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傍から見守り導く生活  作者: 藤沢凪
第六章  『竜魔王討伐戦』
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12  おっぱい

 12  おっぱい

 

 

 ミーヤ怒らせると怖いからなぁ。ナキがアヤト君達と大事な話ししてるって言ってたけど、何の話しだったんだろう? って、何してるのザリガニ⁉︎

 

「えい‼︎」

 

 えい‼︎ じゃ無いよ⁉︎ 何で木の棒でカイトを攻撃したりすんの⁉︎

 

「どう? カイト?」

 

 アヤト君、めっちゃ冷静に聞いてるけど、なにしてんの?

 

「何とも無い。ルナの絶対防御が付与されてる感覚だね」

 

「そっか。ちゃんとパーティーとして認識されてんのか。って事は、パソコンから送らなくても、パーティーとして認められる事があるって事だな」

 

 トキオが言った。そういえば、アヤト君達は正式な手順を踏んでパーティーを結成していない。何故なら、私がパーティーに加えたいメンバーをパソコンで運営に送る様にアヤト君に伝え無かったから、その正式な手順を踏んでいないのだ! 

 

「別のルールでパーティーの加入が認められるのかもしれない。そうすれば、わざわざ部屋に戻り申請する手間が省ける!」

 

 アヤト君が言った。確かにそうだね、盲点だった。って事は、ルイの力が必要だな。

 

「ボクの出番だね?」

 

 あっ、ルイ自分の役割気付いた?

 

「へっ? 何でお前なんだよ?」

 

 トキオは気付いて無い様だった。いつものナキの様に話しに置いてかれていた。

 

「さっきリッカに説明したよね? ボクは、感覚で自分のパーティーに属しているかどうかが分かる。だから、誰かに協力してもらって、あれこれ試し、どの手順を踏めばパーティーに加入出来るのかが分かる」

 

「そうか! だったら早速マモルのパーティーの奴ら使って試してこうぜ!」

 

「トキオ? マモルのパーティーじゃ駄目だ、まずはパーティーを抜けさせないといけない。でも、他のパーティーのメンバー同士かどうかはボクには分からない。パーティーを抜ける手順は一応分かっている。以前、ボクがユキナとゴロウにパーティーを抜ける様に言った瞬間に、仲間では無くなった。多分、パーティー創設の二人の内どちらかじゃないと駄目だろうけど。でも万全を期すため、非パーティーメンバーで試したい」

 

「あっ、そうか。流石に二つ以上のパーティーに属する事は出来ねぇもんな?」

 

「そうだと思う。でも後々試してはみよう! そして、ルナには本当に感謝だな。多分マモルが連れて来た者達の中には、どのパーティーにも属さない人も混じっているだろ?」

 

「なるほど! ルナが手当たり次第おかしくなった奴ら治して呼んでくれたおかげで、一気に時間短縮出来るな!」

 

 ルナ、良かったね。頑張ったもんね?

 

「まぁ、ルナの意図とは違いましたけど。お役に立てたのなら良かったです!」

 

「闇雲に試してもしょうがない。アヤトのパーティーの四人で、共通の出来事を見つけよう!」

 

 ルイ、確かにその方が効率良いね! 生き返らせといて本当良かったな。めちゃ円滑に準備進むし。

 

 そして、アヤト君とザリガニとカイトとルナは、共通の出来事を示し合い、一つ有力な説が生まれた。

 

「仲間になると言って、握手をした。それが、共通の出来事なんだね?」

 

 ルイがアヤト君達に確認した。

 

「うん。ザリガニとカイトはそうだった。ルナとは、みんなで手を合わせただけだから、握手では無いかもしれないけど」

 

「取り敢えずやってみよう。ノエル! あの中から一人、パーティー未加入の人を呼んで来てくれ!」

 

「はい! ルイ様!」

 

