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コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
七幕
33/36

収穫祭Ⅱ

更新遅くなってごめんなさい。これからも学業の合間を見つけて書いていきます。

 「ただいま戻りましたー!」


 コトとナターシャが生徒会室に戻ると、書類整理を一通り終えたイリアが二人を出迎えてくれた。


 「お帰りなさい、二人ともお疲れ様!」


 「会長も書類整理お疲れ様です! 今日の依頼はこれで全部ですか?」


 「えぇ、依頼は全部終わりましたよ。 出回っている他のメンバーが戻り次第解散です。」


 イリアとナターシャの二人が会話をしている間コトはイリアが整理した書類を見ていた。 まとめられた書類とは別にしてある数枚の依頼書が気になったコトはそれを手に取り内容に目を通した。


 「会長これって…討伐依頼じゃ!?」


 「そうなの、運営委員会のミスだと思うんだけど…コトちゃん帰りに”月光”に持っていってもらってもいいかしら?」


 「はい…私は構いませんよ。」


 「ありがとう、それじゃお願いするわ。」


~数分後~


 収穫祭準備の依頼に出ていた他のメンバーも帰ってきたので、今日の生徒会は解散となった。

 いつもと同じようにコトはソニア、ソフィアと一緒に途中まで帰りコトだけは師匠・シャルルの所属するギルド”月光”に討伐依頼書を届けに向かった。


✕✕✕✕✕✕


 ギルドは街の南側にあってコトはシャルルが在籍しているため何度も訪れている、そのため正式な登録はしていないもののギルドの一員のような存在で所属するメンバーやギルドマスターは家族の様に接してくれる。

 ”月光”は全国に数万と存在するギルドの中でも大手のギルドで建物も貴族の屋敷かと思うほど大きい! ”月光”現マスターのアーノルド・ボージェスは設立後圧倒的な実力とマーケティングによって一代でギルドの名を世界に轟かせた! シャルルは創設時のメンバーでアーノルドの幼馴染だ。

 巨大な門のような扉をくぐり抜けてコトが受付まで行くと茶髪の女性が笑顔で出迎えてくれた。


 「お久しぶりです、セシリアさん!」


 「久しぶりコトちゃん、学生生活はどかしら?」


 「楽しく学生やってますよ。 師匠はいますか?」


 「そう、それならよかったわ! シャルルさんなら二階のマスター室にいるわよ。」


 コトがセシリアに「ありがとうございます」と言うとセシリアは笑顔で「どういたしまして」と返してくれた。

 余談ではあるがコトはセシリアのことを幼いころから知っていてコトにとってセシリアは姉、セシリアにとってコトは妹のような存在なのだ。


 コトは二階に上がると一番奥にあるマスターの執務室に向かった。

 扉を二回ノックすると中から「どうぞ」と返事が返ってきたのでコトはドアノブを回して扉を押した。


 「失礼します。」


 「ようコト久しぶりだな!!」


 コトが中に入ると正面の椅子に座った茶髪の男性が声をかけてきた。


 「お久しぶりです、アーノルドさん!」


 そう彼こそがこのギルド”月光”を設立した初代マスター”アーノルド・ボージェス”その人なのだ。 執務用のデスクの前にある来客用のソファーにはコトの師であるシャルルも座っていた。


 「お前がここに来るのも久々だな! 今日はどうしたんだ?」


 「それが、収穫祭運営側のミスで学園のほうに討伐の依頼書が回ってきたみたいなので師匠にでも頼もうかと思って持ってきたんです。」


 「なるほどな、だそうだぞシャルル。」


 そういわれると優雅に紅茶を飲んでいた金髪の男性シャルルはソファから立ち上がりコトの方へと歩いてきた。


 「見せてみろ。」


 コトがシャルルに三枚の依頼書を手渡すとシャルルはその内容を見て苦い顔をした。


 「アーノルド手を貸せ! もちろんコトもだ。」


 「そんなに厄介な依頼なのか?」


 「あぁ、一枚目は毎年と同じく収穫祭の客や金目の物を狙ってくる盗賊の捕縛依頼、二枚目は夜光草やこうそうの採取、夜光草の咲くフェガリ山はワイバーンが生息するから一般人には危険だろうな。 それで最後の一枚が、最近噂になっている緋炎龍ひえんりゅうの討伐または撃退だ。」


 「よーし準備しろーさっさと終わらせるぞー」


 「アーノルドさん棒読みになってます、というか死んだような目しないでください!!」


 「え…だってあれだぞ…緋炎龍って炎龍とは比べ物にならないくらい強いんだぞ…ま、やるしかないから行くんだけどさ…」


 「アーノルド、コトのギルド制服は保管してあるか?」


 「え? あぁもちろんあるが…なるほどな、さすがに学生が緋炎龍討伐に関わったなんて噂流れるとまずいわな…コト、一階にいるセシリアに頼んでみてくれすぐに出してくれるはずだから。」


 そう言われコトはセシリアのもとに向かい自分の制服を出してもらうように頼んだのだ。

 数分後、黒を基調とした制服に身を包んだコトが再度執務室にやってきた。


 「コト、スカートの中見えても知らねーぞ。」


 「そのボケもう慣れました…奥さんと娘さんに言いつけますよアーノルドさん。」


 「すみませんそれだけは勘弁してください…」


 「漫才は済んだか二人とも、のんびりしてると日が暮れて戦いづらくなる。」


 このときコトは「漫才じゃないんですけどバカ師匠…」と小声で呟いていた…

 緋炎龍ひえんりゅ以外はほかのメンバーに任せるとしてコト、シャルル、アーノルドの三人は緋炎龍の目撃情報があった東の森に向かうことにしたのだった。

【余談】その1…コトのギルド制服の左胸にはセシリアお手製のブローチがつけてあります!

    その2…アーノルドは既婚者で奥さんと一人娘の三人家族!

    その3…実はセシリアはアーノルドの妹…

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