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幸福を示す羅針盤  作者: 夏波
本編
15/39

新しい家族

レイ視点です。短め。

 グレンっていう部下ができた事も大きいけど、一番変わった事と言ったらやっぱり、父さんの再婚かな。そう、父さん再婚したんだ。しかも相手は、あのビアンカさん!!俺も聞いた時、えぇぇえええっ!?って思ったよ。だって父さんと、ビアンカさんだよ!?何の冗談か、体を張ったドッキリか、純粋に他人なのかって思ったけど、本当にビアンカさんだった。






 ……実は、母さんの願いなんだって。母さんが死ぬ前に、父さんとビアンカさんにそれぞれ、頼んでたらしいんだ。父さんには、自分に気兼ねしないで幸せになってほしい。ビアンカさんには、俺と父さんをお願いって言ったんだって、二人が教えてくれた……。

 それをお願いするのに、どれくらい勇気がいるのかわからない。けれど俺は、母さんの気持ちも、わかる気がする……。だって、母さんは親友と好きな人を取り合うくらいなら自分が身を引くような人なんだ。自分がいなくなった後も、二人の幸せを祈ることぐらい簡単に想像できる。それに、俺のこともすごく愛してくれた人だから、信頼する人に後を託して、心残りをなくしたかったんだろうな……。



 そんなわけで、ビアンカさんは俺の母親になったんだ。あー……まずい、ビアンカさんじゃなくて、お母さんって呼ばないと……。怒られるんだよ…………父さんが。――――……父さんが!大事なところだから二回言ったけど、怒られるの俺じゃないんだ。ビアンカさん的には、父さんが不甲斐ないから、俺が遠慮して母親だと思ってくれないんだってことらしい……。まぁ再婚してすぐにビアンカさんの妊娠がわかったからなぁ。






 そうなんだよ!もうすぐ俺に弟ができるんだ!!やったぜ!俺が弟欲しいって思ったからか、空にいる偉い人が俺のだめだめさを見て大変だと思ったのかはわからないけど、俺に弟、つまり父さんの息子=ゼフィレリの次期ボスが生まれるんだよ!

 性別がわかってすぐに、俺は浮かれまくったんだ。浮かれすぎて窓にぶつかりそうになったのをグレンに止めてもらったのはいい思い出だ……。






 俺が7歳の時に生まれた弟の名前はヴィンセント。髪も目も父さんと同じ、ブラウンとアンバーなんだけど、見た目は父さんと全く違う。なんだこの可愛さは!?ってぐらい可愛いんだよもう!表すなら、子犬100匹分の可愛さだ。父さんのミニチュアとかじゃないんだ!あぁよかった!!

 もう可愛すぎて可愛すぎて、俺はビアンカさん……あぁもうお母さんって呼ぼう、お母さんの部屋にほぼ入り浸ってる。あまりのヴィンセントの可愛さに、父さんだって暇さえあればべったりだ。よくわかってるな父さん!

 俺今だったら、チキンもビビりもかなぐり捨てて叫べるな。俺の弟はなんて可愛いんだって!見る度に可愛すぎて、何してても本当に可愛くて、あー……やばいな、俺今、すっげー顔緩んでる気がする。ゆるっゆるだよなー、きっと。でも本当に、そのぐらい可愛いんだよ!!


レイ君にニューママン&弟ができました!やった弟!と喜ぶレイ君ですが、ヴィンスはレイ君の望みどおりに次期ボスになってくれるのでしょうか?ヴィンスが、というよりダディがそう思うか、ですが。

ゼフィレリの男はみんな瞳がアンバーです。遺伝です。優性とか劣性とか、遺伝子は難しい……。きっと遺伝子には、ゼフィレリの男はアンバーの瞳と刻まれているのです!


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