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彼女と僕

作者: まーりん

僕は雨が嫌いだ。

気分は沈むし、傘からはみ出したリュックは濡れる。お気に入りの靴は水溜まりを歩けば瞬く間に水に沈む。雨の日には大抵いいことがない。その日だって、いきなり降ってきた雨のせいで、全身べたべたにしながら登校した。腕に抱えたスクールバッグに入っていた教科書だってベタベタだ。ほらいいことがない。あれはそんな雨の日だった。


今思えば僕が彼女と話すのは異例だったかもしれない。僕とは正反対の人間だった彼女は、容姿ももちろん綺麗だったけど、いじられると照れ隠しに軽く蹴るし、抓るし、でも小さなことで顔をクシャクシャにして笑って周りを惹きつける。ムカつくことがあるとすぐ口に出すから敵も多かったけど、それも彼女の魅力だと思った。

彼女と一緒に帰るようになったのは高校二年の冬くらいからで、きっかけは全く覚えていない。同じ吹奏楽部に入っていて、特別によく話す仲でもなかった。でも、気付けば彼女は僕の隣にいた。互いに何か特別な感情があったわけでも、対等な役職についていたわけでもなかった。学校前のプロムナードを抜けて、駅までにある歩道橋を渡る。お互いに授業や部活、友達の話をしながら歩いているとすぐに駅は目の前にやってくる。彼女と話しながら歩くのは楽しくてとても心地よかった。話題が尽きても、彼女が新しいものを引っ張ってくる。人見知りを拗らせた僕にとっては話しやすかった。毎日のように彼女と一緒に帰っていた僕はこんな感じの帰り道を密かに楽しみにしていた。

彼女と僕は自分たちでも認めるほどに本当に仲が良かった。周りから見れば恋人のように見えていたらしい。春に新しく部活に入ってきた一年生は僕たちが付き合っていると思っていたっぽい。そんな話を彼女とあるわけないだの、今後もないよな、だの笑い話にして一蹴していた。今思えばそのときから意識しだしていたのかもしれない。あるいはもっと前からだったかも。




日曜の長時間練習。高校三年の夏は、激しくみんな競っていた。最後の夏に選抜メンバーとして舞台にのりたい三年とそれを引きずり降ろそうとする後輩。尊敬している先輩の隣で演奏したい後輩。それぞれの思惑と努力が入り乱れている夏だった。

僕たち三年はいつも以上に部活後に残って練習に打ち込み、額から流れ落ちる汗を拭う暇すら自分で作ることがないくらいだった。自主練習を終えると僕は彼女と帰る準備をする。最近はほぼ毎日彼女と一緒に帰っていた。彼女と話すのは楽しい。話題が尽きることがない。僕でもが会話を苦に感じることはなかった。今は彼女の着替え待ちだ。僕たちの部活は、練習中は体操服や家から持ってきたTシャツ、短パンを着てもいい。むしろ夏は体操服とかを持ってこなければ怒られるくらいだ。

「それじゃあ帰ろうか」

「わかったよ。みんなばいばい。ほら、早くして」

そういって彼女は僕の左腕の袖を引っ張っていく。なんて理不尽な。折角待っていたのに。

「みんなおつかれ」

慌てて挨拶をして後ろから聞こえてくる「おつかれさまです」という後輩たちの声とともにその場を後にした。

雨が降っている中僕たちは今駅に向かって歩いている。天気予報を見ずに家を出てきた彼女が傘を持ってきていなかったため、恥ずかしかったけど、僕の傘に彼女が入っていた。僕たちの学校は、ローカル電車の駅に挟まれて建っているため、交通の便はとてもいい。一つ不満があるとすれば、電車の運賃が高いところだろうか。百メートル以上百五十メートル未満の駅の間隔で百五十円は高いと思う。そう思っているのは僕だけではないはずだ。

「僕たちこんなに仲良くなるとは思ってなかったよね」

僕はふと思ったことを口にした。

「ほんとに。喋ることなんてないと思ってた」

彼女は笑いながらそう言った。そうこう言っているうちに駅が見えてくる。

「どう? オーディション受かりそう?」

「いや、どうかな。その時になってみないと何とも言えない。でも僕はみんなと演奏したいから意地でも受かるよ!」

普段からやる気を見せない僕でもこればかりは逃せない。最後の夏コンだから。

僕は先輩の代よりも僕たちの代のほうが好きだった。なんといっても先輩と後輩の距離が近い。先輩だからといって反論しない(いい意味で)人はいないし、気兼ねなく何でも言い合える人が多かった。折角大人数がいるのに一人一人の考えを埋もれさせてしまうのはもったいないといった現部長の政策だった。僕たち三年生がまだ二年生だった時に世代交代をしてすぐに取り決めたことだった。僕はこの政策を全面的に肯定している。おかげでみんなと仲を深めることができたのだから。僕は好きな同級生や後輩たちと舞台に立ちたいという一心で練習に励んでいる。

