表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第5章 魔王の正体と倒し方
134/226

134 みんなで話す

どうぞよろしくおねがいします。

「さて、柵の設置もだいぶ終わりましたな。

 馬車をあの柵の方へ移動させましょう。」


 前辺境伯爵の言葉にジョルジュは頷き、預かっていた騎士達の馬を連れ、前辺境伯爵は馬車を御して、移動する。

 馬車の後ろに縄で繋げられていたコボー達もついて移動した。


 大きめの焚火台から少し離れた場所に馬車を移動させ、その近くの柵のところに馬とコボーが繋がれる。

 それぞれの柵の上には暗くなると光を発する魔道具がつけられている。

 

 カイエンとミレーヌとマリアがレンガを積んだ竈のようなものを作り、湯を沸かしたり、調理を始めたりし始めた。

 冒険者パーティとクルトとザッシュが大きな桶を出し、馬やコボーに水を与えている。


 折り畳みができるテーブルが出され、パンや果物、チーズなどすぐに食べられるものが並べられた。

 さらに炒めた肉の皿も並べられ、竈の方にはスープもできているようだ。


「陽があるうちに少しでも腹ごしらえしちゃって!」


 ミレーヌの呼ぶ声が聞こえた。


「前辺境伯爵!

 ミレーヌのところに行きましょう!」


 ジョルジュが声を掛けるとミレーヌの祖父である前辺境伯爵は笑った。


「私の名前はグレアムです。

 グレアムと呼んで下さってもいいですし、ミレーヌ達のように爺様でもいいですよ」


「では……、お爺様、行きましょう」


 ジョルジュは笑って、再び呼びかけた。


 カイエンがジョルジュとグレアムが来たのを見て椅子を何脚か出した。


「お爺様、どうぞ! 今お話しいい? ジョーもカイエンも!」


 ミレーヌが声を掛け、4人でチーズや肉を挟んだパンを手に向かい合った。


「お爺様! さっきの話の続き!

 最初の魔王は建国時の魔法使いオベリウスが処刑された後っていうのは?」


「その話か!

 最初の魔王は……、建国後すぐ、オベリウスが謀叛を企んだと処刑されて……、なので、15年後だったかな?

 だから、魔法使いと魔王は同一人物ではない」


「でも、魔王は実体がない」


 ジョルジュが気づいたように言った。

 ミレーヌが気味悪そうな顔をする。


「魔王は最初から幽霊?」


 グレアムが首を振る。


「最初の魔王は死体が見つかっている。人間だったということだ」


「死体……?」


 カイエンが聞き返す。

 グレアムは本を取り出し、最初の方を開いて見せる。


「王国の高位貴族の騎士団とギルドの協力により魔王城を攻略し、魔王は自害し、焼け焦げた焼死体が見つかったと記録にある。

 そしてその時の攻略の拠点がモルドバの街になったんだ」


「レーニアの街は?」


 ミレーヌが聞く。


「レーニアはその頃、かなり大きな街になっていて……。

 でも、その時はレーニアという名ではなかったようだな。

 最果ての街と呼ばれていた。

 魔王を討伐してから……、レーニアという名を住民達から使い始めたらしい。

 その頃には辺境の探索も盛んになり、さらに奥地に村や街ができてきたからな」


「その、レーニアって街の基礎を作った女性にちなんでって聞いたことがあるんだけど。

 レーニアさんって誰?」


「本当は……、レイナではないかと、私は思う」


「レイナ!?」


 ジョルジュが叫んだ。


「レイナは……、建国時の聖女レイナのことか!?」


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