謁見
この国に来て約一月。
皇帝陛下の招きにより、登城することになる広斗と光。
◇ ◇ 謁見 ◇ ◇
朝の大通りをお城へ向かいまっすぐ歩いている。
この国に来て1月程が過ぎ、なんと皇帝陛下に招かれてしまったのだった。
街の中は朝の支度でせわしなく、まさに一日の始まり、と言った様子だ。
そんななかにおいても私達に手を振ってくれる。
「畏まらなくていいからな。」
「どんな方なんでしょう?陛下は。」
「グラストン皇帝陛下、気さくな方だ。そしてこの国の守りの要でもある。
10年前の大戦では、あの魔物の攻撃をその一身に引き受け、凌いでおられた。
並の者では飛び散る魔力の破片でさえ致死のダメージになりかねないようなアヤツの攻撃を。
大賢者様の強化魔法があったとはいえ他の誰にも真似は出来まい。
「凄い方なんですね。」
書物でその事も十分理解していた。
この国は起こりから実に2千年を超えているという。
そして、その間変わらず国の要となってきたのが代々の皇帝陛下だったということは疑いようが無い事実なのだろう。改めて聞かされるとその実力に対する驚きが実感を伴ってやって来る。
「うむ。そして立派な方だ。
でな、我々はあの戦いが終結した後、この国の戦力に足りないものがある事を知った。
それが最終局面での突破力。
それからは皆で、各々の得意分野を研ぎ澄ました最高の一手を打てるよう研鑽に努めているんだ。」
「・・・それでハルミントンさんは、物質召喚魔法を。」
「うむ。できればもう少し長物を出せるとよいのだが。
・・・光君が言っていたように、対象となるものとの縁が深くなくては、まだまだ私には召喚が難しいな。
ポンと名前を付けたくらいではなかなか・・・(苦笑)
あの剣は我が家に伝わる宝剣でね。
特別なものだからああして呼び出せた。」
「そうだったんですね。立派な剣のはずです。」
「しかし、ケイスネスがあんな魔法を習得しているとはな。
大賢者様すら驚いておられた。
既に失われた禁術だと。」
自己犠牲による禁断の一撃・・・。
それを撃たざるを得なかったアルさんのお父さん。
妻を残し、わが子を残し、国を守るために逝くという決意・・・。
俺にそんなことが出来るだろうか?
「その二日間の戦いとは、どんなものだったんでしょうか?」
「うむ。魔物も上位種になればなるほど、損傷個所の修復を行える個体が出てくる。
だが、通常であればそれは大きな魔力消費を伴う。
私の経験では、四肢4本を再生させればおおよそ魔力の半分程度は減衰する。
ところがその魔物、アルティメティカと後に名づけられたんだが、どれだけ傷を負わせても、その魔力の減衰が殆どみられなかった。
その当時の、いや今をもっても我々の切り札である技。
闘士6人が連携する大技を3連続、18人がかりで叩き込み、ようやくヤツを切り裂いた。
だがそれでも倒しきれなかった。
とどめを刺そうにも自己修復に入ったやつの堅さは我々の攻撃力を上回っていて叶わず、それどころかそれだけの傷を回復してでさえ、魔力の減衰も大きくは見られなかった。
それからヤツが復活するたび、我々はその攻撃を繰り返した。
ヤツの魔力も無尽蔵ではない、いずれは弱るはずだと皆が思っていた。
ところがそれを3度繰り返してもヤツの魔力量に大きな減衰は見られない。
核がむき出しになったのち、ヤツは強力な自己修復に入るんだが、3度目にしてもその防壁に減衰は見られず、我々はそれを打ち破れなかった。
回復術師たちも、限界だった。
魔力は補充できても気力までは補充が効かぬ。
その魔力補給に使う魔石さえ、そう長くはもたない。
・・・そういうところまで使い減らしていた。魔石に限らず全てにおいてな。
その事実も我々の気力を失わせる要因であった。
3度目のヤツの自己修復時、明らかに我々は敗北を決意した。
