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明賢の物語(日本建国物語)試作版 第一版  作者: 大和草


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234/248

物語序章 第一版 234章

車両開発


1号随伴輸送車 ―― 歩兵に追随する静かな機械


1660年、

火器と防具が完成した陸軍に、

最後の課題が残っていた。


兵が強くなりすぎた結果、持ち物が重くなりすぎた


1式自動小銃、

分隊支援火器、

狙撃装備、

防弾衣、

通信機、

予備弾薬、

医療器材。


どれも必要不可欠だが、

すべてを人が背負うには限界があった。


そこで導入されたのが、

1号随伴輸送車である。



設計思想 ―― 目立たず、邪魔せず、黙ってついてくる


この車両は「戦車」ではない。

「装甲車」でもない。


兵器分類上は、


歩兵随伴装備


という、

まったく新しいカテゴリに属していた。


移動方式

•履帯式

•電動駆動

•完全密閉モーター


内燃機関を持たず、

作動音は人の足音より小さい。


夜間、霧中、森林。

敵に気付かれる要素はほぼなかった。



最大の特徴は、

自動追尾機能である。


分隊長、または指定された兵士を

基準点として認識し、カメラにより

•距離

•速度

•地形傾斜

•障害物


を演算しながら、

常に歩兵の隊形を乱さない位置を保って移動する。


移動速度

•最低:匍匐移動に合わせた低速

•標準:徒歩行軍速度

•最大:分隊の短距離ダッシュに追従


兵が止まれば止まり、

兵が伏せれば即座に静止する。


「命令しなくても、そこにいる」


それが随伴輸送車だった。



搭載能力 ―― 分隊の“背中”


1号随伴輸送車は、

分隊単位で配備される。


主な積載物

•予備弾薬

•分隊支援火器用弾帯

•狙撃班用補給品

•医療器材

•水・食料

•通信予備電源


これにより、

兵士個人の負担は大幅に軽減された。



担架輸送機能


上部ユニットを交換することで、

即席担架モードに移行できる。

•負傷兵を迅速に後送

•衝撃吸収履帯

•姿勢安定制御


銃声が鳴る中でも、

声一つ立てずに運び去る。


兵たちはそれを見て言った。


「倒れても、我々は置いていかれない」



移動電源としての役割


随伴輸送車には

大容量電池が搭載されている。


電力供給用途

•無線機

•暗視装備

•照準器

•簡易医療機器

•野戦工作用工具


前線での電力自給が可能になり、

夜戦・長期潜伏能力が飛躍的に向上した。



戦場での評価


初めて実戦投入された際、

敵軍はそれを認識できなかった。


銃声の数は少ない。

しかし弾は尽きない。

負傷者は消える。

部隊は疲弊しない。


「兵が休まず進み続けている」


それが敵側の報告だった。



兵士たちの呼び名


正式名称は

1号随伴輸送車。


だが兵たちは、

別の名前で呼んでいた。

•「牛」

•「荷物持ち」


そして最も多かったのは、


「新たな分隊員」



総括 ―― 歩兵という概念の変化


火器、

防具、

通信、

機動。


そして――

持続力。


1号随伴輸送車は、

陸軍を「一時的に強い軍」から

長く戦える軍へと変えた。

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