表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
二幕
9/36

永遠の約束IV

 放課後コトはソフィアの家に行くことを伝えるため一度教会の神父であるメルヴィンの部屋を訪れた。


 「わかった。今日はソーントン公爵閣下のご自宅に泊まってくるのだね。」


 教会に来る途中ソフィアの「明日は休みだから泊まっていけば。」という一言でソーントン邸に一泊することになったコトはそのこともメルヴィンに伝えたのだ。


 「はい。」


 「せっかくだ楽しんできなさい。あっそれとコト。」


 部屋を出ようとしたコトをメルヴィンが呼び止めた。そしてあの銀時計を渡したのだ。


 「それは、お前が持っていた物だ。もう効果は消えているがそれには伝言を伝える魔方陣が組み込まれていた。」


 「誰から…?」


 この十年間気にしてないように見えても、やはり気にしていたのだ。本当の親の事を…


 「わからん…女性の声だったが、お前の親かどうかは…」


 「そっか…ありがとう神父様。」


 コトは少し涙目でメルヴィンの部屋を後にしソフィアと共にソーントン邸へと歩いて行ったのだ。


 ×××××


 コトとソフィアは食事を済ませるとソフィアの父であるルース・ソーントン公爵の下へと挨拶に行き入浴後ソフィアの部屋でソフィーナから話を聞いたのだ。


 「龍族って凄いわね。変身魔法が使えるなんて。」


 龍であるはずのソフィーナはソフィアの目の前で銀髪蒼眼の少女になっていたのだ。ちなみにコトはというと既に念話でこのことを聞いていたので全く動じなかった。


 「えへへ~凄いでしょ。」


 ソフィーナの口調からは初めて会った時の威厳は感じられず年相応のしゃべり方をしていた。こちらが素なのだろう。


 「ソフィーナそろそろ本題に入って。」


 「了解、主様。」


 その一言でソフィーナの顔つきが変わり、ソフィーナは自身のことを話し出した。


 「私はアリシアの時代に存在していた七大魔女の一人白銀の魔女アイリスの使い魔だった。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