私もそうだった。
この苦しみから逃れられるなら、敗北もやむなし・・・と。
だが、その時だった。
膨大な魔力の奔流がケイスネスにまとわりつき、アイツは突進していった。
・・・そして。
・・・それは我々がかつて見た事が無いような大爆発を引き起こし、ヤツを消滅させた。
あんな魔法が存在していた・・・とはな。」
「・・・自己犠牲の魔法剣技・・・だったんですね?」
「うむ。そのようだった。」
その魔物の特徴を聞き、私は光と顔を見合わせる。
あのトンネル内で出会った魔人もそうだった。
私と光、合わせて延べ3,40本ほどはその腕を切り落としただろう。それでも奴の内包魔力はほとんど減衰しなかったとみている。
ヤツを倒しえたのは、ひとえに地球での物理化学の知識があった故。
核融合というものを、その威力を、私たちが知っていたからだった。
この地には、魔物にはその知識が無かった。故に成功しえた。
だが、あの事実を知った後であれば、アレが成功する可能性は極めて低くなる。
今想像するに、あの魔人のランクはおそらくS9相当であろう。
あれより二回り上回る10年前の魔物、ランクSの11。
それに打ち勝ったアルさんの父君はいったいどんな魔法剣を使ったのだろうか。
そして・・・あの魔人のことは伝えるべきだろうか・・・?
私は妻の方へ視線を送る。
光はひとつこくんと頷く。
念話を交わしたわけではないのに、言いたいことが伝わったようだ。
「ハルミントンさん、実は山を下りてくる途中、一度だけすごく強い魔物に出会ったんです。
人型をした魔物で、私達は魔人と呼んでいますが。
そいつも、今仰ったように四肢は再生するし、再生しても内包魔力は減らないし、とんでもない強さでした。4人で協力して、何とか倒しましたが。」
「人型の・・・? それはほんとか?
ほとんど現れたことが無いタイプだが、記録では見たことがある。
確か30年前に現れた魔物もそうだったはずだ。
私はまだ幼く戦いに出てはいないが。
その時も10年前ほどではないにせよ、かなりの大戦だったそうだ。
ヤツの強さはランクこそ最高位ではないものの、10年前のアルティメティカに次ぐだろうと言われている。」
「人型はやっぱり珍しんですね。知能も高そうでした。
その気になれば私達に後れを取るような強さじゃありませんでしたが、幸い舐めていてくれたので、一発逆転できたんです。」
「なるほどな。そう言う事も、今日は話してみよう。
陛下ならいろいろ詳しいはずだから。」
◇ ◇ ◇ ◇
今まで、遠目にしか見ていなかったお城を目の前にする。
近づいて初めて分かったが、ここにも結界が張ってある。
街の入り口とは異なるタイプのものだ。
それにこの城壁が凄い。何と堅牢なことか。
鉄と石を織り込んだそれは高さが20m、厚さが4mほどもあり、
この城だけで10万人が収容でき1月食いつなげるのだという。
それに加えて結界、それにこれは永続の強化魔法か。
これはまさに、この国最後で最強の防衛線だ。
・・・
3人で衛兵に挨拶をし、門をくぐる。
城門を抜け、大きな中庭を過ぎるといよいよ城内になる。
直ぐ正面に豪奢な階段があり、どうやら皇帝の間へと繋がっているようで少し気後れしたのだが、ハルミントンさんはそちらへは行かず、右へ折れ、回廊を進み、衛兵の立つ一つの扉の前で立ち止まった。
「ご苦労様、ハルミントンだ。客人二人をお連れした。
陛下は中においでかな?」
「はっ! 伺っております。どうぞ中へ。」
そう言って扉の金具に手をかざすと、静かにそれが開いた。
・・・
「おう、ハルミントン、それに客人も。
よく来た。まぁ掛けろ。」
見れば60歳手前くらいかと思われる金髪碧眼の老紳士がソファに座り書類に目を通していた。