構内アナウンスが鳴り、電車が入ってきた。少し空いている。僕たちは空具合に余裕がある席を見つけて座った。これの一本前の電車は近くにある商業高校や頭のいい県立高校の生徒が缶詰めになった電車がやってくる。さすがに早く帰って趣味に没頭したり寝たりしたいのでよっぽどのことがない限り見送ることはないがかなりつらい。この電車に乗る場合はかき分けて乗らなきゃいけないし、途中駅で開いたドアから押し出されそうになるのを必死に耐えなきゃいけない。

「SSR当たったんやって。見て! 今このゲームはまってるんやけど君もやって!」

唐突に彼女が話を振ってきた。ハマっているゲームでいいキャラが当たったらしい。

「気が向いたらね」

僕は苦笑いを浮かべて彼女の話を適当に流した。

彼女と電車に乗って三つ目の駅で僕は乗り換える。そこまでが彼女と一緒にいる時間だ。彼女の付き添いや用事があって駅前まで行くときは終点まで乗っているが。

僕は「またね」と言って彼女と別れた。


僕たちの最後のコンクールは二か月後まで迫っていた。今日は先日行われたコンクールメンバーのオーディションの結果発表だ。オーディションの日の部活の空気は凄かった。みんな目の前の楽譜しか見えていないような様子で、練習していた。勿論僕も例外ではなくみんなに負けじと細部まで緻密な練習を重ねていったことをうっすらと覚えている。あの時期は極限まで集中していたため、あまり記憶がない。

結果はパートごとに別室に呼ばれて聞かされる。ここで落ちればみんなとの最後の舞台にのることは叶わない。舞台裏でモニターを見て祈るだけになる。僕は緊張していた。これまで毎年あったオーディションはどちらも落ちている。そんな人たちは別組でコンクールに出ることはできるのだが、上に進むことはできない。進出権は選抜メンバーのほうで吹奏楽連盟に登録されているからだ。それに今年は別組でも出ないそうだ。最後は悔しい思いをして終わりたくない。だから今まで練習を積み重ねてきた。僕たちは今、集められた部屋で結果発表が開始されるのを今か今かとそわそわしながら待っている。

「緊張する。君はどう?」

隣に座っている彼女が声をかけてきた。

「どう……だろう。でもここまで来たらオーディションを受けたときの自分を信じるしかないよ」

僕は緊張をにじませた震える声で彼女に返した。情けないと思う。

「昨年はコンクールメンバーに選ばれていたよね。今回は自信ある?」

「自信はあるよ。でも後輩も上手いから油断はできない。今更どうしようもないけどね」

彼女の声はまっすぐだった。笑顔も引き攣っていない。しっかり笑えるだけの自信もあるなんて本当にすごいと思う。

 ここで手を鳴らした合図が聞こえた。

「今から順に結果を発表していく。今後よっぽどのことがない限り今日発表したメンバーを代えるつもりはない。受かった人も受からなかった人もこの結果がみんなの努力した証だ。誇っていい。泣いてもいいが自信をもって胸を張れ。それじゃあ発表していくからフルートから順に別室に来てくれ」

顧問はそれだけ言って部屋から出ていった。その後ろをフルートの人たちがついていく。僕もいよいよ緊張と不安が最高潮を突き抜けてきた。心臓が体を突き破って出てきそうだ。これだけ不安になるのは自信がないからだろう。目を瞑って心を落ち着かせようとしてももうどうにもならないようだ。

「大丈夫だよ。あれだけ練習してきたでしょ」

「そうだね。あんなに練習してきた。今までにないくらいに。こんなに頑張ったこと人生でないくらいにね」

「そうだよ、だから自分信じて。私だって不安なんだから」

そういって彼女は笑顔を向けてくる。ああ、でもこの笑顔だ。不安でも自信がある笑顔。さっき僕に向けてきた笑顔と同じだった。

「次トランペットね」

ついに来た。呼びに来てくれた人の目元が赤くなっているのが見える。人のために泣いたのか自分のために泣いたのかは分からないが、数十秒後には自分もああなるのかと思うと心にたまっていた不安が増えた気がした。

「いってらっしゃい」

ドアを出て別室に向かった。

「失礼します」

「来たか。入って黒板の前に並んでくれ」

僕たちトランペットパートは十人いる。そのうち三年生は六人。これは他校からしたら多いほうだろう。この中で選抜メンバーに選ばれるのも六人だ。四人は残念ながら舞台には乗れない。それに三年生だからといって確実に乗れるわけでもない。

