112 最初の伝令通り
どうぞよろしくお願いします。
ミレーヌとカイエンが食堂に行くとボリスがすでに朝食を食べていた。
「「おはよう!」」
「おはようございます」
挨拶をしながら、近くの席で朝食を食べる。
「食べたらすぐに出ますかね?」
ボリスが確認し、ミレーヌとカイエンが頷くと「それなら、私は食べ終わるので、食料を調達してきます。ゆっくり食べていて下さい」と言って、最後の一口を豪快に平らげると、お茶を飲み干して、出て行く。
確かに食料があれば、途中で休憩を取りつつ、食事の時間も短縮できそうだ。
もうそろそろ食べ終えようという時、ボリスが慌てたように戻ってきた。
「こっちだ!」
ボリスの声と共に現れたのはマークだった!
「マーク! え、次の伝令!?」
ミレーヌが驚いて立ち上がり、駆け寄る。
「そうです! 伝令です! できればお戻り下さい!」
カイエンとミレーヌの部屋の方がふたり部屋で広いので、こちらに4人で入る。
ボリスがマークに飲み物やパンなど渡している。
「あ……」
マークが気にするが「時間がもったいない、食べながらでいい」とカイエンが言い、ミレーヌも「夜中駆けてきたんでしょ!」と食べるように促した。
「はい、まずこちらが文書です」
マークがカイエンに渡してから、座り直して飲み物を飲んだ。
カイエンとミレーヌは顔を近づけて、ふたりで文書を覗き込む。
「……ウィルが?」
カイエンが心配そうな声を上げる。
「このウィリアムのせいというのは嘘だよ。
ウィリアムは昨夜の時点では、起きていることを知らなかった」
ミレーヌは憤慨するが、カイエンは「それは、はっきりとは断定できない」と言う。
「わざと、朝に知ったと言うことだってできる」
「いや、そうは思えない。ウィリアムはきっとジョルジュ王子に意見して、濡れ衣を着せられたんだ。
すぐ戻ろう!!」
「うん、ああ、でも……。
ボリスとマーク。このままレンダートまで行ってくれないか?」
ボリスが驚いたようにカイエンを見る。
「ボリスが持っているのは我が家宛の文書だ。
そして、これがそれを差し止めの文書。
でも、弟のウィリアムが行方不明……、家に知らせて、経過を王都まで知らせた方がいい。
今、家宛の手紙を書く!」
ミレーヌが立ち上がった。
「ボリス! ボリスの部屋でマークを休ませてあげて!
ボリスは買い出し付き合って!
カイエン、買い物行ってくる!」
ボリスとマークを急き立てミレーヌは部屋を出て行く。
「いや、人がいても手紙は書けるけど……、ありがたい」
カイエンはぼそっと言いながら、ミレーヌの心遣いに感謝した。
ミレーヌはボリスと馬の様子を見に行き、撫でてやる。
「少し休めば、大丈夫そうだね。
ボリス、最初の伝令としてレンダート領までよろしくね」
「はい、わかりました。
ふたりでなら、協力して進めます」
「食べ物買うって言ってたけど、どれくらい買えた?
持てる量もあるよね?
マークはたぶんここまでだと思ってたから持ってないと思うから、もう少し買い足そう!」
読んで下さり、ありがとうございます。
そうなんですよ。ウィルのこともあるし、きちんと連絡はしといた方がいい。
エド様にもね!
投稿がゆっくりめになっています。すみません。
実は前に完結した女子高生と先生の前世絡みのお話の続きが急に浮かんでまして、今、並行してそちらも連載を再開してます。そちらはもうノートにある程度書き終えて、と思ったら、その続きも出てきてしまいまして、あれ、これどこまで書くんだ? となってます。
そちらはブックマーク3名(本当に感謝)、評価は頂けていないという話なんですけど、浮かんだからにはきちんと書いておかないと……。
いくつかの連載を同時進行している方いますけど、本当にすごいと思います。
ぼちぼちと頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします。