髪はオールバックにして後ろで束ねている。
そしてその存在感に驚いた。この方は確かにこの国の要だ。今まで会った誰とも全く違う次元の存在と言っていいほどだ。
「では、失礼します。」
「あの、初めまして、この度はお時間を頂き恐縮です。
私は白峰広斗、これが妻の柴杏光と申します。」
「あぁ。グラストンだ。
堅苦しい事は要らない。
なかなか時間が取れなくてな。
一度ゆっくり話を聞きたいと思ってはいたんだが。」
ハルミントンさんと私、光は再び会釈してソファに腰を下ろした。
「いろいろ知りたいこともあるだろうが、まずは私の方からいくつか聞きたい。
一家4人とも賢者で、しかも群を抜いて魔力が高いという事は聞いている。
漂流者でそんな稀有な例はこれまでなかったんだが、心当たりはあるかね?」
・・・
それから、私達はこの地に流れ着いてから、今に至るまでをできるだけ簡潔に話して聞かせた。
これまで語ってこなかった、泉の森の事もすべて。
「ふむ。あの山にそんな場所があるとはな。
黄竜様の水飲み場かの。ひょっとしたらその影響が有ったのかも知れんな。
それから、途中で遭ったというその魔人。アイシスに言っておくから後で記録に残しておいてくれ。
あるいは、30年前に現れた魔物と同種かもしれぬ。我々は後にイシャール・デーテと名付けたが。」
「30年前の戦い、陛下も臨まれたのですか?」
「あぁ。まだまだ未熟でな。父が盾となり、私は周囲を片付けた後、ひたすら支援に徹しておった。
しかし君たちが出会ったのが、アレと同種だとすると恐れ入るな。
アレをたった4人で倒すとは。
賢者も4人合わさると無敵とすら思えてくる。」
「ハルミントンさんにも話しましたが、向こうが我々をなめていてくれたおかげで、起死回生の一撃が放てたんです。最初から全力で来られたら多分生きてはいなかったでしょう。」
「それにしても凄い。
あれの回復速度と魔力、魔力量は目の当たりにしたからな。
ところで、君たちの方から聞きたいことはあるかね?」
「隣国との国交とかそういった事はあまりないようなのですが、どうしてなのでしょうか?」
「うむ。想像はつくだろうが、魔物への対処で精いっぱいだというのが理由の一つ。それなりに距離があり、貿易が難しいというのが一つ。あちらは自由主義体制で、国民に不利益が及ぶ恐れ・・・まぁ騙されることがあるというのが一つ、大きくはそんなところだな。」
「エレンシーは特に、魔道武具の開発が盛んで、魔物の撃退にも効果を上げているようなのですが、こちらでそう言う事は推し進めないのですか?」
「うむ。あちらから商談があったこともあるが、その気になれば開発は難しくない。ただ、強力な対魔物戦闘で意味が無いものを作る事は防衛にとって害悪でしかない。分かるかね?」
「それが通用しないほど強い敵とは剣で戦い、通用する時は皆楽が出来ると思うのですが。」
「うむ。そこが問題だ。
対魔物戦闘のほとんどの場合で魔動武具が有効なのは間違いない。
A級程度までなら誰でも蹴散らせるし、S級も特異な奴を除けばかなり優位に戦える。
だが、だからこそ、個々の技量が失われ、ひいては強力な敵に対峙した時の対応力に極めて大きな差が出る。特に連携技だな。
他国の例で申し訳ないが、エレンシーでも15年ほど前それで痛い目をみとる。」
「15年前・・・そんなことがあったんですね。」
「それからな、対魔物戦闘でもう一つ言っておこう。
冷たいと感じるかもしれんが、対魔物戦闘において国家間の協力はしない。理由の一つがそんな余力はないという事だが、もう一つに国が魔物に乗っ取られている場合を排除できないという点がある。これも文献によると実例がある。
