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六:我が御魂

不定期ですが、これからは2日に1回に更新する予定です。よろしくお願いします。


side:セヴン・デッドリー・シンス


 腹ガ減ッタ。



 ツイ最近美味ソウナヤツガ居タノニ、なぜか逃げられた。

「ふぅ。やっぱり人型の方が考えがまとまっていいなあ」



 最近は怪異モンスター湧き場から出てくる怪異モンスターの数が少なくていかん。



「我dhじゃhjfhゲアhふgjっと、ん?どうしたって?ああ、たまに言うことがおかしくなることがあるが、それは「人化」をまだ完璧に習得できてない証だね。もっと精進しないと……で言葉遣い合ってたっけ?」



 おっ。早速沸いたな……今回はエニサピエンか。

 残念ながらハズレだ。

 コイツは弱い。ちょっと撫でただけでスグニ死ンデシマウ。

 おっと、また口調が戻ってしまった。



 予想だけど、僕は多分肉を食べても成長しないんだよね。

 多分、魔媒素か肉を()()すれば成長するのだが、怪異(モンスター)っていうのは魔媒素の塊みたいなもんだから肉が残らないんだ。



「そろそろ「罪竜領域」を解除して外に出たいところだけど、万が一外にいる生物が僕よりも強い場合があるかもしれないからね。とりあえずもっと強くなろう!」



 そうそう、最近変な物が落ちてきたんだよね。

 四角い金属製の箱で、意外と固かったからそれは食べなかったんだけど。

 それで中に小さい食べられそうなものがあったから食べてみたところ、美味しくはないけど肉が残る上に魔媒素の量が結構多い、なかなか良い食べ物だったんだよね。



 途中、骨が変なところに詰まっちゃって吐き出したけど、あれどうなったのかなあ。一緒に四角い物体も投げ捨てたけどまあいっか。



 それよりも、なんか「ラストサバイバル」ってやつに参加しているらしいから、とりあえずその時にも向けて、もっと強くなろう!

 ふふっ、目指すは称号《魔王》獲得だが、その前に「回帰魔法耐性」が欲しい。



 ああ、「回帰魔法」っていうのはいわゆる、全てを元に返す、つまりリセットのスキルなんだけど、これのせいで僕の体力が0になってしまうかもしれないんだ。

 だから僕の強化にはほぼ必須。



 そういえば僕は最近獣種になったんだよね。大罪竜っていう。

 僕って変異ゼノだから、あと覇王の力を奪えば魔王になれるんだ。



 よし!強くなったら魔王を吸収するためにジウノ帝国目指すぞ。

 なぜかは知らないけど魔王がジウノ帝国っていう場所にいる気がするんだよね。

 新しく取得した「第六感」ってやつのおかげなのかな?それも直感だけど。


⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥


 どガァあああん!



 と、派手な音があたりに響く。

「いってててて……。少しでもずれてたら死んでたな、これ。もうライフが100しか残ってないぞ」



 そう呟いて俺は立ち上がる。



 目の前には腹から穴を開けたヴァンエニサピエンがいる。



 そう、俺の方が殴るスピードが速かったため、相手よりも先に拳が到達したのだ。



 ちなみに相手に殴られた瞬間、俺は自ら後ろに吹っ飛んで勢いを無くそうとしたが、流石にそんな簡単には勢いを殺せ無かったため、そのまま壁にぶつかってしまった。



——まあ勝てたからいいか。



 はあ。ようやく終わったぁ。とりあえず上に登ろう。

 


 いや、やっぱりここでヴァンエニサピエンと闘い続けてレベル上げするか!



 と、まずは自分の能力を確認する。

『人間種に告げます。解析玉に新たに「解析簡略化」を付与しました。』



 ん?なんか解析玉に新しく能力が付与?されたみたいだな。

「解析玉の「解析簡略化」発動!」


_____________________________________

〜〜〜〜〜≡≡≡≡≡≡≡≡「 フール=リッシュエスタの能力」≡≡≡≡≡≡≡≡ 〜〜〜〜〜


名称:フール=リッシュエスタ     種族:人間種ヒト  職業:光之武士


    ライフ:500 (+320) / 120            

         ↑ 1up 10000pt

    レベル:Lv . 4  


ポイント:23000pt (日替わり,ランダム)



能力値:

*パワー:400 (+1400)

     ↑1up 5000pt

*ガード:200 (+100)

     ↑1up 9000pt

*スピード:1803 (+8000)

       ↑1up 10pt

*スタミナ:600 (+1200)

       ↑1up 600pt

*コネクション:500 (+1600)

         ↑1up 300pt

*ラッキー:70 (+7)

      ↑700up 777777(固定)pt    

*アップグレード:1000 (+1000)

