヌに突っかかってばかりだったじゃない」


「でも、あいつも、楽しそうだったぞ!

 お互い何でも言い合えるみたいな……。

 それに……、そういう雰囲気というか、その、俺もミレーヌも……、なんかおかしいだろ!?」


「幼馴染だから?」


「ああ、まあ……」


「好きなのに!?」


 シーラは大きくため息をついた。


「ミレーヌ、カイエンに取られちゃうわよ」


「なに、あんな軟弱な……」


「そうよね。コーラスより小柄で年下に見えるけど、実力はあるし、このままだとパーティの実質的なリーダーはカイエンになりそうじゃない?

 それはそれでいいけど……」


「いいのかっ!?」


「カイエンはミレーヌには好意を隠さないでしっかり伝えているわよ。

 素直なミレーヌにはそれが一番伝わると思うけど……」


 コーラスがのろのろと焚火の始末を始め、シーラも手伝う。


「今からでも、ミレーヌにしっかり気持ちが伝わるように行動することね!」


「……なあ、シーラはカイエンのこと、どう思うんだ?」


読んで下さり、ありがとうございます。

コーラス、拗れてます。


だめだ、大変にならないように1日投稿と思ったけど、自分自身読み手の立場だと1話じゃ字数が1000字だからか、物足りない……。

できる時は2話投稿にします……。

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