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物語序章 第一版 94章

海兵隊の再編成


海の音が午後の陽を乱すころ、海兵隊の旗がひとしおに翻った。

これまでの海兵隊は、遠き地での初上陸と初期拠点の建設に秀でていた。

静かな浜辺に杭を打ち、簡易桟橋を作り、野営地を拡げる──そうした技術はすでに彼らの誇りであり、先遣隊の名を世に知らしめてきた。


だが時代は変わった。

先遣の役割を果たしてきた海兵たちは、明賢の眼前で新たな姿へと変貌を求められる。

「隠密に上陸し、静かに地を奪う者であり、同時に火を吹く先頭破壊隊であれ」──その命令は簡潔だが重い。


新しい海兵隊は、二つの魂を持つことになる。

一つは「影」の魂。夜陰に紛れ、敵に気づかれぬように上陸する。偵察と要所の占拠、通信線の断絶、橋頭堡の秘密確保――それらは静かに、しかし決定的に戦局を切り開く。

もう一つは「槌」の魂。大規模上陸作戦を率いる主力であり、上陸舟艇群、揚陸艦、火力支援を伴い、敵の前線を押し崩し橋頭堡を拡大する。


訓練場では新しい技術が導入された。

夜間の行動、小規模特殊部隊突入を想定した斥候戦、砲火支援と歩兵の連携、海からの速やかな補給線の確保。

工兵はより迅速に桟橋を打ち、補給艇は荒天でも荷を降ろせるよう改良が加えられる。

そして何より――「橋頭堡を守る」ための持久戦術が加えられた。

初動で勝っても、陸上支援が到着するまで橋頭堡を守り抜かなければ意味がない。

そのための塹壕構築、即席弾薬庫、夜間偽装、速攻修復といった技能が海兵の必修となる。


再編の結果、海兵隊はより柔軟で危険を恐れぬ存在へと生まれ変わる。

彼らは今や「上陸の匠」であると同時に「初動の盾」でもある。

暗闇の浜辺でロープを解く小隊の息は静かだが、胸の鼓動は確かに高い。

遠く、艦隊の灯が海原に揺らぐたびに、彼らは自分たちの役割を確認する。


千葉の海辺に、海兵隊の新たな本司令部が据えられた。

海風が吹き抜けるコンクリートの建物の屋上に掲げられた旗が、遠くの波間を照らす朝日に揺れる。

ここが、海の矢面に立つ者たちの中枢――**海兵隊総司令部(千葉)**である。


本司令部の下には、大陸ごとに設けられた三つの現地司令部が連なる。

それぞれがその海域の戦術的判断と人的配備、揚陸計画や補給の最終調整を担う。

現地司令部は単なる中継点ではなく、地域の地脈を読み、即応するための「目」と「手」である。


まず、日本側の窓口は習志野に置かれた。

習志野司令部は本州と近海を守り、島嶼防衛と離島上陸の即応力を確保する。

この習志野の傘下に置かれる二つの師団――本州師団と台湾師団――は、いずれも日本の海岸線と周辺海域で迅速に橋頭堡を築き、陸上部隊への道を開く役割を持つ。

(台湾師団は台湾島の地勢に精通し、熱帯・山岳地帯での持久戦術にも備えている。)


太平洋を越えた新大陸側には、ジャクソンビルに司令部が置かれる。

ここは大西洋と太平洋を結ぶ要衝の一つとして整備され、広大な大陸の展開を統制する拠点だ。

ジャクソンビル司令部のもとにはジャクソンビル師団と山番市サンフランシスコ師団が配され、海岸線から内陸にかけての橋頭堡確保、港湾整備、さらには長距離輸送路の防護を主任務とする。

両師団は大陸の気候・地形差に応じた戦術を整えつつ、相互に補完し合う体制を取っている。


そして南半球、オーストラリア大陸の司令部はメルボルンに置かれた。

メルボルン司令部は南太平洋とインド洋の交差点を見渡し、ここからメルボルン師団とダーウィン師団が展開する。

メルボルン師団は都市周辺の港湾確保と大規模上陸の突破口を担当し、ダーウィン師団は熱帯・島嶼部での機動防衛と先遣の隠密上陸に長けている。


こうして海兵隊は、一大陸につき二師団、合計六師団という簡潔で迅速な骨格を得た。

総司令部(千葉)は各現地司令部と常時連絡を取り、揚陸艦隊の配備、補給線の優先順位、そして各師団の増強・交代を統制する。

習志野、ジャクソンビル、メルボルンの三地点は、海兵隊の眼となり、手となり、足となって動く。


夜、各司令部の通信室には航海図と上陸計画が並び、若い参謀が地図に細い赤線を引く。

「ここに舟を入れ、ここで夜陰に紛れて橋頭堡を築く……」

明賢の言葉が遠くまで届くように、各地の司令部はその一挙手一投足を緻密に準備している。


分隊(最小単位)

•海兵分隊:6 人

•機関銃分隊:4 人(機関銃×1 + 歩兵4)

•工作分隊:5 人

•通信分隊:4 人

•海兵偵察分隊:4 人

•機械化偵察分隊:4 人(+バイク4台)

•特殊作戦分隊:5 人



小隊(分隊を合算)

•海兵小隊 = 海兵分隊 ×4 = 6 × 4 = 24 人

•火器小隊 = 機関銃分隊 ×2 = 4 × 2 = 8 人

•工作小隊 = 工作分隊 ×2 = 5 × 2 = 10 人

•砲兵小隊 = 榴弾砲 1 門 + 砲兵 10 人 = 10 人(砲自体は1門)

