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明賢の物語(日本建国物語)試作版 第一版  作者: 大和草


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225/248

物語序章 第一版 225章

3500トン級巡視船 ― 海の現場責任者


6000トン級が「管区を動かす存在」なら、

3500トン級は日々の海を支配する存在だった。


最前線に出る。

多く走る。

一番多く人を救い、追い、止める。


この艦なくして、

海上保安庁は成立しない。



実用一点張り


全長110メートル。

全幅15メートル。

排水量3500トン。


荒天でも踏ん張れる船体。

沿岸から外洋まで対応できる吃水。

港にも入りやすく、

小さな基地でも運用可能。


「どこにでも行ける」

それが最優先だった。



機関 ― 確実性の塊


ディーゼルエンジン4基。

CODAD方式。


総出力15,000kw。

最大速力40km。


•整備は簡単

•燃費は良好

•部品供給も容易


この艦は

毎日走ることを前提に作られている。



武装 ― 必要十分


武装は控えめだが、隙はない。

•40mm速射砲 ×1

•6連装20mm機関砲 ×1


これで十分だった。


密漁船、密輸船、

武装海賊、暴走船。


沈める必要はない。

止め、従わせるための武装である。



航空運用 ― 目を持つ船


後部発着甲板には

1機の航空機を運用可能。


この1機が、艦の価値を何倍にもする。

•海域捜索

•遭難者発見

•不審船の先行追跡

•夜間索敵


3500トン級は、

「自分で見つけ、自分で判断する」。


管区の判断力そのものだった。



電子装備 ― 現場の脳


搭載される電子装備は堅実。

•対水上・対空FCS統合レーダー

•衛星通信アンテナ

•位置誘導アンテナ

•ソーナー


特にソーナーの存在が大きい。

•不審半潜水艦の探知

•海底地形把握

•沿岸での安全確認


対潜戦を基本行う艦ではない。

だが「見逃さない艦」だった。



万能の中核


3500トン級は

中型巡視艇と言うカテゴリー内にある。


•海賊対処

•災害救助

•漁船保護

•沿岸警備

•密輸摘発


どんな案件でも、

まずこの艦が動く。



数の力


この艦は

多くの管区に配備された。


理由は単純。

•建造しやすい

•運用しやすい

•人員も抑えられる


数があるということは、

海に穴が開かないということだった。



海の秩序


3500トン級巡視船は

英雄ではない。


新聞に大きく載ることも少ない。

だが――


この艦が常に海にいるからこそ、

海は静かだった。


「国の日常を守るのは戦艦ではない。

毎日そこにいる船だ」


3500トン級巡視船は、

日本の海を

当たり前の日常として守り続ける存在だった。


1000トン級巡視船 ― 一番早く現れる船


3500トン級が「現場の主力」なら、

1000トン級は最初に姿を見せる存在だった。


事件。

事故。

火災。

遭難。


通報が入ってから

いちばん最初に現れるのがこの艦であることが多かった。



船体 ― 港と海の境界線


全長90メートル。

全幅11メートル。


見た目は引き締まり、

大型漁港にも、狭い湾奥にも入り込める。


排水量は抑えられているが、

外洋航行も可能な強度を持つ。


この艦の居場所は

「沿岸と外洋の境目」だった。



機関 ― すぐ出る、すぐ戻る


ディーゼルエンジン2基。

出力7,000kw。

最大速力40km。


整備性と即応性を最優先。

•始動が早い

•故障しにくい

•燃料消費も少ない


長期間張り付く艦ではない。

必要なときに、必要な場所へ飛び出す艦である。



武装 ― 威圧と実務


武装は象徴的で、実務的。

•40mm速射砲 ×1

•放水銃 ×1


この放水銃が重要だった。

•消火

•不審船の制圧

•接舷拒否

•群衆・船団の分断


「撃たずに制圧する」

海上保安庁らしい装備である。



後部設備 ― 機動力の核


この艦の真価は側面にある。


小型高速艇


側面部には

