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三十八:信頼と共に枯れ散る


──ひどく奇妙な場所だった。



 何もしていないのに、足が地に着いていない……だと?



 俺は、辺りを見回す。

 が、空間を空間と認識できない……というより、どうしても、「青」というイメージしか湧かない。

 つまり、壁の色が青、シミがついている、変な匂いがする……全ての情報が、「青」という一文字に収まってしまっているのだ。



 ああ、いや、もっと大事なことがあった。



 かなり久しぶりに「庭」の外に出た気がする。

 そういえば体感では5年経ったように感じたな。

 多分現実は、まだ時間はそれほど経っていないなのだろうけど。



 そして、()()()()思い出す。

「あれ……?サユノマサとレンジュアが「図鑑」の中にいないぞ?」



からんからんころんころん



 文字を見れば優しい音色だと捉えられるかもしれない、だが、あまりにもこの音は気持ち悪かった。

 俺、フール=リッシュエスタは別に特段音楽に興味があったわけでは無く、この音がどのような意味を持っているかについてはわからなかった。



──音楽家なら、この不協和音を聞けば、すぐに気付くはずだ。

 「の掌 ─ せいの足裏 ─」の、前奏イントロであることに。



『ラストサバイバルへようこそ』

 一瞬硬直する。



 これは、()()()()()()



『あなたは、ラストサバイバルにおいて、19人中、序列19位、です』

『このサバイバルは、この星の行く末を、定めます』

『まずはラストサバイバルの予選を勝ち抜きましょう』

『ですが、このままだと、あなたが簡単に死んでしまうため、隠蔽之魔術シークレットスキルを授けました』

『頑張って、序列16位以内に入りましょう』

『3日後、序列17位以下の者は、死にますので、ご注意ください』



『それでは』

()()()()()()()



「……」



 告知があった後も、俺は呆然としていた。

 え、俺、もう隠蔽之魔術シークレットスキル、手に入れちゃってるんだけど……?



 無言で解析玉を取り出し、自分の能力を確かめる。

 一応、毎日確認はしてたんだがな。念の為だ。


_____________________________________

〜〜〜〜〜≡≡≡≡≡≡≡≡「 フール=リッシュエスタの能力」≡≡≡≡≡≡≡≡ 〜〜〜〜〜


名称:フール=リッシュエスタ     種族:人間種ヒト  職業:光之狩人


    ライフ:765287 (+934713) /1700000             

         ↑ 1up 10000pt

    レベル:Lv . 330


ポイント:0pt (日替わり,ランダム)



能力値:

*パワー:2700053 (+2965453)

     ↑1up 5000pt

*ガード:999999 (+999999)

      ↑1up 9000pt

*スピード:9999999 (+9999999)

       ↑1up 10pt

*スタミナ:999999 (+999999)

       ↑1up 600pt

*コネクション:3122487 (+2531898)

         ↑1up 300pt

*ラッキー:770 (+7)


*アップグレード:9999999 (+9999999)

    

*総合ステータス段位:Gー1位/1体中



スキル一覧:アクティブー   「光礫」

               「糸使い」

               「身体浄化」

               「目眩し斬」

               「鑑定」

               「念動Ⅹ」

               「挑戦権」

               「回復」

               「スキル付与(創作時)」

               「修復」

               「思念」

               「射的」

               「並列思考」

               「エネルギー結界」

               「空間固定」

               「蘇生リサシティション」/計16個

      パッシブー    「蝋エネルギー変換」

               「回避」

               「自動防御」

               「無謀」

               「挑発」

               「猿眼」

               「移動抵抗減少」

               「電光石火(黒)」

               「限界突破(僅)」

               「焔禍の加護」

               「操作返し」

               「操作向上」

               「状態異常耐性」

               「戦闘感知」

               「脳」

               「看破(覚醒)」

               「図鑑」

               「エネルギー循環」

               「エネルギー生成速度上昇」/計19個

      隠蔽之魔術シークレットスキルー   「遊場ゲーム廻転ローテート



カンハブスキル一覧:戦闘系ー   なし /取得0pt

          生産系ー   なし /取得0pt

          支援系ー   なし /取得0pt

          操作系ー   なし /取得0pt



個人能力値:*ユニークスキル:「虎狼痢」

               「蝋翼」

              (「(未発現)カンサー」)

              (「(未発現)迸る閃光」)

      *“権能「パラフィン」”

      *進歩可能進歩先ー[ なし ]

      *称号ー《____》《愚者》《ラストサバイバル参加者》

          《蝋天使》

      *総使用器ー 黎明[亭午]/刀/武器耐久値 ∞(使用者のライフと連動)(使用者「フール=リッシュエスタ」固定)