「今から発表していく。みんなよく頑張ってくれた。だからこそこちらも厳密に審査させてもらった。さっきも言ったが胸を張って誇れることだ。どんな結果でも自信を持て」

顧問は名前を述べていく。名前が述べられたあと一喜一憂するトランペットのメンバーの姿があるようだ。声が聞こえる。顧問の顔をじっと見つめる。いや見つめることができていたかさえ怪しい。このときの僕の顔は自分でも容易に想像できるだろう。僕の目の前は真っ白で足ががくがく震えて力が入らなかった。立っているのがやっとで、それを悟られないように平然を装っているので精いっぱいだった。


呼ばれた名前の中に僕の名前はなかった。


 


コンクールが一週間後までに迫った練習日、僕はトランペットに割り当てられた教室で個人練習をしていた。今日、コンクールメンバーはコンクールを控えているということで外部講師を呼んでレッスンを受けていた。僕たちは一足先に文化祭の曲の練習を始めている。これまでの日は依頼演奏をこなしていた。コンクールメンバーになれなかった人たちを集めて老人ホームや幼稚園、七月に入ると各地で開かれていた夏祭りを転々としていた。演奏する曲も一緒で大変ではなかったけど、演奏するたびにコンクールメンバーに選ばれなかった悔しさが心の奥深くにたまっていた悲しみと一緒に溢れ出てくる。僕は下手だ。そんなことはわかっていた。それでも今回はとても悔しい。普段の僕ならばすぐに切り替えていただろう。自分では届かないってわかっていたから。身の程を弁えていたから。

部活終わりのミーティングに行くために教室を出て長い廊下を歩いていた。目の前に部室が迫ってくる。ドアを開けトランペットパートが並んでいる列に向かって歩き出した。今はコンクールメンバーとそうではない人で別れてミーティングをしている。内容は勿論違うし僕たちには関係ないことが多いためだ。ふとコンクールメンバーのほうに目を向ける。そうすると彼女と男子部員が笑い合っているのが見え、胸の奥がズキズキと痛むのを感じた。僕はすぐさま目を逸らし平常を装ったまま副顧問の話に耳を傾けようとする。ありがたいお話は何一つとして僕の中に入ってこなかった。


 


コンクール当日は何回経験しても緊張するようで楽器の搬入をするみんなの体はかたい。そして暑い中での作業は体力と精神を削ってくる。顧問がみんなに水分補給はちゃんとするように言って、中に入って楽器を出すように指示を出した。楽器搬入を終えたみんなが楽器を出し始める。楽器搬入の手伝いを終えた僕たちは、大会の役員をするために持ち場に散っていく。顧問が吹奏楽連盟に所属しているため生徒の僕たちも役員として派遣されたというわけだ。僕は持ち場に行く前に彼女に声をかける。

「ちゃんと舞台裏で聞いているからね。金賞代表取らないと許さないよ」

「まかせて。大丈夫、私たちならできる」

彼女は笑顔を作って答えた。それでも緊張はしているようだ。

「信じているから」

それだけ言って僕はその場を後にした。


舞台裏は演奏が行われるような場所とは思えないほどの喧騒に包まれていた。打楽器のチューニングの音や指示を出す声、審査員を案内するスタッフとその審査員たちの足音。これらすべてが、演奏が始まる直前には自分の心臓の鼓動が聞こえるくらいまで静まり返るというのだから驚きだ。僕は舞台の設置が主な担当で、演奏者が座る椅子の配置換えや増減を管理している。一つの団体が終わるごとに行わなければいけないため体力がいる仕事だ。他にもメンバーがいるのだがやはり女子が多いために「僕が頑張らなくちゃ」という気持ちになる。また次が出番の団体もこの舞台裏に来るため整列させたり静かにさせたりするのはなかなか骨が折れる仕事だ。

 六つ目の団体の演奏が終わり休憩のアナウンスが流れた。次は僕たちの学校だ。設置を素早く終え、休憩に入る。すると顧問とその後ろをメンバーが歩いてきた。みんなの目は真剣そのもので、並び終えた後は最後のチェックのために指だけの練習や楽譜を見てリズムを歌って複数人で合わせる練習をしている。彼女も楽譜を見ながら楽器に息を吹き入れて温めている。冷房がガンガン効いているためすぐに音程が変わってしまうからだ。僕はそんな彼女を見ているとちょうど顔をあげた彼女と目が合った。彼女は無言で微笑んでまた楽譜に目を落とす。僕は心の中で「がんばれ」とエール送り、自然と笑みがこぼれた。こんな時だというのに僕の心臓は鳴りっぱなしだった。


