師匠の悪い癖・キャンデラへ
翌日、朝早くから教会の庭では木剣のぶつかり合う音が響いていた。
木剣を持っているのは金髪の男性……コトの師匠であるシャル……そして、正面に木剣を構えてシャルルに向かい合っているのは銀髪の少女・コトである。素人から見れば二人は互角にやりあっているように見えるのだろうが実際は違う……ある程度シャルルが手加減をしているのだ。
と言ってもシャルルも気を抜くわけにはいかない、手加減をしすぎればシャルルの方が押し負けてしまう……シャルルは少し本気を出し始めた。
シャルルがコトの懐に入り下段切りを繰り出した!コトはそれを間一髪のところで防ぎすぐさま飛びのいたがシャルルの追撃についていけず喉元に切っ先を突きつけられたのだ。
「まだまだだな……俺の技“迅雷風烈”のレベル3までは目で追えているようだがレベル4、5はまだまだ訓練が必要のようだな。」
―雷鳴のシャルル……その二つ名はただ師匠が雷系魔法を得意とするからだけではない。“迅雷風烈”……師匠の行動速度を雷魔法による電気信号を利用し極限まで高めた技だ。それは、レベル1から5までが存在する―
「ハァ……レベル4、5はほとんど転移魔法に近いじゃないですか……魔眼でもないと無理ですよ!」
「無理無理いってるかできないんだぞー」
「うぐッ……間違ってないけど言い方がむかつきますね!」
「ほらほらそんなことはどうでもいいとして!昼間でぶっ続けで行くぞ!」
-ハァ、またでたよ師匠の悪い癖……お昼まで続けるとか倒れるんですけど―
コトが内心で溜息をつき呆れているなどつゆほども知らないシャルルは特訓を再開するのだった。
-三か月後―
学園は夏休みに入りマーリンとの約束の日が近づいていた。
お久しぶりです。更新が遅れてしまってごめんなさい!そして、いきなり三か月も物語を飛ばしてしまって申し訳ないです。正直なところ書くことがありませんでした……
次話からはいよいよキャンデラ王国編へと突入します!
今後とも「コトの年代記」をよろしくお願いします!




