第十六話 最後
アレックスとエドワードは、二人に近づいた。
エドリックはエルトリックの腕引き、自分の方によせた。
エルトリックはエドリックの腕の中で、服を強く掴み、硬く眼をつむった。
アレックスとエドワードは不気味な笑みを浮かべて、近づいてくる。
あと数歩というところで、進める足をその場に止めた、アレックスとエドワードは驚いた顔をしている。
エドリックとエルトリックの後ろに、自分達の姉であるエディがいたのだから・・・・・
「姉貴・・・・」
不意にエドワードが口を滑らして、そう言った。誰にも聞こえないぐらいの声で。
アレックスは呆然とエディを見ていた。
〃もう、いいの〃
エディが二人にそう告げた。
〃役目は終わりよ〃
「何、言って・・・・」
〃二人を殺し、人殺しになるの?〃
〃あなた達が死ねば、私と一緒に入られるのよ?〃
「一緒に・・・・・?」
〃そうよ。ずっと、一緒にいられるの。だから、死んで。私のためにも〃
アレックスとエドワードは頷いた。
その答えに、エドリックとエルトリックは驚いた顔をしていたが、二人の眼には映っていなかった。
〃良い子ね。さぁ、死んで。早く私の所に来て、アレックス、エドワード・・・・・〃
エディはそういうと、消えてしまった。
当惑するエドリックとエルトリックをよそに、二人は自分が手にしているナイフを喉の位置に持っていき、高々とナイフをかざした。
「やめろ!」
エドリックが叫んだが遅かった。二人は同時に、自分の喉をナイフで刺して死んだ。
ドサっという鈍い音が、広間に残された最後の音となった・・・・・・・・・
なんか、変になってしまいました・・・・
死んだはずのエディが、幽霊化して登場!
変ですね〜