ここ、どこ?
暗闇の中で、うっすらと声が聞こえる。
「早く起きろ! 寝てる場合じゃないんだ。死ぬぞ!」
うつ伏せになって体育座りをしていた俺は、重いまぶたを半開きにして周りを見渡した。
「ここ、どこ……?」
そこは、俺の見たこと無い場所だった。
元々は、芒ガ原中学校の校庭にいたはずだ。 校長先生の話が長かったので、寝不足だったこともあり、眠ってしまったのだ。
まぁ、寝不足は、自業自得である。
それは置いておいて、どうしてこんな場所に居るのかだ。
赤く濁った空に、ゴツゴツとした岩肌の大地がある。 まるで、何処かの火山地帯の様な場所だ。
俺は、生徒の列の中心近くにいたので先の方は分からないが、何やら混雑している様子である。
「起きたか高野! 急げ、詳しいことは分からないが、早く逃げないと殺されるぞ!」
声をかけてのは同じクラスの男子、坂口 海渡だった。 いつでも冷静な2年B組の委員長で、体型は、少しヒョロッとしているものの、運動神経は良いので、クラスの中では"頼りになるやつ"という地位を得ている。
「えっと…で、何?」
寝起きで聞き取れなかったので、もう一度聞いてみる。
「だから、殺される、俺もお前も皆がだ。」
「マジか。 でも、何に殺されるんだ?テロリスト?」
「いや、アレを見てみろ」
そう言って海渡が指を差した先にいたのは、赤い化け物だった。
早速やってしまいました。
プロローグのサブタイトルを本文につけてしまったぁ‼︎
ドしょっぱつから謝罪を申し上げます。