1、喋れないんじゃない。喋らないだけ。 〜
私の初めての執筆となります。
たどたどしいところがありますが、少しでも興味をいだいていただけると幸いです。
いつからだっけ。
私が人と喋るのに、1枚壁ができるようになったのは。
あぁ。たぶん、いやきっと、あの頃からなんだろう。
私の家族は事故にあった。
私だけ助かった。なぜかはわからない。
そこから私は叔父と叔母のところに預けられた。
ふたりとも優しくしてくれたが、どこか棘があったのを、中学生の私は理解していたのだろう。
高校に上がると同時に、近くの安いアパートを買って、一人暮らしを始めた。
そしてもう3年がたった。慣れた。
なんか私はなんともいえない罪を負っているような気がして、叔父や叔母に話しかけるのが怖くなった。
たぶん、そこからだろう。
もちろん、このことは誰にも言うつもりはない。
言いたくもない。
そうして私は、今は寂しげな高校生活を送っている。
2、桜色の友
「ゆーうー数学のお、プリント宿題やあったぁー?」
50m位か、そのくらい離れていても叫ぶバカがいた。
静かな私でも、ずっとかまってくれる桜。
今さらなんだかんだ、「いいやつだな」と思った。
「やってないよ。当たり前じゃん」
静かに答えた。
桜と仲良くなったきっかけは、席が近くなって
私があまりにも静かだから、優等生だと思い
問題を質問してきた。しかし、しゃべらなくなる前の私はおてんば勉強嫌いの子だ。勉強はできない。
静かでも、頭は良くない。
それを知った桜は、気軽に話しかけてくれるようになった。
すると不意に桜が言った。
「ねぇ、ゆうにお願いがあるんだけど。」
こんにちは。さあのです!
前書きにも書いたように、初めての執筆となりました。
最初から少し重たい話になってしまい、すみませんでした。安心してください。次回以降は、少し読みやすくなると想います。
なにかとおもりをかかえている「ゆう」と、そのおもりを少しだけ軽くしてあげている「桜」。
そして気になる「桜」のお願いとは?
不器用な2人の日常を、少し見守ってやってください笑