卒業(仮)
一昨日の夜
舌と唇が爛れた
一万円でした
前と後で
大きく変わるかと思っていたけれど
そうでもなかったな
システム上は
相手が落ちる
けれどなんだか
僕が堕ちてしまったみたいだ
汚いだけだったかもしれない
60分でした
一昨日の夜
山は並んで揺れてた
一万円でした
中と外じゃ
流石に変わってくるものがあるよ
出したり入れたりさ
世間的には
たいていはじめては知り合い
けれどその日は
他人行儀の二人になった
額面通りかもしれない
60分でした
一昨日の夜
色は肌色というより白だった
一万円でした
右も左も
ちっとも分からないままだったけど
手早く進んだな
三つのうちの
一つだけを求めた
けれど今思えば
寝食が一番安上がりなんだ
でも、満ちることには満ちた
60分でした
これらのようなことを今になってまた思い返す
やっぱり僕はとことんまで素人なのでした
※主は素人にすら達していないので勿論この詩はフィクションです