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コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
幕間
20/36

真実への道

 マーリンが何かに納得すると後の三人もコトに近づいてきた。


 「この子が…あの方が言っていた…」


 「この子ならあの石板の意味が分かるかもしれないんだな?」


 アリアに続きミレーヌもマーリンに問いかけた。


 「えぇ、可能性はあるでしょうね。私の友人の子ならば…」


 「マーリンさん、今なんて言いました?私の両親の事を知っているのですか!?」


 コトはマーリンの―私の友人の子ならば…―という言葉に引っかかり即座に問いかけた。


 「コト、それが知りたいなら一つお願いを聞いてほしいの。」


 「私にできる事なら…」


 マーリンはコトの返事に頷き条件を出した。

 ―学園が夏休みに入ったらキャンデラ王国に来てほしいの、そこである石板を解読してほしい…あの子の子供ならできるはず。そのときに貴女の両親であろう人について話しましょう。―


 コトはその条件を受け入れシャルルと共に教会に帰ったのだ。アリアたち四人は王宮に泊まり明日自国に帰るとのことらしい。


 ×××××


 コトとシャルルが帰ったら佳穂がコトに飛びついてきたのだ。佳穂はコトにしがみつき顔をうずめて一言も喋らなかった。佳穂が去り際に一言だけ―ありがとう―とコトに言って自身の部屋へと戻って行った。

 シャルルとコトはコトの部屋に行くとシャルルがカレイドとの戦闘について話し出した。


 「コト…カレイドの最後の動き見えなくて当然だ。」


 「え?」


 「あの男はあの時、転移魔法(てんいまほう)を使用したんだ。魔眼(まがん)でもない限り見ることは不可能だ。」


 魔眼…それは先天性のものもあれば修行などで得ることのできる後天性のものもある。発動時、片目が金色になり魔力の流れを見ることができる。


 「コト…お前は強くなったよ。夏には武闘大会があるな…」


 「うん…」


 「それまでに修行をつける…お前をもっと強くするぞ!」


 ―言うと思った…師匠の悪い癖だよ…いつもは冷静なくせに、戦いとか修行になると熱くなるんだから…―


 「明日から開始だ…」


 そう言い残してシャルルは部屋を後にしようとしたところで最後にこう言い残した。

 -よかったな、ずっと気になっていた両親のことがもう少しで手が届くんだ…―

 それだけ言い残してシャルルは部屋を後にしたのだった。コトは心の中でありがとうと呟いた。

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