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第五話 いつも通り

キッチンで俺とエルトリックは、シチューを作っている最中だった。

エルトリックに包丁を持たせるのは危なかった。だから、簡単なことを手伝わせてやった。

「兄さん、にんじんの皮、向けたよ!」

「わかった。にんじん切ったら、なべの中に入れてくれるか?」

「うん」

エルトリックは楽しそうに頷いて答えた。

俺は包丁でにんじんを切り、エルトリックが用意してくれたボールに、にんじんを入れた。

「火傷しないようにな」

「はーい」

まるで小さい子が答えるような言い方で、エルトリックが言った。


夕飯をすませ、風呂に入り、寝る時間になった。

エルトリックはベッドに横になっている。俺はエルトリックに毛布をかけてやった。

俺は、ベッドの横にある丸い小さな机の上に、黒いスーツを着た人形が二体置いてあったのに気がついた。

「この人形、どうしたんだ?」

「捨てられてんだ。かわいそうだったから・・・・」

「そっか。エルトリックは優しいな」

エルトリックは俺に笑顔を見せてくれた。もともと、エルトリックは心を閉ざしたままだった。

ここに越してきて正解だった。エルトリックが笑顔を見せてくれる日が多くなったのだから。

「そういえば、新しい友達の名前は?」

俺は昨日、エルトリックが言っていた『新しい友達』が気になって、問いかけてみた。

「アレックスとエドワード。兄弟なんだって」

「よかったな」

「反対しないの?」

俺はエルトリックの手をそっと握った。エルトリックは不思議そうな顔で俺を見た。

「反対なんてしないさ。お前が幸せならそれでいい」

「おやすみ、兄さん」

「おやすみ、エルトリック」

俺はエルトリックにおやすみを言うと、自分の部屋に戻った。

エルトリックが幸せなら、それでよかった。

だが、俺とエルトリックには今までにない、恐怖を味わうこととなった・・・・・

人形です。

どーしても、人形をメインにホラー小説を書きたかったんです!!

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