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明賢の物語(日本建国物語)試作版 第一版  作者: 大和草


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200/248

物語序章 第一版 200章

ついに200章目だ

南極調査開始

やっぱり南極も自国領に入れときたいよね

超低温が必要な研究もしやすいし

溶かせば大量の真水を得られる

南極調査計画 ― 白の大陸へ


計画目的


南極調査計画の目的は、単なる探検ではない。

1.南極大陸の科学的観測

2.恒久観測基地の建設

3.南極全域の実効支配と日本国への編入

4.極限環境技術の確立

5.将来技術(宇宙開発)への布石


明賢は明確に位置づけていた。


「南極は終着点ではない。

試験場だ。」



極限環境という壁


調査計画立案段階で、すでに一つの結論が出ていた。


既存の機械・装備は南極では役に立たない。

•潤滑油は凍結

•金属は脆化

•電池は急激に性能低下

•ゴム・樹脂は割れる

•人間は数分で命を失う


最低気温 −80℃以下。

風速と体感温度を含めれば、生身の人間が存在できない世界。


そのため南極調査は、

装備開発から始める必要があった。



南極専用装備の開発


1. 南極観測車

•低温専用合金フレーム

•完全密閉与圧キャビン

•発電機による内部加熱

•幅広キャタピラによる氷雪走行

•簡易掘削装置


「車両」というより

陸上用小型基地に近い設計だった。



2. 南極用重機

•低温対応油圧システム

•凍結防止ヒーター内蔵

•外装は全て断熱+防雪構造

•エンジン停止状態でも凍結しない設計


基地建設・滑走路整備・物資移動の要となる。



3. 観測基地

•二重三重の断熱壁

•原子力または発電機による常時暖房

•気密区画ごとの独立制御

•火災・凍結・減圧すべてを想定した冗長設計


**南極基地は「建物」ではなく「装置」**として設計された。



専用防寒装備の開発


通常の防寒服では不可能だった。


そこで開発されたのが、


南極用極低温対応防寒装備

•多層断熱構造

•内部加温システム

•呼気凍結防止機構

•関節可動部の凍結対策

•完全防風・防雪・防水


この装備は単なる衣服ではなく、

**「生命維持装置」**だった。


後年、技術者たちはこう記録する。


「これは衣服ではない。

宇宙服の原型である。」


実際、

後に開発される宇宙服の基礎研究は

この南極装備から始まっている。



宗谷の役割


宗谷はこの計画の中核だった。

•長期航行

•無補給運用

•極地での安定電力供給

•砕氷・観測・輸送の全てを担う


南極調査は、宗谷がいなければ成立しない。



計画スケジュール

•1639年

•装備・車両・基地の製造

•訓練・模擬極寒試験

•1640年

•第1回 南極点調査開始

•恒久観測基地建設開始

•日本国南極進出の第一歩



計画書の最後に、明賢は一文だけ加えた。


「南極は、

人類が自然に勝つ場所ではない。


人類が、

自らの文明で制御できるかを試される場所だ。」


1640年 ― 第一次南極観測隊派遣


東京湾・出航前


1640年初頭。

東京湾は、異様な静けさに包まれていた。


埠頭には、規律正しく整列した南極観測隊の人員。

その正面に、巨大な船影があった。


原子力観測船 宗谷。


煙突から煤煙は出ない。

だが船体内部では、静かに、確実に、原子炉が稼働している。



第一次南極観測隊の任務


今回の派遣には、明確な三つの目的が与えられていた。

1.南極点の発見と到達

2.恒久観測基地の建設

3.第二次以降の観測隊のための下地作り


探検ではない。

国家事業としての調査・編入計画である。



積載物資


宗谷の甲板や船内には、通常の観測船とは比較にならない量の物資が積み込まれていた。

•観測基地用モジュール

•南極観測車

•建設用重機

•予備部品・修理設備