           ー呂色布/魔宝具アーティファクト/耐久値なし

           ー月白布/魔法具アーティファクト/耐久値なし

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

_____________________________________


 まあ、ざっとこんなもんだ。

 なんかスキルが増えすぎて、もはや何が書かれているのかがわからない……。



 さて、特筆すべき点は特にはない。

 まあ、ちょこちょこ変わったところはあるけどな。



 まず、能力。

 一時期は「限界突破(僅)」のおかげで伸ばせたが、今では頭打ちになっている。

 なんと、スピードまでもが頭打ちになってしまったのだ……。



 まあしょうがない。高望みしすぎは良く無いからな。

 あと、大先生の特訓のおかげでアップグレードだけは何故かスピードに追いついた。



 さて、スキルの方へ行こうか。

 5年前と比べて新たに取得したのは「空間固定」「回避」「自動防御」「蘇生リサシティション」ああ、忘れてはいけないことがあった。

 「蝋エネルギー変換」だ。

 え?少ないって?

 まあしょうがない。

 5年前(体感で)から、カンハブスキルの欄が一切増えなかったんだから。



 だが、新たに取得したこの5つのスキル、いずれもなかなか凶悪だ。


_____________________________________

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


スキル名称:「空間固定」

スキル種類:アクティブ


スキル詳細・・・・・・空間を固定する。たとえどんな所にいようとも、その空間を固定してしまえばいい。このスキルは、不可能を可能にする。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


スキル名称:「回避」

スキル種類:パッシブ


スキル詳細・・・・・・どんな攻撃も、当たらなければ問題はない。回避行動をとる時、即座に動けるように補正をかける。6回まで攻撃が当たる直前に、絶対に回避する。回避する瞬間、スピードを自動的に増加。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

_____________________________________

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


スキル名称:「自動防御」

スキル種類:パッシブ


スキル詳細・・・・・・攻撃されるよりも早く防御すれば、攻撃の威力は下がる。即座に防御体勢を取れるように補正をかける。6回まで絶対に攻撃されるよりも早く防御を展開する。防御する瞬間、ガードを自動的に増加。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

_____________________________________

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


スキル名称:「蝋エネルギー変換」

スキル種類:パッシブ


スキル詳細・・・・・・魔媒素を蝋エネルギーに変換することが可能。魔媒素がスキルと使用者を繋ぐのではなく、スキルと使用者そのものが密接に関係するようになる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

_____________________________________


 どうだろうか。

 最後の「蝋エネルギー変換」などはかなりえげつない。

 だが、それでも序列は最下位なのか……。

 「蘇生リサシティション」については、語ることは無い。そのままだ。



 さて、ここまで見て、気づいたことはあるだろうか。



 そう。俺は目的を見失ってはいない。



 隠蔽之魔術シークレットスキルが増えて無いんだけどー!!



……つまり、俺に死ねと?



 いや、でも、考えてみれば俺が選ばれたのもおかしな話だ。

 おそらく序列の上位にはEXランクが……もしかしてっ!



 はっと息を呑む。

 ようやく気付いた。



 ()()()()()()()()()()()()()()()()



 確か、『EXランクは連れを1人まで連れて行っていい……』ってシステムが言ってなかったっけ。

 まあ、探してみる価値はありそうだ。



 だが、俺の胸の中では1つの感情がさっきからずっと渦巻いている。

 その熱量のせいで、頭がおかしくなりそうだ。



 俺は1つの疑問を抱く。

 なんで、俺が最強じゃ無いんだ?



 そうだ。なぜ、俺が最強じゃない?

 ああ、大先生がいるからか。

 しょうがないなぁ。



 じゃあサユノマサ達EXランクがいるから?

 それも、しょうがないかぁ。



 で。



 おい。

 ()()()()()()()()



 この俺を超えている、だと?



 許せん!許せん!



 あー、いや、前提が違う。

 EXランクがいるからしょうがない?

 大先生がいるからしょうがない?



 そんなこと言ってるやつが、最強になれると思うか?

──なれるわけないだろ。



 すごい簡単なことだ。

 全員、殺してしまえば…………俺が、「最強」ってことだよな?



 あれ?



 なあ、システムさんよぉ。

 これ、システム殺したら、()()()()()()()()()()()()()()



 え?

 神?



 ()()()()()()


⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥∇⊥


side:Ci


 檻に囚われたドレイヤーの少女を横目で見ながら、Cbは呟く。

「これが話したいことの1つ目、我らとドレイヤーの関係、信頼は、無くなりました。」



 そう言ってゼラニュームのような花を机の上に置いた。



 それは、既に枯れていた。


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