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第七話 ニュースに関わる友達

部屋にはエルトリックの姿は見えず、開けられた窓から夕日が見え、冷たい風が入ってくる。

ベッド脇にある、丸い小さな机の上にあったはずの二体の人形が消えていた。

おそらく、エルトリックが持っているのだろう。

外で砂利を踏む音が聞こえた。エドリックが仕事先から帰ってきたみたいだ。

「ドアが開いてる?」

エドリックは鍵がかかっていないドアを見て呟いた。

「エルトリック?」エドリックは家に入り、エルトリックを呼ぶ。だが、返事はない。

「エルトリック、何処にいるんだ?」

エドリックがもう一度言う。エルトリックのいる気配はない。

エドリックはエルトリックに出来た新しい友達と遊んでいるんだろうと思い、夕飯の支度に取りかかった。


ガチャという音が聞こえた。エルトリックが帰ってきたのだ。

リビングに入って来たエルトリックは、食事をするテーブルにうつぶせになって寝ているエドリックを見ると、そっと戸を閉め、自分の部屋に向かって階段を上りはじめた。

二階でドアの閉まる音が、エドリックの耳に聞こえてきた。

エドリックは身体を起こすと、階段越しにエルトリックを呼んだ。

「エルトリック!帰ってきたんなら、声ぐらい・・・・・!」

背筋が凍りついた。

はっとして振りかえるが、背後には誰もいなかった。

誰かに見られていたような気配がした。

エドリックは気のせいかと思ったが、そうではなかった。

床には少年の足跡が残っていた。それも、無数に。玄関のドアは開けられている。

「何、兄さん?」

エルトリックの声に、エドリックは驚いた。

「今日、友達を家に入れたか?」

エドリックの質問にエルトリックは答えなかった。エドリックは不安になり、もう一度エルトリックに聞く。

「友達と遊んだのか?」

エルトリックが頷く。

「今は何処にいる?」

エルトリックが笑みを見せて答えた。

「寝ちゃったみたいだよ」

「そうか・・・・」

エドリックはエルトリックに夕飯を食べるよう進めた。

エルトリックが夕飯を食べている間、エドリックはテレビでニュースを見ていた。

「緊急ニュースです。今日の夕方、十字通りの路地で、遺体が発見されました。」

アナウンサーが伝えるニュースを、エドリックは不思議そうに聞いていた。

「遺体で発見されたのは、十字通りの近辺に住む、男性。犯行現場には壁に十字架のマークが描かれており・・・・・」

エルトリックがテレビの電源をきった。エドリックはエルトリックを見た。

エルトリックはテレビのリモコンをテーブルに置くと、エドリックにこう言った。

「食事の時は、テレビは見ない約束だよ。兄さん、おかわり」

エルトリックは食器をエドリックに出す。

「わかった」

エドリックはエルトリックから食器を取り、キッチンへと向かった。

エルトリックがテレビを消した理由は簡単だった。

あのニュースに友達が関わっているからだった・・・・・

変な方向へ・・・・向かっていきます^^;;

なんで、こういう展開になってしまうんだろう?

と自分でも思ってしまいます!

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