かつてエレンシーのさらに西にエールホッグという国があったそうだ。今から300年ほど前だな。エレンシーもその当時は国名をエレナビクといった。その頃両国では対魔物の同盟関係を築いておったそうだ。ところが、そのエレナビクの急報に助けに向かったエールホッグはだまし討ちに遭い全滅、国も滅んだとなっておる。
まぁ、当のエレナビクに巣くっておった魔物もその後30年ほどすると寿命で消滅し、悪夢から醒めたかの国はさらに30年の動乱の後、ようやく今のエレンシーの原形に落ち着いたのだそうだ。」
「魔物の国家乗っ取り・・・・。」
「遁甲のできる魔物が侵入し、王になり変わる。
そんな知能を持つ魔物は極めて少ないとは言えるが、いないわけではないしな。」
「この国の検査紙のようなものは他の国にはないのですね?」
「うむ。アレはアイシスのオリジナルでな。私にも詳しくは分からんようなものだ。よその魔導士が解析しても仕組みを知る事は叶わんだろうな。アレを他国に渡せば先の件は防げる、そう考えるのかな?」
「難しいでしょうか?」
「他国がそもそもあれを使いたがらんだろう。
なにしろ、黒くなるのはそ奴がろくでもないという証のようなものだからな。」
そう言って陛下は『かっかっ』と笑う。
それはそうか。我欲が他者を傷つける程になると紙は黒ずむ。
だが、自由主義の成長は競争原理があってこそ。
その源は他者より豊かでありたい、楽でありたいと望む心からきているのだから。
故にあの検査紙はこの国以外で受け入れられる事は難しいのだろう。
仮に譲ろうとしたとしても。
では、なぜこの国ではそれが可能なのか・・・?
「この国の人は、他人より儲けたいとか、楽をしたいとかそう言った気持ちは無いんでしょうか?」
「魔物との戦いが激しい故な、だんだんそう言った我欲は薄れてきたように思われる。誰かが楽をするという事は、それ以上に周りが苦労するという事だ。特にほぼ10年周期で襲ってくる大災厄、あれを乗り切るのは生半可な結束力ではかなわぬな。
あぁ。そなた達の事は聞いておるよ、心配はいらん。初めての土地故持てるすべての力を見せるのが怖かったんだろうな。だが、この国にいる以上有事の際には協力を頼む。」
「はい。それは勿論です。
それで、今、遠征に出かける人たちに武器への強化を行っているんですが、これは問題ないでしょうか?」
戦闘経験を減少させる、という事ならあの魔法付与は相当にそうなりそうだ。
「うむ。実はな。非常に助かるには助かるのだが、あれでは剣技がいささか衰えまいかと、それを心配しておるところだよ。」
やはりか。(苦笑)
「何れにせよ火魔法で強化して剣を振るいますよね?」
「魔法剣はいわば押し切るようなイメージだからな。剣技もあってその実力が発揮されるのだが・・・あの振動剣はただ触れれば切れてしまう故な。」
そう言って苦笑する。だがその顔に責める色はない。
「やめたほうが良いでしょうか?」
「いや、切れる剣で慢心せず励むよう伝えてはある。」
「陛下、よろしいですか?」
「うむ。」
「一つお目に掛けたいものがございます。」
光は鞄から完成させたばかりの魔力調整外套を取り出した。
「魔法士が単体へ向け合同で強化魔法などを掛ける場合、魔力強弱による問題があると伺いました。それを出口で調整するものを作ってみたのですが。」
この外灯は光が試行錯誤を繰り返して作り上げたもので、それぞれの外套を袖でつなげることが出来、胸元には魔石が織り込んである。手の平部分はメッシュ状に加工してあり、そこで魔力を調節する仕組みだ。一時接触で魔力が減衰することをたてに取った手法で、超過分は胸元の魔石へと流れそこに蓄積されるという優れモノだ。
「ふむ。ありがとう。さっそく試させてみる事にする。
それから、その魔法の鞄な、技術の提供感謝しておる。
あのアイシスが驚いておったわ。
アイツのあんな顔を見たのは子供のころ以来じゃな。」
