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登場人物

今回は登場人物です。

源氏物語のある部分にインスピレーションが湧きました。

 *登場人物*


  西崎克哉にしざきかつや(35)

 大手製薬企業に勤務する管理薬剤師。少年時代はスポーツ好きのはっちゃけたキャラだったが、尊敬する国語科の先生の影響で高校卒業後は年下相手でも敬語で話すようになる(方言隠しとしても敬語を使う)。その紳士的なふるまいと知性的な外見で会社の女性に人気。同僚である詩恵菜に惹かれている。莉茉のエキセントリックなアプローチに恐怖を感じていたが、少女のような無邪気さや万里を尊敬し慕っている所、聡明で博識な一面を知り、彼女のことを気に掛けるようになる。


 広島県尾道市出身だが8年前実家に帰り、家族に敬語で話していると末弟に「お前兄貴じゃなかろ」と言われたトラウマでそれ以来帰っておらず、東京で生涯を終えると決めているが、末弟の突撃により騒動が起こる。学生時代のアホエピソードは絶対に職場に知られたくないため、高校時代からの親友には口止めしている。笑いのツボが子どもっぽいため顔芸や動き笑いに弱い。


 物語中盤、詩恵菜への想いが変わらないまま、莉茉にも惹かれるようになったので板挟みになる。クリスマスライブのときに莉茉を愛していることに気づくが莉茉が自分を通して万里を見ていることにも気づき愕然とする。そのこともあって莉茉と衝突し、喧嘩別れ。しかし親友の指摘により、自分は本当に莉茉を愛していたのか、自分もまた莉茉を詩恵菜の身代わりとしていたのではと思い悩む。


 物語の終盤、莉茉のデビューが決まって、離れたところに引っ越すことになっても「彼女の輝かしい未来の邪魔になるなら忘れてもらった方がいい」と見送りはしなかった。その後、詩恵菜から「じゃあ莉茉と過ごした時間の中で、今一緒にいるのが自分の好きな人ならって一瞬でも考えたりしましたか?」と聞かれる。その時、莉茉と過ごした時間を思い出して自分は莉茉と向き合えていたのだと涙を流す。莉茉と出会って5年後のある日、情報番組で取材を受ける莉茉を見て笑みをこぼした。



  黒木くろき莉茉りま(22)

 カフェでアルバイトをしながらライブハウスやバーで弾き語りをする歌手の卵。父は福岡で3つの飲食店を経営する敏腕社長。バーで詩恵菜と一緒に飲んでいた克哉が「万里に似ている」という理由で声をかける。夜中の歩道橋で克哉を押し倒して喉に噛み付いたり、休憩中に仮眠を取るバイトの先輩に奇声を上げて乗りかかったり、克哉に性器を見せてほしいとねだったり(懇願したわけではなく、冗談半分で言った)とエキセントリックな行動を取る。その一方で、自分を止めに来たとはいえ風俗街に来た克哉を案じライブをするバーに一緒に連れていく、スーパーではしゃいで惣菜をひっくり返した幼子を優しく諭して店員に謝らせるなど利発な一面もある。また、知識が豊富でその知識量は会社経営者である父親の友人に「進学しなかったのが惜しい」と言わせるほど。


 幼少時代は異母兄の万里に邪険にされたがそれを悲観的に捉えておらず、むしろ万里のような男性と結婚したいと思うほど万里に好意を持っている。克哉のおどけた一面がある本質を見抜き、それが万里に似た人格だったため、克哉にアプローチをするがアグレッシブ過ぎて逆に恐怖心を抱かれる。そして克哉との時間を重ねていくうちに居心地がいいと感じ、距離感を覚え始めた。


 クリスマスライブに来てくれた克哉に話かけるが、克哉に「本当は代替品じゃなくて本当に大切な人に聞いて欲しかったんじゃないか」と万里の身代わりにしたことを責められるが、「人格が似た人なんていくらでもいる。好きな人に人格が似ているなら興味を持つに決まっている」と受け取り方によっては身代わりに手を伸ばすことを正当化する反論をした。そして、克哉と喧嘩別れしてしまう。物語終盤で売れっ子アーティストの仲間入りを果たし、克哉と出会ってから5年後のある日、ライブハウスのスタッフに「克哉クンを迎えに来たの」と嬉しそうに話した。

 


  黒木くろき詩恵菜しえな(33)

 薬剤師で克哉の同僚。莉茉の異母姉。落ち着きがあり、面倒見のいい「お姉ちゃん」気質。ショートカットの似合う爽やかな大人の女性。克哉のことは人として尊敬し、好感を持っている。数年前まで「黒木」という苗字のスタッフが二人いたため「詩恵菜さん(ちゃん)」と呼ばれている。異母妹の莉茉からは「しえちゃん」と呼ばれている。莉茉がミュージシャンになることを応援していて、なかなか芽が出ないことを心配する一方、利発な妹なら別の道があったのではとも思っている。年子の弟・万里とは仲が良く、連絡を取っている。克哉に想い人がいることは知っているが、それが自分だとは気づいていない。


 莉茉のデビューが決まり引っ越しする前夜、克哉が告白しない理由に嘘を感じながらも何も言わず莉茉を激励した。その後、克哉に助言をして莉茉と向き合えていたことを自覚させる。



  黒木くろき万里ばんり(32)

 詩恵菜の弟で莉茉の異母兄。シアトル在住のプログラマー。ぶっきらぼうで口も悪いが、面倒見がいい。また、ジョークや動き笑いをとるのが上手いので職場で人気。同業者で同い年の中国系アメリカ人と結婚し、1児の父になっている。


 少年時代、父親の再婚に反対していた。そのため、継母と父の間に生まれた莉茉には当たりが強かったが、両親や詩恵菜が留守の間は莉茉に勉強を教えたり一緒にお菓子作りをした。莉茉の面倒を見ていた理由は「どんなに憎たらしくても、結局上のヤツが下のヤツ守んなきゃなんねぇし」と詩恵菜との電話で話している。

次回は書きたいところをダイジェストで

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