          ↑1up 6000pt    

*総合ステータス段位:Gー1位/1体中



スキル一覧:アクティブー   「石火Ⅱ」

               「X生成(未定)」

               「身体浄化」

               「『EX』目眩し斬」

               「鑑定」

               「念動Ⅱ」/計6個

      パッシブー    「(NEW!)戦闘感知」

               「(NEW!)思考」

               「看破」/計3個



カンハブスキル一覧:戦闘系ー 「光礫」/取得3000pt

          生産系ー 「創糸」/取得9000pt

          支援系ー 「回復」/取得5000pt

               「修復」/取得6000pt

          操作系ー 「取得経験値増加」/取得12000pt



個人能力値:*ユニークスキル:「虎狼痢」

              (「(未発現)カンサー」)

              (「(未発現)迸る閃光」)

      *進歩可能進歩先ー[なし]

      *称号ー《____》

      *総使用器ー 黎明/刀/武器耐久値 ∞(使用者のライフと連動)

                 (使用者「フール=リッシュエスタ」固定)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

_____________________________________


 「ほお。こりゃあかなり見やすくなったな。「鑑定」の出番が減りそうだ」



 いや、ホント、今までの解析玉なんてマジの解析だったからなあ。

 読みづらいったりゃありゃしない。

 これでいいんだよこれで。 



 というか、いつの間にかスキルが増えてんなー。気づかなかったわ。

 「戦闘感知」とかはっきりいって意味わからんし後回しでいいだろ。



 というわけで、さて、強化するか。



 まず「取得経験値増加」を12000ptで取得。

 おそらくレベルが上がりやすくなるやつなんだろう!期待してるぞ!



 次に「回復」を5000ptで取得。

 戦闘中に回復できるのは本当にありがたい。



 そして毎度お馴染みのスピード上げ。残りの6000ptを全てスピード上げに捧げる。


_____________________________________

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


*スピード: 2403(+8000)

        ↑1up 10pt


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_____________________________________


 ここも簡略化されていいねえ。



 明日になったらもっとptが貰えそうだ。

 


 スピードのカンストを目指すぞー!



……あっ。目標それじゃなかった。



 雲穿塔の最上階目指すぞー!



 まあ、今はこの第十階層でヴァンエニサピエンとの戦闘を積んで、レベリングするから、しばらくは上の塔を目指せそうにないけどな……。レベリングにちょうどいい相手だ。



 ちなみに今は12コクである。

「あと99回、ここでお前と闘うからな、()()()()()()()()()



 レベリングスタート。



 1体に10ヒンもかけていられない。



 まず、ただの殴りだけでエニサピエンをヴァンエニサピエンにする。

 ここまでで約3ヒン。



 ヴァンエニサピエンに変化したら、「石火Ⅱ」を体全体に発動。

 そのまま攻撃を避け続ける。

 ここまでで約5ヒン。



 そして、「思考」で理想の攻撃のシミュレーションの再現を補助してもらいつつ、隙を狙う。

 ここまでで約6ヒン。



 最後に、攻撃する直前に「石火Ⅱ」を()()()()()に集約させる。

 右の脚に石火を纏うことでカウンターを受けた時の復帰が早くなるはずだ。

 さっきの闘いから、おそらくこれくらいの威力で殴ってもヴァンエニサピエンには通用するはずだ。



 そして宣言通り2体目のヴァンエニサピエンを約7ヒンで片付け、約1ヒンでスタミナを回復しつつ魔媒素を流し、約2ヒンで相手を復活させる。



 同じ要領で3体目、4体目、5体目……と闘ってるうちに、42体目で俺は気づいた。



 もう、ヴァンエニサピエンなんて昇華した「石火Ⅲ」を纏った瞬間殴れば倒せるんじゃね?



 一気に作業効率が良くなる。



 43体目、44体目、45体目……97体目、98体目。

 あと2体で100体だ。



 エニサピエンが出現する。

 殴る。

 ヴァンエニサピエンになる。

 「石火Ⅶ」発動。これはさっき昇華したやつだ。

 ()()()()()()()()



 気づいた時には、この闘いは終わっていた。



 もう胸に穴が空いている。

 99体目との戦い終了。ここまでで30ミョウもかかっていない。

「さあて、ここで100の大台、どんなやつが出てくるのかな?」



——その攻撃を避けれたのはもはや直感だった。



 横に転がる。



 すると、さっきまでいた場所にナニカがいる。



 ナニカは、今までの怪異(モンスター)よりも遥かに異常だった。

 何もかも違う。

 今までの怪異(モンスター)とは一線を越えている。



 今の俺じゃはっきり言って手に負えない。



「だからこそ面白そうだ!おいお前、俺と闘い合おうぜ!」



『一定条件に達したことにより、称号《愚か者》を取得しました』

『一定条件に達したことにより、「『EX』挑戦権」を取得しました』

『一定条件に達したことにより、魂に刻まれし隠蔽之魔術(シークレットスキル)遊場(ゲーム)開始(スタート)」が発現しました』


能力値をちょっとだけ簡略化しました。

これからは簡略化されたものを主体とする予定ですが、たまに詳細化された能力値が出ることがあります(多分)。




 主人公が武器も使わず同じ階層を周回をするのって違和感しかないですよね……。

 でも、その理由はもっと後に明かすので、どうかこの作品を読んでもらえれば、と思います!

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