 演奏が始まった。静かな空間に一本の音が現れる。彼女のソロだ。そしてその音に答えるかのようにもう一本のホルンの音が現れる。ひとつに重なったホルンの音色は力強さを増して、それでいて繊細でかつ幻想的な和音をホール全体に響かせている。僕は一瞬で心を奪われた。奪われたまま返してもらわなくてもいいと思える程に虜になっていた。そして場面が変わるようにして入ってきたのはトランペットのファンファーレだった。ホルンの音で現れたのを神々とするならば、トランペットの音色はそれを祝福するかのように響いて聞こえる。



 そこにはホールの音響を調節するための無数の機械が並んでいる。僕は自分の仕事を放り出してその機会の中心にあるみんなの映るモニターをじっと眺めた。トランペットパートを背後から移したときにそこに現れた演奏しているみんなを見て、自然と涙が溢れ、頬を伝って流れた。それは僕の中の複数の感情がごちゃ混ぜになって溢れてきたのだと思う。僕もこの舞台で演奏したかった。でも僕にはみんなと並べるだけの力はなかった。それが悔しくて、悲しくて。僕はそれからもモニターを眺め続け、溢れだしたこの気持ちの行き場を持て余したまま演奏が終わってもしばらく何も聞こえず、その場から動くことができなかった。


 演奏を終えて舞台からでてきたメンバーは泣いていたり、それを慰めていたり、練習でうまくいってなかったところが成功して安堵の表情を浮かべていたりと様々だった。

「よく頑張ったね……。最高だったよ、演奏。」

僕は流れた涙を拭うこともなく声をかけた。

「ありがとう、でも、満足できない……。練習でもまだできるところがあったと思う。そうすればもっといい演奏になったんじゃないかなって。それだけが心残りだよ」

僕を見た彼女も少し泣きそうになりながら答える。僕なら満足していたかもしれない。自分の演奏するパートが上手くいけばそれ以外はどうでもよくなってしまっていたかもしれない。自分さえよければいいと思っている節もある……と思う。僕はあの時コンクールメンバーに選ばれなくてよかったのかもしれない。顧問はそれを見抜いていたのかもしれないとも思った。


 「まもなく結果発表を行います。出演者の皆様はホールにお集まりください」

このアナウンスとともにホワイエにいた出演者たちは予め決められた団体の区画の席に座り始める。やはりそれぞれの顔には不安がにじんでいるようだった。出演していない僕ですら緊張している。心臓が鳴りやまない。暴れまわっている。今年の代のみんなが大好きなだけに上の大会に進んでほしいと心の底から思う。僕たちの番が来た。

「プログラム七番、南海高校……——」


上の大会に進むことは叶わなかった。


少し時は流れ、秋になって文化祭も終わり後は引退するだけになっていた。それに伴って僕たち三年生は部長やその他役職の引継ぎも終わり部活の強制力もなくなって部活に行く日も減っていった。そして自然と彼女と一緒に帰る時間も減っていく。一人で帰る時間に物足りなさを感じている僕がいる。寂しく感じている僕がいる。

ドキッとした。鼓動が速くなる。

まだ間に合う。部活は引退していない。次に会えるのは引退式の日だ。やっと気づいたよ。いつのまにか彼女が隣にいるのが当たり前になっていた。一緒に笑いあった思い出が頭に浮かんできて、彼女のあどけない笑顔が鮮明に目の前に浮かんできて、いつのまにかこんなにも好きになっていたのか。

想いを伝えれば、いままでの関係が壊れてしまうかもしれない、でも、このまま進まずにいるのは嫌だった。伝えずに時が経って後悔するなら、戻れない今にいつか後悔するなら、僕は伝えようと決めた。

数日が経ち、引退式が来た。最後に彼女と帰れる日。

 引退式はみんなでミニゲームをしたりお菓子を囲んで談笑したりして、最後にあった僕たち三年生からの言葉とエールをのせた演奏に誰もが涙を流し、僕たちはこんなにも愛されていることを嬉しく思い涙を流した。


「帰ろうか」

「うん」

いつも通りプロムナードを抜けて歩いていく。

「もう、終わっちゃった。あっという間だったね」

「そうだね……。僕は最初吹奏楽部には入るつもりはなかったんだ。でも、僕は皆からたくさんのものをもらった。そして成長したんだ。僕はこの部活に入った一年の自分に向かって言ってやりたいよ。『お前の選択は間違ってなかったよ』って」

「そうだね。うん、私も言ってやりたい!」

そう言って彼女は顔をクシャクシャにして笑う。その笑顔を見ただけで僕の心臓は跳ね上がる。

気が付けば歩道橋を越え、もう駅が目の前に迫っている。そして僕は駅に入る手前で立ち止まる。彼女は不思議そうに「どうしたの」と聞いてくる。

「それでね、僕は今日また一歩踏み出すことにするよ。……僕はあなたのことが好きです。付き合ってくれませんか」




僕は雨が嫌いだ。やっぱりこんな日は晴れてほしかった。



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