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4分の1日 バレンタインディ

作者: Soraきた

23歳になった僕に3年連続 君からのチョコレート

もちろん手作りのチョコレート


僕は、突然あることを思い出した

それは高校2年の時のバレンタインディ

僕は同じクラスのある女の子から僕の友達のあいつに渡してほしいと

チョコレートを預かったことがあった

でも、あいつには別に好きな女の子がいたことを知っていたし

その思いを寄せている女の子からバレンタインディに

チョコレートをもらえるかもと張り切っていたから

僕はよく考えて

さりげなくあいつには渡して、自分の好きな子を思い続けろよって話したことがあった

そのことを君に話したら

「ひどい!」と言われ

それから口げんかが始まってしまった


「なぜ、そんなに無関心で渡せるの」と彼女

『だって、さりげなく渡しておいた方が、あいつが困らなくて済むからいいじゃん』と僕


「バカね、そういうのをおせっかいって言うのよ、

たとえ、彼に好きな子がいたって、あなたに頼んだその子の気持ちを伝えないなんて

ひどすぎるわ・・・」


『だから、あいつには別に好きな子がいて・・・』


「女の子っていうのは、そういう変な気配りを一番嫌うのよ」


『なんで、そんなことが言えるんだ、お前は何も分かっちゃいない』


「分からないのは、そっちでしょ」

『・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・」


朝からずっと続いていた

昼食も僕の家に来てからもずっと・・・



そんな時間が続く中、一通のメールが届いた

それは何と今、話題にしていたあいつからだった

もうあいつと会わなくなって3年が経つのに急になんだろ

内容は、あいつが今度、結婚するという事だった

相手は、僕にチョコレートを渡してくれるよう頼んできたあの子

7年越しの恋を実らせたらしい

7年・・・ってことは、高校2年のあの頃から・・・・

たぶん、きっと



テーブルの上の携帯を眺めながら

僕たちのケンカもやっと終わった

もう夕方の6時 2月14日もあと6時間余り


それじゃ、僕たち2人のバレンタインディを始めようか

4分の1日のバレンタインディを




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