と、からからと大笑いする。
「あぁ。それから魔法教育の事もあるな。
そなた達にはいろいろと世話になる。
街の皆が噂をするわけだ。」
・・・
皇帝陛下のご前を失礼して外に出ると、中庭に金髪碧眼の美丈夫が立っている。
「これは、ノーフォーク皇子。お久しゅうございます。
お戻りでしたか。」
「あぁ。3日前に戻ったところだ。」
「ご紹介いたします。ひと月ほど前からこの国で預かっている、白峰広斗殿、柴杏光殿です。」
「お初にお目に掛かります、私が白峰広斗。」
「妻の柴杏光と申します。」
「話は聞いている。ノーフォークだ、よろしく頼む。」
「それで皇子、少しお話でもご所望ですかな?」
「うむ。私の部屋へ行こうか。」
皇帝陛下の次は、皇子殿下とは、今日は何てハイソな一日なんだ。
陛下に及ばずとはいえ、この皇子も相当の化け物だ。
・・・3人で皇子の部屋に案内され、ソファを勧められる。
さっきの部屋もそうだったが、立派ではあるものの決して華美ではない。
「まず、この国にようこそ、それから、話は聞かせて貰った。
皇子として感謝する。」
「いえ、とんでもありません。」
「さっき話した通り、3日前に北部討伐から戻ってきたところなんだが、報告によれば立て続けに3体の上位災害級が発生したとの事だ。もっともそのうちの1体は君たちのペットとなったようだが。」
「ええ。アイシス様に問題ないと言われましたので。」
「ああ。彼女の判断であれば問題ない。
ただ、来たばかりの君たちには感覚として分かりにくいだろうが、こうも立て続けに強力な魔物が湧くのは、たしかな前触れだと私は思っている。ちょうど10年の節目だしな。」
「ええ。私達も聞いています。有事の際にはご協力を惜しみません。」
「あぁ。ありがたい。それで失礼かもしれんが、少し見せて貰っても構わないか?」
光と目を合わせ、二人で認証カードを差し出す。
「いや、そうじゃなくてだな。
魔力量を見せて欲しいんだ。このカードじゃ内包する魔力の量までは分からないからな。差し支えなければ手を。」
なるほど。魔力量を見たかったのか。
そうなのだ、内包する魔力量はこのカードでは測れない。というより相対していてもその増減具合でしか推し量ることはできない。
一緒にいる時間が長ければ、その増減具合でおおよその値が分かると言った程度なのだ。
正直『困ったなぁ』・・・と思いつつ、私達は手を差し出す。
殿下は私たちの手を取り、ゆっくりと魔力を抜いてゆく。
そして、10秒ほどの後、またゆっくりと魔力を戻してくる。
「うむ。ありがとう。子供たち2人の方は君たちと比べてどのくらいだろう?」
「そうですね、光のだいたい10分の1位だと思います。」
「ふむ。光君の魔力量もさることながら、広斗君の魔力量には何か理由がありそうだな?」
「えぇ。家族にした魔物、フェニックスと名付けたんですが、一緒にいる間中その子から絶えず魔力が流れ込んできまして、2週間余りでこんな量に。」
「それは、自分の上限を超えて増えて行っているのだね?」
「そうなんです。なのでこんな量になっています。」
微弱に流れ込むフェニーからの魔力。
しかしそれは絶え間なく続き、いつの間にか私の保有魔力量はそれでなくとも多い光の4倍程になっていた。これからも増えていくだろう。
余力があると思って使い過ぎてはいけない。
この量を使い切って全快するまでにはおそらく一週間はかかる。
それに、上限が伸びるのなら出来るだけ使用を押さえて伸ばしておいたほうが良い。今年訪れるかもしれない、災厄の為にも。
命を賭して光と子供たちを守らねばならない・・・
そんな未来だけは絶対に嫌だ。
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