 ノエルめっちゃ嬉しそう。ルイが生き生きしてるのが嬉しいんだろうな! ってか、ダッシュで向かってくけどさぁ、乳揺れすぎじゃない? ノエル乳デカいよなぁ。よく考えたら、おっぱい大きいのあの子しか居ないんだよなぁ。マイもまぁまぁデカいか? ってあれっ? 何でみんなノエル見てんの? その間話し合いとかしないの? ……みんな、おっぱい、見てるんじゃないの? えっ? マジなの男子? 真面目にやってよ! 最終決戦間際なんだよ? ラストダンスなんだよ⁉︎ 本当に良いの⁉︎ それで、おっぱいに見惚れて作戦会議進まなくて負けちゃいましたって、納得出来んの⁉︎

 

 まぁ、おっぱい見ちゃってたのは本当の事だし、しょうがないっすね! っとか死んだ後にみんなで笑い合うんだ⁉︎ 冗談じゃない‼︎ それで納得出来るのは男子だけだから! そんなの絶対認め無いから‼︎

 

「ルイ様! 連れて来ました!」

 

「ノエル、ありがとう‼︎」

 

 ルイもやたら気持ちこもってんな? ありがとう! くらいの出来事だと思うけど、ありがとう‼︎ って言ってるもんな? あと他の男子オラッ⁉︎ ずっと無言だったな? 作戦立てろや?

 

「ノエル、ありがとう……」

 

「ありがとう」

 

「ありがとな」

 

「礼を言うよ、ありがとう」

 

 ありがとうが止まんねぇなぁ⁉︎ さっきのルナの時よりありがとう多くない? ルナはあんま気にして無いっぽいけど、ありがとうはここぞって時に言うもんじゃねぇのかよ⁉︎

 

「ポタル使ってノエル遠ざけますか?」

 

 ミーヤ! 貧乳同盟! そりゃ気付くわな。カイトも礼言ってたし。

 

「まぁ様子見で今回だけは許してやろう。次同じ様な事あったら、ノエルには戦線を離脱してもらおう」

 

「そうですか、分かりました」

 

 そして、話しはやっと本題に戻った。

 

「名前を教えて貰って良いかな?」

 

 ルイが聞いた。

 

「リョウタです……」

 

 リョウタ? あっ、丁度私が見た時の人だ!

 

「リョウタ、ボクの仲間になってくれ」

 

 ルイが手を差し伸べた。

 

「……あの、俺は、ルナ様のパーティーに入りたいんですけど?」

 

 勇気あるなコイツ。ルイの名前くらいは知ってるだろうに。ここに居るおっぱいに意識持ってかれた連中よりよっぽど男らしいよ!

 

「あっ、大丈夫! 形だけだから! 全部説明するのは時間が惜しいから、協力してくれないかな? ルナ? そうだよね?」

 

 ルナ使うんだ。狡猾だなぁルイは。

 

「はい。どうか、協力してくれませんか?」

 

「えっ、まぁ、ルナ様がそう言うなら……」

 

「とても大事な事なんだ! 君は、ボク達の救世主の様な存在だ!」

 

 上手いなルイ。

 

「えっ! 俺が、救世主……?」

 

 あらあら、その気になっちゃったよ。

 

「それに、最終的には同じ事だから、心配しなくて良いよ?」

 

 んっ? 最終的に同じ? 何の事?

 

「分かりました! よろしくお願いします!」

 

 リョウタが差し出されていたルイの手を握った。

 

「どう? ルイ?」

 

 アヤト君がルイに問い掛けた。

 

「ビンゴだ。一発で的中したね!」

 

 これで、パーティーの操作が楽になる!

 

「ルイさん、よろしくお願いします!」

 

「あぁ、リョウタ悪いね、パーティーを抜けてくれ」

 

 えっ?

 

「はいっ?」

 

「おっ、これでパーティーメンバーじゃ無くなってる。意外と単純な仕組みなんだな」

 

 あぁ、それを確かめ様としてたのか。

 

「よし、それじゃあアヤトの策を始めよう」

 

 んっ? アヤト君の策? あっ、リナとてぇてぇしてた時に聞き逃してたやつか!

 

「うん。ザリガニ、カイト、ルナ、パーティーから、抜けてくれ」

 

 はっ? なんで?

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