表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コトの年代記  作者: 綿雪 ミル
四幕
19/36

誘拐事件IV

コトが目覚めたのは、それから数時間後のことだった。コトが目覚めたのは王宮の一角にある一室だった。コトが体を起こすと同時に扉を開けてソフィアが入ってきた。ソフィアはコトを見ると飛びついてきた。


 「よかった~コト!」


 「ソフィアあの後どうなったの?佳穂は?」


 「佳穂ちゃんも無事だよ!カレイドは金髪の男の人に倒されて今は地下牢に捕らえられてる。コトが起きたら謁見の間に連れてこいって金髪の人が…」


 コトはソフィアから自身が気絶した後の事を聞きベッドから降りて二人で謁見の間に向かった。


 謁見の間に入るとそこには国王夫妻とソニアそしてソフィアの言っていた金髪の男性がいたのだ。コトはその男性のもとに歩み寄ると抱きしめられた。


 「強くなったな…コト。」


 「でも、私最後のあの人の動き全く見えなかった…」


 コトが男性と話している間にソフィアは国王陛下にあの男性が誰なのか聞いていたのだ。


 「彼はギルド”月光(げっこう)”のサブギルドマスター、シャルル・ユースだよ。」


 「………えぇぇぇぇぇ‼あ、あの雷鳴のシャルル様!?ちょっとコト‼」


 「はっ!はい!?」


 「なんでコト、シャルル様と知り合いなの!?」


 「え?なんでって…私に剣と武術それに魔法を教えてくれた師匠だよ…」


 「…コトってやっぱり色々と人並み外れてるわ…」


 「まぁまぁ話はそれくらいにして、コトに合わせたい人がいるのだ。」


 国王陛下が椅子から立ち上がりコト達の下へとやってきた。そして国王陛下が扉の横に立っている執事に指示をすると扉が開き四人の女性が中に入ってきた。

 四人の女性はコト達の近くまで来ると国王陛下に向かって挨拶をした。


 「お久しぶりですルイス陛下。」


 「久しいな、アリア…いや、アーサー・ペンドラゴン女王陛下。三年ぶりだろうか?」


 「はい、父の葬儀以来なのでそうなりますね。それと陛下ここではアリアでお願いいたします…」


 四人のうちの一人金髪碧眼の女性がルイス陛下に挨拶をして親しく会話をしていた。そして、アリアとルイスの間に入ってきた赤髪の女性は…


 「初めましてルイス国王陛下。私はキャンデラ王国女王ミレーヌ・キャンデラと申します。こっちは側近のレリアフォワネです。」


 ミレーヌは自身と共にやってきた紫の髪に蒼眼の女性を指しながら紹介をした。


 「それで、陛下例の件なのですが。」


 アリアの連れてきた紫の髪と瞳をした女性…マーリンが要件を持ち出した。


 「あぁ、ちょうどよかったよ。この子が魔力の波動の源だと思われるのだ。」


 ルイスはコトを指しながらそう告げたのだ。

 マーリンはコトに近づいていくと顔を覗き込んだのだ。


 「今は見なくなった銀髪に赤眼…それにまだ完全に目覚めていないみたいだけどこの魔力…間違いないわね。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