表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/160

物語序章 第一版 114章

北米大陸、日本の完全支配へ


日本の支援が王党派に届いた瞬間、

歴史は新しい方向へと舵を切った。


王党派は新大陸の全てを日本へ譲渡すると宣言し、

その通り日本は正式な領有権を獲得した。


その知らせに、北米の元イギリス入植者たちは次々と引き揚げを開始した。


「ここはもう日本の土地だ……?」

「信じられん、だが祖国には代えられん……」


イギリス人たちの撤退は驚くほど迅速だった。


だがその空白を埋めるように――

まるで時間を計っていたかのように――


日本から大量の移民船団が次々と北米沿岸に姿を現した。


港には旗を掲げた日本船が並び、

続々と新たな入植者が降り立っていく。


「今日からこの町は、日本の新都市となります!」


「はいっ! よろしくお願いいたします!」


新大陸は、完全に日本のものとなった。



王党派の港に日本艦隊が到着


その頃、北海の王党派の港。

冬の冷たい海風の中、警戒していた港湾兵たちは信じられない光景を目にする。


水平線の向こうから、

黒々とした影が十数、列を成して迫ってくる。


「な、なんだあれは……!?」

「日本の……艦隊、だと……?」


近づいてくる補給艦の巨大さに、

港の兵士たちは口を開けて立ち尽くした。


やがて艦が接岸し、

クレーンが轟音を響かせながら大量の物資を陸へと降ろしていく。


・大量の食料

・高品質な鉄材

・火薬原料

・資金の木箱

・軍服用の布地

・兵站装備一式


その桁外れの規模に、王党派の将たちは思わず息を呑んだ。


「これは……国がひっくり返るほどの量だ……!」


「議会派を粉砕できる……!」


王党派は歓喜し、

士気は一気に天にも昇るほど高まった。



そして数ヶ月後


日本の大規模支援により、

王党派は組織の再建と軍備の増強を完了させ、

前線へ兵力を投入し始めた。


結果――戦況は逆転した。


議会派は各地で敗退を重ね、

内戦は急速に王党派有利へと傾いていった。


「日本からの支援を受けた王党派が押してきている!」

「議会派は後退しているぞ!」


日本の莫大な資金・鉄・食料が、

戦争の天秤を完全に押し返したのだった。


その裏で、明賢は静かに呟いた。


「これでよい。イングランドの内戦は長引かぬ。

 北米はすでに我が国の地であり、次は……世界の調整だ。」


日本は静かに、しかし確実に、

世界秩序を書き換え始めていた。


イングランド内戦、ついに終結


そして――王党派、大勝利


支援が開始されてから二年にも満たない短期決戦だった。


しかしその勝利の裏には、日本が投じた

莫大な兵站・資源・資金 があったことを

誰もが理解していた。


議会派は日本からの支援が途絶えた瞬間、

兵站が枯れ、戦線は一気に瓦解した。


かつての勢いは消え去り、

残存勢力は山間部へ逃げ込み、

「いつかまた復権を」と牙を研ぐも――


国家を動かす力はすでになかった。


王党派はロンドンの宮廷で戦勝式典を行い、

すぐさま日本へ長文の感謝状を送付した。


「日本国の支援、まことに感謝申し上げる。

 イングランド王国は日本の友邦として

 今後も変わりない信頼を寄せるものである。」



明賢、そっけない返答


外交官が感謝状を読み上げていた。


しかし明賢はそれを淡々と聞くだけだった。


「うむ、ご苦労。

 返書は簡潔でよい。“勝利を祝う”とだけ伝えよ。」


「……はっ。しかし、これほどの支援を――」


「よい。もう用は済んだ。」


明賢の視線は、すでに別の地図へ向いていた。


新しく得た、北米の東海岸。

その遥かに広がる大地こそ、日本の次の舞台であった。



北米東海岸、日本による全面的再開発が始まる


イギリス人の撤退が終わると同時に、

日本の巨大船団が次々と到着した。


・土木技師

・鉄道技師

・都市計画局

・測量部隊

・港湾局

・軍の通信隊

・海兵隊治安部隊


その規模、まるで新国家を作る勢いであった。



既存のイギリス式街並みは即時に解体へ


日本政府は明確に命じた。


「旧イギリス植民地の建造物は全て撤去せよ。

 日本式計画都市を建設する。」


木造の小規模なイギリス風建物は重機で次々と解体され、

代わりに日本式の耐久度の高い

鉄筋コンクリート・鉄骨都市が建設されていく。


測量隊が緯度・経度を正確に測り、

誤差数センチ単位の碁盤の街路が敷かれた。


新大陸の各都市は、緻密に設計され整然さを持ち始めた。



大陸横断鉄道、日本の手でついに完成へ


もともと日本で計画していたが、

イギリス領であり勝手に敷設することも出来ず迂回路線が作られ途中止まりになっていた路線。


しかし、日本の重機・制御機械・高精度測量機器が入ると、

建設速度は桁違いとなった。


「線路、加速装置安定。次区間、溶接準備完了!」


夜通し作業が続き、鉄道網は爆発的に延伸された。


結果――


北米大陸は“日本製の幹線鉄道ネットワーク”で完全に繋がる。


東海岸から西海岸まで、

日本式超大型ディーゼル機関車が

毎日何本も駆け抜けるようになった。



巨大港湾都市の建設開始


沿岸には次々と


・深水港

・大型コンテナ埠頭

・軍港

・造船所

・補給基地

・海底ケーブル基地局


が整備されていく。


旧イギリス植民地が持っていた港とは

比較にならない規模の近代港湾である。


海軍の駆逐艦や軽巡洋艦が常駐し、

北米は日本の戦略拠点として整えられていった。



北米は完全に「第二の日本」へ


人口流入は止まらない。


毎日のように移民船団が到着し、

街はあっという間に日本語で溢れた。


標識はすべて日本語。

単位も日本式SI単位。

学校も日本式教育。


そして――


北米大陸は、文化も政治も、完全に日本化されていった。


まさしく「第二の日本本土」である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