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第七章国防会議

第七章国防会議

東京、総理大臣官邸で七闘将、安部総理、麻生副総理兼財務大臣、高市総務大臣、岸田外相、宮澤経済産業大臣、太田国土交通大臣、中谷防衛相、菅官房長官、山谷国家公安委員長等が集まった。議題はISILと中国、北朝鮮の問題である。

「JSFより報告をあげさせていただくと北朝鮮が中国を通してISILから石油を買っていることが明らかとなりました。」

むろんまだISILと特定したわけではないがこれくらいは言っておこう。

「北朝鮮の無線交信の量はここ最近急増しており軍の大規模移動があるやもしれません。そして中国は見返りとして資金はもちろんのこと兵器類の提供も確認されました。ISILは御手元の資料の用に現在武力で勢力を目下拡大中であり、中国の行為はテロ支援行為になるというわけです。又東アジア情勢にも大きな波紋を与える一件でしょう。」

かつてアサド政権を倒すためにアメリカがISILの戦闘員を訓練したという未確認ながら情報が入っている。政治家達にいやな議題というオーラを出させている。

「これは国連に訴えれば良いことでそもそも我が国とテロは関係ない。」

幸い事務総長の潘基文はアメリカべったりの外交官なので北や支那には厳しい態度をとるかも知れないが そんなことで引き下がるようならもともとこの貿易はやらないはずである。

「いえ、国連でも支那が拒否権発動なりなんなりすれば大事にはなりませんし物的証拠が押さえられていないのでほぼ無意味だと。又日本も彼等から見ればアメリカと協力してテロを潰す手伝いをしている国です。当然いつかは事が起こるでしょう。」

ダメだ。日本にテロの魔の手が延びぬと確証しているのではない。周辺諸国との関係を崩す事が怖いんだ。もはや太田なんかは絶対にダメだと言わんばかりである。まぁ太田はともかくとして他の政治家も五十歩百歩だ。麻生さんは興味を持ったみたいだが他の政治家はやめようと提案、安部総理は仕方なくこの会議が無かったことにするという条件で解散させた。この解散が後に大きな遺恨を残すことになるとはまだ誰も知らなかった。

その会議から数ヶ月たち十月、訓練生達は個々でも俺の八割についてこられるレベルで近接格闘術は向上した。集団では下手すると負けることもでてきた。そんな中隠密潜入、脱出訓練やロッククライミングの訓練も無事修了しこの日俺らは飛行機の扉の前に立っていた。

「いいか、今まで三週間学んできた空挺降下の第一回実践訓練だ。これは場合によっては死者もでる危険な訓練である。手順の確認をするように。」

フックを天井の棒に引っ掻ける。

「装備確認!荻野、確認して報告しろ。」

荻野が一人一人装備を確認する。

「は!全員完了です。」

ブー、ブザーがなりランプが赤から緑に変わる。降下開始の信号だ。

「よし、行くぞ!降下開始!」

機外になんの迷いもなく飛び出していく。よし、落下傘の開傘の紐をひく。

「開傘確認!」

よし、無事開いた。後続も全員開けたらしい。中には恐怖で顔がひきつってるやつもいる。まぁ可哀想だから名前は言わないけど。第一回でこんなんで最後の夜間降下訓練まで間に三回降下訓練があるのだが無事に終えられるのだろうか。降下訓練は必須科目なのだから。

「総員集合!」

実戦同様の装備に身を包んだ軽歩兵が集合する。

「ここから脱出訓練を行う。目標はもといた基地である。制限時間は本日日没まで、始め!」

俺はさっさと場所を離脱する。こんな訓練俺を見失うことさえ気を付ければ簡単に基地にたどり着ける。後ろを振り返ると全員がついてきた。よし、撒いてやろう。

「これより追跡訓練に変更、追い手はお前ら、逃げ手は俺だ。俺が基地にかえるまでだ。始め!」

敢えてスピードを落とす。手には2本の苦無が握りしめられている。

「よっしゃ!」

荻野が飛びかかろうとした時横の木に苦無を打ち込む。

「炎糸!」

腕から伸びた2本の火の糸が苦無と絡まる。これを使って自由に移動するのだ。上手く収納しながらその方に避ける。別の木に刺しながら振り返る。樹上戦なら得意とする第八分隊、樹上を走って追いかけてくる。

「囲まれたか。」

呟くと炎糸を射出する。上手く三次元機動で敵の足元を潜り抜ける。

「どうしたお前ら。早くしろ。」

素早い離脱に虚をつかれたやつらに大きなさをつけてそのままゴールイン。

次回遺恨の内容が明らかに。

まぁ、ISILと遺恨ではある程度察する人がいるかもですねw

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