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コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
二幕
7/36

永遠の約束Ⅱ

 「よ~し全員ナイフをもったな、そしたら離れた場所でさっき教えたとおりにやってみろ。」


 ウォルトの一言で生徒たちは使い魔召喚の儀を始めだした。コトが辺りを見回すと既に数人の生徒は契約を終えていた、その中にソフィアもいてどうやら彼女は下級の天魔と契約したらしい。

 コトは少し離れた場所にいくと色白の左腕を前にかざすとナイフで腕に少し切り傷を作った、切り傷から鮮血が地面に落ちると詠唱を始めた。


 「“我は願う、我が血と魔力を糧としいまここにその姿を顕わしたまえ”」


 コトが詠唱を終えるとコトを中心に青白い魔方陣が形成されていった。そして、顕れたのは白銀の体に海の様に深い青色の瞳をした龍だった。

 それを見ていた生徒たちはその場で固まったー否生徒だけではない、コトの魔力の事を知っているウォルトでさえこの状況は予想外だったらしく唖然としていた。

 そして、ソフィアだけが知ることになった朝コトが心配していたのはこのことなのだと…


 ×××××


 ウォルトはただ願うことしかできなかった、何をかというとコトが召喚した神とも崇められる銀の龍を怒らせないことだけを…だが、ウォルトの心配は無意味だったのだとウォルトは後々思い知らされるのだ。


 ×××××


 銀の龍であるソフィーナは思っていたー銀の髪に燃えるような赤い瞳間違いなくあの人の血をひいている、この子を守り抜くのが私の役目…母さんとの約束ー

 一方コトはというと目の前に立つ龍に数秒見とれていたのだがハッと我に返り龍に話しかけたのだ。


 「銀の龍よ、私は貴女を呼べるような立場にありません…なぜ貴女は私の前に顕れたのですか?」


 「私は私の意思とあの人との約束を果たすために今貴女様の前にいます。これは私の意思ですさぁ、私と永遠の契を…」


 そして、銀の龍であるソフィーナとコトは契を結んだ。

 このとき、コトは少々腑に落ちないことがあったのだがそれはコトだけが知ることであり後にソフィーナ本人から語られることになるのだ。


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