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夏生詩集3

かさぶた

作者: 夏生

あの時を

剥いてみたら

赦せない心が流れ出た


もう忘れました

もう平気です

笑いとばした

はずだった


あの時

歪められた言葉を

真っ赤な文字でぶつけられた

言葉を

撃ちつけられた言葉を

私は

まだ握ったまま

震えていた


赦したい

赦されたい

嗚咽に濡れたあのときから

解き放たれたい

痛みが波打ち

激が

静かに起き上がろうと

していた


忘れなさい

忘れてしまいなさい

たくさんの良心から

頂いた言葉の薬を

塗り込んでゆく


もうなんだったのか

忘れてしまうまで

繰り返し繰り返し

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― 新着の感想 ―
[一言] 忘れたはずなのに、ふとしたきっかけで古傷が疼く様に、胸に痛みがはしることがあります。 今更と思うのに、どうしようもなく痛くて、でも誰かに言う様な事でもなくて。 痛みを知っている分、誰かの痛…
2014/09/14 21:27 退会済み
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