高速小型艇を即時発進可能なクレーンを備える。

•密漁船への接近

•浅海域での追跡

•人員救助

•港内での臨検


母艦は止まり、

小型艇が飛び出す。


この連携が、

現場対応力を何倍にもした。


発着甲板


後部発着甲板では

1機の航空機を運用可能。

•上空監視

•事故現場の即時把握

•夜間捜索

•高所からの状況確認


「空を見る目」を持つことで、

小さな船は一気に賢くなる。



電子装備 ― 見るための艦


搭載される電子装備は最小限だが的確。

•対水上レーダー

•FCS

•衛星通信アンテナ

•位置誘導アンテナ

•高精度監視カメラ


特に監視カメラは重要だった。


夜間。

霧。

遠距離。


人の目では見えないものを、

この艦は必ず見つけ出す。



何でも屋


1000トン級は

準中型巡視艇と区分けされる。


だが実態は――

•救助艦

•消防船

•警察船

•指揮艦


すべてを兼ねる。


特定任務に特化していない。

だからこそ、どんな現場にも投入できた。



沿岸の安心


大型巡視船が

遠くの海を見張るなら、


1000トン級は

人の生活一番近い海を守っていた。


港。

航路。

漁場。

観光地。


この艦がいることで、

人々は「何かあっても来てくれる」と思えた。



静かな存在


派手な武装も、

巨大な船体もない。


だが、

この艦がいなくなった瞬間、

沿岸は一気に不安定になる。


1000トン級巡視船は、

日本の海の常駐警察官だった。


500トン級巡視船 ― 速さで制する船


この艦が出動するとき、

それは「迷っている暇がない」状況だった。


密漁。

密輸。

不審船。

港湾での即応事案。


大型艦では間に合わず、

小型艇だけでは力不足。


その隙間を埋めるための存在――

それが500トン級巡視船である。



船体 ― 小さく、鋭く


全長60メートル。

全幅9メートル。

排水量500トン。


外見は明らかに小さい。

しかし、無駄な構造は一切ない。

•低いシルエット

•角張った艦首

•波を切り裂く細身の船型


港内、沿岸、狭水道。

どこでも動ける船体だった。



推進 ― ウォータージェット


ディーゼルエンジン2基。

出力5,000kw。


推進方式はウォータージェット。

•プロペラ露出なし

•浅瀬での安全性

•急加速・急停止

•高い旋回性能


最大速力は 50km/h。


停止状態から一気に加速し、

狙った船の進路を瞬時に塞ぐ。


この俊敏性こそが、

500トン級最大の武器だった。



武装 ― 最低限、しかし確実


武装は一点集中。

•6連装20mm機関砲 ×1


対艦戦闘をする艦ではない。

だが、

•警告射撃

•エンジン部狙撃

•威圧制圧


には十分すぎる火力だった。


「逃げ切れると思うな」

それを無言で伝える抑止力砲である。



小型艇 ― もう一段、踏み込むために


この艦も小型艇を持つ。


クレーンによる展開方式。

•港内での取り回し

•艦側対応

•必要なときだけ下ろす


高速小型艇が海面に降ろされると、

小型艇が主役になる。


この切り替えの速さが、

現場対応力を高めていた。



電子装備 ― 見つけ、追う


搭載される電子装備は簡潔。

•対水上レーダー

•FCS

•衛星通信アンテナ

•高精度監視カメラ


遠距離探知よりも、

•港内の小型船

•夜間の微細な動き

•不審な航跡


を見逃さないための装備構成だった。



役割 ― 追跡と即応


500トン級の役割は明確だ。

•逃がさない

•近づく

•止める


長期任務には向かない。

荒天の外洋も苦手だ。


だが、


「今すぐ何とかしろ」


その命令に、

いちばん忠実に応えられる艦だった。



沿岸警備の牙


静かに港を巡回し、

異変があれば一気に加速する。


民間船から見れば、

突然現れる影。


不審船から見れば、

逃げ道を塞ぐ存在。



数で支える艦


この艦は大量に配備された。

•主要港

•密漁多発海域

•島嶼部


どこにでもいた。


見えない抑止力として。

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