表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれつきの婚約者がいるなんて聞いてない!?  作者: 月迎 百
第4章 これからと『過去』
115/190

115 報告の行方

どうぞよろしくお願いします。

「ん? 今通って行ったの、ラルフじゃなかった?」


 ミレーヌが休憩している広場の横を駆けていった馬と騎士を見送りつつ言った。

 もうすぐレーニアの街に着くところ、最後の休憩場でのことだった。


「ん? ラルフ……、確かに防具の色がそうかな。

 ウィルが見つかったのかな?」


「見つかったのなら、みんなで、ジョルジュ王子も一緒な気がするけど」


「うん、ウィルが……。まあ報告にってとこか!」


「まあ、ボリスとマークの方が先に着くと思うけど。

 ふたりだから、夜も移動しようと思えばできるし」


「そうだな。

 では、行くか!」


「はい!」



 馬の上でミレーヌが言った。


「前に、カイエンがグレイウルフ討伐の時に仲間の居場所とか様子とかわかってたけど、あれでウィリアムを探せないの?

 遠いからダメとか?」


「……あれは、ちゃんと相手の了承を得て、魔法で認知できる印を一時的に付けるというか。

 終われば解除する」


「そっか、ずっと見られているっていうのは……。

 ん?

 でも、私はこのブレスレットで探したい時に探せるんだよね?」


「そう、ミレーヌは。

 その石で探したり……、することができる……」


「私から助けを求めることもできるんだっけ?

 ウィリアムにも付けてもらってればよかったね」


「それは……」


 カイエンが言葉に詰まる。

 ミレーヌには伝えていないが、これはバートが作り上げた家宝、いや国宝級の魔道具で、魔王城の強制転移魔法を参考にしたものなのだ。

 今のところ、この世界には唯一無二。

 あまりに貴重な物で強い効力があるとわかれば、さすがにミレーヌに引かれてしまうかもと思いつつ、詳しいことは伝えていない。

 

 ミレーヌがカイエンの様子を見て呟いた。


「うん……?

 けっこう特別な物なのかな?

 私に、それを持たせてくれたんだ、ありがとう」


「うん……、ウィルは大丈夫だと思うんだ。

 昔のアルレディオ王子って理不尽な暴君だったという記録が正式な歴史書に残っているくらいでさ。

 今のエドワード王子もジョルジュ王子も、そこまでじゃないだろ?」


「それは……、確かに」


 ミレーヌも王国の歴史とマールの手紙の『荒れた気性』という言葉を思い出して苦笑した。



 レーニアに入り、城へ入ると、ケリーとコーラスが迎えてくれた。


「カイエン! まだウィリアムは見つかっていない!」


 コーラスがカイエンが聞くより先に伝えた。


「来る途中、ラルフとすれ違った気がしたんだが……」


 カイエンの言葉にケリーが答える。


「ええ、王都の王家へ報告に、ですって。

 レンダート家まではボリスが出ているけれど、すぐにマークがついて、王都への連絡は止まってしまうかもね」


「大丈夫!

 私達、ボリスに追いついたの!

 一緒に行くつもりで出発しようとしてたら、マークが来て。

 カイエンがボリスとマークのふたりにそのままレンダートの領地まで知らせるようにって。

 王都のレンダート伯爵家、ミュラー子爵家、それにエドワード王子に連絡する様に手紙も書いてくれたから!」


 ミレーヌの報告ににっこりというか、ニヤリと笑うケリー。


「それなら、ラルフが後からいろいろ都合のいい報告をしても、そう思い通りにはいかなそうね!」


読んで下さり、ありがとうございます。


新年、あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします!

予定していなかった挨拶に急遽伺うことになり……。

今、帰宅しました。投稿が遅くなり、申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