129 ギルドで再会
どうぞよろしくお願いします。
次の日、ゴードン、ジョナサン、ケリーは城にギルド長や騎士団などを集めて話をするための準備に追われていた。アルベルトとカイエンが手伝っている。
ミレーヌとジョルジュとコーラスは、ギルドにどれくらいの人が集まってくれているのか確認と迎えを兼ねて、ギルドを訪ねた。
「すごいね! こんなにレーニアのギルドに人がいるの見たの初めて!」
ミレーヌの言葉にカレンは泣きそうな表情で頷く。
「もう、カレン! しっかりしてよ!」
「だって、お嬢様……」
「よっ!
お嬢さん、久しぶり!」
カレンとミレーヌの話に乱入してきたのは……。
「お久しぶりです! パテマから!?
パテマではお世話になりました!」
パテマのギルド職員だったふたりだ。
ハチ、当時はフランソワーズという名前だったが、お世話になったし、苦労した虫の狩りにいろいろ助言をくれた。
「いやいや、お嬢さんほどきれいな状態で幼虫を狩ってくる者はまだいないよ」
ミレーヌは巨大な幼虫と……、美肌にいいという料理を思い出して、苦笑した。
「パテマからだと、大変だっただろう?」
コーラスが言うと、ギルド職員が笑う。
「コボーに乗ってきたんだ!
乗りこなせる奴がいればと、4頭連れてきたよ」
「コボー!?」
ミレーヌは巨大な鳥を思い出した。
「ああ、馬より小回りも聞くし、少々足場が悪くても走り回れる。
お嬢さんもどうだ?」
「乗れたら楽しそう!
乗ってみたいです!」
コーラスがギルドの奥の部屋の前にギルド長がいるのに気がついて、ミレーヌを促す。
「では、また、後で!」
三人は出迎えてくれたギルド長と一緒に部屋に入った。
副ギルド長とカレンも一緒だ。
「城の方で辺境伯爵、ジョナサン、それとアルベルト第1王子、今は第一神官だっけ、がお待ちです。
俺、ミレーヌ、カイエン、それとジョルジュ第3王子、マリアで魔王討伐のパーティを組むことになりました。
ギルドの方でのパーティの組み分けは?」
コーラスの言葉にギルド長が頷いてから、ジョルジュに怪訝そうな表情を向ける。
「何故、ジョルジュ王子がそのパーティに?」
「兄から、勇者に任命された」
ジョルジュの言葉にギルド長が苦笑する。
「それほど、腕は確かだと?
以前、みなさまを置き去りにして、逃げて来られた方が勇者?」
「あれはっ!
護衛騎士の判断でっ!」
ジョルジュが顔を赤くしていいわけする。
ミレーヌが言った。
「ジョルジュ王子は強いよ。
前に手合わせした時、私の稲妻の剣を無効にするというか、対策をしっかりして喰らわなかったし」
「どちらが勝ったのですか?」
ギルド長が興味を持ったように聞いた。
「まだジョーが、あ、同じパーティになったのでジョーと呼ぶことになったんだけど。
えっと、ジョーが知らない私の魔法剣を使って、私が何とか勝ったという感じ」
「なるほど……。
ミレーヌ様には負けたくないと、そこは努力されていたのですね」
ギルド長の言葉にコーラスが笑う。
確かに自信満々でミレーヌに手合わせを申し込んでいた。
たぶん、ミレーヌの剣に対しての対策をそれだけ念入りに行ってきていたのだろう。
でも、それは……。ミレーヌに負けたくないということは……。
コーラスはジョルジュとミレーヌを見た。
こういう時に、シーラがいてくれたら、何に気をつけるべきか教えてくれたかもしれない。
少し、不安になる。
読んで下さり、ありがとうございます。




