王都
さて、異世界召喚されてから1日が過ぎたところで王都に到着した。
壁に囲まれた敷地の真ん中に堅牢そうな王城がそびえている。
この壁は、たまに出没する魔獣や魔物、ドラゴンから町を守る為のものらしい。
その壁の一角に高さ4メートルを超える門がある。 金髪騎士が門番と何かを話してから戻ってきた。
「皆、聞いてくれ! 今から町を抜けて王城で王に謁見する。 くれぐれも無礼の無いように」
ー数時間後ー
こうして今、俺達はこの国の王、サレフ・アローナ・エルムと対峙している。 王城、又の名を《ホーエンツ城》。
その謁見の間は素晴らしかった。
白と赤で殆どが統一されており、両端に並んだ騎士達は微動だにしないので、置物と間違えそうである。
「世がサレフ・アローナ・エルムである。 良く帰った、タージャよ」
そこには、王冠を被った立派な口ひげの老人が座っていた。 王様と言うだけあって威厳の様な物がすごい。 もしかしたら、そうゆうスキルなのかもしれないが 下手なことを聞くと簡単に首が飛びそうなのでやめておく。
「はっ。 [英雄]、その他の召喚者を連れて参りました」
「ご苦労、では下がれ」
「承知しました」
どうやら金髪騎士は、タージャと言うらしい。
「良く来てくれた、[英雄]達よ。 楽にせい。 お前達には今日から我が国の騎士団に入って貰う。 生活は保障する。 ここにいる【重剣】タージャと【魔導を極めし者】リーンに指導、育成をやらせるつもりじゃ」
俺は王の有無を言わせぬ物言いに、少し不満を感じたが、今は黙っておく。 生活は保障してくれるらしいし、無駄に反論する意味も無い。
ここに来るまでに通った《冒険者ギルド》には興味があったがいつか行ってみたいものである。
そして、この国の時代感は、定番通り中世風に発展していた。 しかし、ずっと前から異世界人はいたみたいだし、現代知識でウハウハライフは送れそうに無い。
その後は、大した情報も無く、王への謁見が終わった。
「では、これで解散だ。 部屋割りは、男女で分けてあるだけだが部屋が広いから全員寝られるはずだ。
明日は、朝7:30集合だ。 しっかり休んでおいてくれ」
タージャさんの言葉を最後に、王都での1日目は終了した。
どうも、猫ニクスです。
最近《松蔭高校》の体験入学に行きました。
良い所ですね〜 何より部活の種類が多いのが良い。 僕も行きたくなりました!
それだけの学力がいりますけど……。