•医療設備

•通信・観測機器一式


船は、**「動く基地」**として設計されていた。



補給計画


出航時、宗谷に搭載されている食料・燃料は最低限である。


理由は単純だった。

•長期保管による劣化を避ける

•南極直前で最大搭載とする

•余剰重量を避け、航行性能を保つ


宗谷はまず、日本領オーストラリアへ向かう。


メルボルン寄港。

そこで全物資を満載し、最終調整を行った後、南極へ進出する計画であった。



搭乗員


搭乗員は選抜された者のみ。

•実務を担う 海軍兵士

•各分野から集められた 研究者

•地質

•気象

•氷床

•生物

•工学

•医学


誰一人として、この環境を「経験した者」はいない。

全員が、未知の世界へ向かう覚悟だけを共有していた。



出航直前。

明賢は、整列した隊員たちの前に立った。


その言葉は短い。


「諸君は、

世界で初めて南極へ向かう。


だが、英雄になるためではない。


次に来る者たちが、

死なずに進める道を作るためだ。」


誰も声を上げない。

だが、全員が理解していた。


この航海は、

成功しても多くは称賛されず、失敗すれば死ぬ。


それでも行く。

それが任務だった。



出航


訓示が終わると、明賢は一礼した。


それを合図に、搭乗開始。

•タラップを上がる兵士

•重い装備を背負う研究者

•最後に乗り込む幹部要員


宗谷は静かに、岸壁を離れた。



東京湾離脱


港内を抜ける宗谷の後ろ姿を、

多くの関係者が無言で見送っていた。


誰も言葉を発しない。


この船が帰る保証は、

どこにもなかったからだ。


宗谷、南へ


宗谷は――

低く、長い汽笛を鳴らした。


東京湾に響いたその音は、

別れの合図であり、決意の宣言でもあった。


ゆっくりと舫が解かれ、

巨大な船体が静かに動き出す。


向かう先は――

補給拠点・メルボルン。



護衛航行


この頃、世界情勢は不安定さを増していた。


スペインをはじめとする旧来の列強は、

日本の技術的異常発展に強い警戒心を抱いており、

特に「正体不明の大型船」が外洋に出ることは

襲撃の対象になり得た。


そのため、南極海へ突入するまでの航程は

日本海軍の駆逐艦 3隻 が護衛についた。

•常に宗谷を挟む陣形

•昼夜を問わない見張り

•無線は必要最小限


宗谷は武装を持たない。

だが、守られていること自体が国家の意思だった。



太平洋横断


太平洋は広く、静かだった。


原子炉による推進は安定しており、

機関室では燃料消費を気にする必要がない。


夜の海では、

護衛駆逐艦の航行灯が星のように浮かぶ。


誰もが理解していた。


――この静けさは、

南極の前に与えられた最後の猶予だと。



メルボルン入港


やがて宗谷は、

日本領オーストラリア・メルボルン港に入港した。


港湾一帯には、

•鉱石資源の積み出し埠頭

•精製施設

•巨大な倉庫群

•重機用のヤード


が整然と並び、

新大陸と日本本土を繋ぐ産業拠点として機能していた。


そして同時に、

ここは 南極調査の最前線基地でもあった。



最終補給


宗谷には、ここで全てが積み込まれた。

•食料:長期耐寒保存食

•予備燃料(発電・車両用)

•医療物資

•観測消耗品

•建設資材の追加分


甲板と船倉は完全に埋まり、

宗谷は本来の設計限界近くまで重くなる。


それでも、原子力推進は沈黙したまま安定していた。

ついに200章終わり

おそらく230章ぐらいまで行くと一旦試作版のアップロードを停止して正式版のアップロードを開始すると思います

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― 新着の感想 ―
楽しみに読ませていただいております 読み落としかもしれませんが一点疑問が 経度 時刻の起点は簡便性からグリニッジ? 日本? どちらかに設定したのでしょうか?
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