•通信小隊 = 通信分隊 ×3 = 4 × 3 = 12 人

•海兵偵察小隊 = 海兵偵察分隊 ×2 = 4 × 2 = 8 人

•機械化偵察小隊 = 機械化偵察分隊 ×2 = 4 × 2 = 8 人(+バイク8台)

•特殊作戦小隊 = 特殊作戦分隊 ×3 = 5 × 3 = 15 人



中隊(独立して行動可能な最小戦術単位)

•海兵中隊 = 海兵小隊 ×3 + 火器小隊

= 24×3 + 8 = 72 + 8 = 80 人

•重砲系ではなく、海兵用の火砲は砲兵中隊として扱う:

砲兵中隊 = 砲兵小隊 ×5 = 10 × 5 = 50 人(=5門)

•支援中隊(工兵中隊) = 工作小隊 ×3 = 10 × 3 = 30 人

•通信中隊 = 通信小隊 ×3 = 12 × 3 = 36 人

•偵察中隊 = 海兵偵察小隊 ×1 + 機械化偵察小隊 ×1 = 8 + 8 = 16 人

•特殊作戦中隊 = 特殊作戦小隊 ×3 = 15 × 3 = 45 人



大隊(中隊を合算)

•海兵大隊 = 海兵中隊 ×5 = 80 × 5 = 400 人

•砲兵大隊 = 砲兵中隊 ×3 = 50 × 3 = 150 人(=15門)

•支援大隊 = 支援中隊 ×2 = 30 × 2 = 60 人

•通信大隊 = 通信中隊 ×3 = 36 × 3 = 108 人

•偵察大隊 = 偵察中隊 ×3 = 16 × 3 = 48 人

•特殊作戦中隊は中隊単位で扱い、特殊作戦群は下でまとめる(中隊×2)


特殊作戦群(編成)

•特殊作戦群 = 特殊作戦中隊 ×4= 45 × 4= 180人



旅団(基礎ユニット)

•海兵旅団 = 海兵大隊 ×3 = 400 × 3 = 1,200 人

•砲兵旅団 = 砲兵大隊 ×3 = 150 × 3 = 450 人

•支援旅団 = 支援大隊 ×3 = 60 × 3 = 180 人


(注意:師団配下の支援旅団は2旅団配備すると指定されているため、次の師団合算で扱う)



師団(あなたの指定)


師団配下は:

•海兵旅団 ×3

•砲兵旅団 ×1

•支援旅団 ×2(各旅団は上の「支援旅団=180人」)

•通信大隊 ×1(108人)

•偵察大隊 ×1(48人)

•特殊作戦群 ×1(180人)


計算(段階的):

1.海兵部隊合計 = 海兵旅団 ×3 = 1,200 × 3 = 3,600 人

2.砲兵部隊 = 450 人

3.支援部隊 = 支援旅団 ×2 = 180 × 2 = 360 人

4.通信大隊 = 108 人

5.偵察大隊 = 48 人

6.特殊作戦群 = 180 人


師団合計 = 3,600 + 450 + 360 + 108 + 48 + 180 =

3,600 + 450 = 4,050

4,050 + 360 = 4,410

4,410 + 108 = 4,518

4,518 + 48 = 4,566

4,566 + 180 = 4,746 人



要約(数表)

•分隊(例)

•海兵分隊:6人

•機関銃分隊:4人 等

•小隊

•海兵小隊:24人

•火器小隊:8人

•砲兵小隊:10人(1門) 等

•中隊

•海兵中隊:80人

•砲兵中隊:50人(5門) 等

•大隊

•海兵大隊:400人

•砲兵大隊:150人(15門) 等

•旅団

•海兵旅団:1,200人

•砲兵旅団:450人

•支援旅団:180人

•師団(最終)

•合計:4,746 人/師団



潮の匂いが遠くから運ばれてくる習志野の朝。

千葉の旗の下で、新しい海兵師団の姿が整えられてゆく。

一本の陸上道路から、三列の旅団が順々に展開する。ひとつの師団――その核は 4,656 人 の生命の集積である。


最小単位は海兵分隊、たった 6 人 の連なり。

その分隊が四つで小隊(24 人)となり、小隊が三つ集まって中隊(80 人)が成立する。

中隊が五つ揃えば大隊(400 人)。大隊が三つ寄れば海兵旅団(1,200 人)だ。

その旅団が三つ並ぶと、前線に投ずる“拳”の形が現れる――3,600 人の海兵の固まりだ。


だが上陸は歩兵だけで成り立たない。

遠方から轟く火砲、45 門(砲兵旅団:450 人)が後方を支え、壊れた橋を直す工兵が360 人(支援2旅団)で道をつくる。

通信の技術者108 人がケーブルと無線で命令を送れば、偵察48 人が先行して岸を探り、特殊作戦群の180 人が影の中から決定的な一打を放つ。


夜、海面に浮かぶ艦の光が波に吸い込まれるころ、上陸用の小舟が静かに岸を磨く。

その小舟を操るのは海兵の中人であり、彼らの列は小さくても鋭かった。

足跡が砂に残るとき、そこには4,746の音が重なり合い、やがて大地の声となる。


明賢は地図の上に指を這わせ、師団の番号を確かめる。

「師団とは単なる数ではない。皿を炊く手、橋を架ける手、そして銃を握る手が揃ったとき、島は渡せる」――と。


この編成は隠密を、そして嵐のような大上陸を支えるために作られた。

分隊の小さな決断が積み重なり、旅団の揺るぎない前進が生まれる。

そして師団は、海から陸へ、影から正面へと、新しい歴史の橋を築いていくのだった。

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