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コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
七幕
34/36

収穫祭Ⅲ

 緋炎龍が目撃されたのは王都から離れた東の森、ここはもともと魔物も少なく収穫祭当日には東側からの馬車や観光客が多く通る、そのため王都から離れていようと今回の依頼は成功させなければならない。

 ただ緋炎龍は炎を司る龍のため森の中で戦うのは極めて危険だ……そのためシャルルの提案によりアーノルドとシャルルで緋炎龍を近くの平原まで誘い出す作戦になった。


✕✕✕✕✕✕

~東の森~


 木の陰に隠れた二人はアイコンタクトを行うことでアーノルドから動いた!

 アーノルドの得意武器は大剣、アーノルド自身の肩まであろうサイズの大剣を彼は軽々と……とまではいかないが息一つ乱さずに扱う。


 「はぁぁぁっ!!」


 アーノルドは掛け声と共に緋炎龍に向かって大剣を振り下ろした……が緋炎龍は空へと飛びあがることでそれを軽々と回避した。


 「よし、シャルル!!」


 「わかっている! “大地よ敵を穿て”《大地の大槍グラウンド・ランス》!!」


 シャルルの地属性魔法に対し咄嗟に緋炎龍は防御の体制をとるが魔法の威力に押され平原の方向へと吹き飛んだ。


 「走るぞアーノルド!」


 「せかさなくてもわかってるよ。」


 その頃、平原で待機していたコトは自身の方向に吹き飛んでくる緋炎龍を見上げていた。


 「そろそろ体制立て直しちゃうかな……」


 そう呟くとコトは右目にしていた母の眼帯を外し魔眼を発動させ魔方陣を展開した。色は黄色、雷系統の魔法だ。


 -キャンデラ以来の天災級魔法だけど今の私なら制御できるはず!-


 「ごめんね、あなたはあの時の炎龍とは比べ物にならないくらい強い……だから手加減はできないんです……“天の御心よ、いかづちとなりて大罪を打ち砕かん”《裁きの天雷ジャッジメント・ケラウノス》」


 コトの詠唱終了と同時に緋炎龍の頭上に黄色の巨大な魔方陣が出現、すぐさま魔方陣からつるぎの形状をした雷が緋炎龍へと突き刺さった!!


 -天災級とは言っても一撃で倒せるとは思わない……だから!-


 「“蛮勇の剛器よ、ここに顕現せよ”“原初より不変の力を纏え”!」


 コトは錬金魔術によって大地から剣を錬成し、さらにその剣に力魔法を付与させた!

 身体強化を施したコトは落下してくる緋炎龍めがけて走った、コトは緋炎龍の数歩手前で立ち止まり両手で剣を振り下ろした!!

 剣を振り下ろしたことで付与していた力魔法が発動、斬撃を実体化させ緋炎龍へと襲いかかった……のだが、緋炎龍の朱色の鱗は固く表面に浅い傷を入れるのが限界だった。


 -お……思ってた以上に固いなー、ならこれならどうかな?-


 「《水精霊の結界ウンディーネ・バリア》」


 コトはすぐさま詠唱破棄で水の結界を緋炎龍を包み込むように張った。だが、緋炎龍のもつ熱は精霊が作りし魔法すらも蒸発させるものだった!!

 緋炎龍は結界を破壊するためにブレスを放った!


 -まずい、近すぎて避けれない!-

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