鏡が見つめた2人 彼のマンションのお風呂の鏡
ご主人様が社会人2年目の春、大事な親友が死んだ。彼は、就職浪人して内定取って、仕事し始めたばかりのはずだったのに「僕の考えが甘かった」とポッと死んだ。簡単に。ご主人様は、彼の両親から自分宛ての手紙を貰い、一人で読み泣きまくっていた。
あの日、彼女は死のうとした。ご主人様と同じ辛い経験をして精神的にも強いと思っていたのに、仕事が辛いって理由でご主人様を置いて行こうとした。
何でご主人様の側に来た人間ばかり死んで行こうとするんだろうか...
ご主人様が何かしただろうか...
そんなことを考えながら、ご主人様が自転車を漕いでいたら、転けて擦りむけ血が出た。「痛い。僕は、死にたくない。生きたい。せっかく初めての彼女も出来たから、色々と行きたい所、見せたいもの沢山あるし、会わせたい人が沢山いる。」とご主人様は、思ったのだそう。