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コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
一幕
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天才Ⅲ

 魔力測定には騎士団団員、魔術師団団員、教師など特別な役職の者にだけ伝えられる特殊な魔方陣を用いる。

 その魔法は現代では【魔力測定魔法】と呼ばれているが古代魔法の一種で太古の時代では【魔力測定メレメント】と呼ばれていたのだ。古代魔法の一種であるため未だ解読されていない魔導言語もあるのだ。

 測定方法は右胸の辺りにある魔臓まぞうと呼ばれる部分に魔方陣を翳すと魔方陣の中心部分にS~Fまでの文字が表示されるのだ。


「これは、驚きましたね…まさかとは思っていましたがここまでとは…」


 ラザールはそう呟くと魔方陣をコトの個人票に飛ばした。魔方陣は個人票の魔力値の欄で停止し紙に溶け込むと同時にSの文字が浮かび上がった。

 コト自身もその数値を見て数秒間固まってしまった。


「師匠に私は魔力が高いとは言われていましたが…ここまでとは…」


「正直言って僕も驚きました…Sランクは国宝級ですからね。世界でも数える程しかいません…」


 Sランクは七段階魔力値の中で最も高くラザールの言うとおり世界に数える程しかおらず国宝級に指定されているのだ。

 ちなみに、Sランクの魔導士は一人で一国を滅ぼす程の力を持っている…


「コトさんはA組だね。それと、このことは他の生徒には内緒で…」


「わかっていますよ先生。」


 コトは高ランク…つまりS~Bがでるだろうと予測していたのではなから他の生徒には黙っておくつもりだったのだ。

 改めて忠告してくれるラザールに優しさを感じコトは笑顔で返事をしてその場を去り中等部一年A組の教室へと向かった。


 検査室に一人残ったラザールはこう祈った…


「あの子に幸福な時をお与えください…」


 ラザールは一人神にコトの幸福を願ったのだった…


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