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第十二話 兄さんなんか・・・・

エドリックはエルトリックの部屋の前で足を止めた。

昨日、エルトリックにあんなことを言ったのだ。だからエドリックは、エルトリックに誤りにきたのだ。だが、思うように身体が動かない。深呼吸し、ドアをコン、コンと叩く。

部屋から返事はなく、バサバサという音が聞こえてくる。

エドリックは不思議に思い、もう一回ノックを入れ、エルトリックを呼んだ。

「エルトリック?」

やはり、返事はない。それもそのはず。エルトリックは遊びに出かけていたのだから。

エドリックはエルトリックの部屋のドアを開け、部屋に入った。

窓が開けられ、そこからハシゴが下にのびている。

「!!」

エドリックは驚き、窓から下を見下ろした。そして、ハシゴを部屋に上げた。

折りたたみ式のハシゴだ。エルトリックはこのハシゴをクローゼットに隠していたらしい。

エドリックは信じられなくなっていた。

アレックスとエドワードが想像の友達じゃないことに・・・・・・


エルトリックは PM 7:15 に帰ってきた。

自分の部屋に行けるハシゴがなく、玄関から仕方なく入ったのだ。

「エルトリック!」

エルトリックは無表情のまま、黙っている。

「何処に行ってたんだ。心配したんだぞ」

エルトリックはエドリックを見るだけで、何も答えない。

エルトリックは自分の部屋に戻ろうとしたが、エドリックが止めた。

「エルトリック、まだ、話は終わってないぞ」

「もう、終わったのかと思った」

エルトリックの言葉にエドリックはため息をついた。

そして、エルトリックに優しく言った。

「兄さんは、お前のことを心配してるんだ」

「嘘つき!」

エルトリックの言葉に、エドリックは驚いた。エルトリックがさっきよりも激しい口調で言う。

「嘘つき、嘘つき。兄さんは嘘つきだ!」

「エルトリック?」

「本当はそんなこと思ってないくせに。兄さんは嘘つきだ、大嘘つきだ!兄さんなんか、死んじゃえばいいんだ!!」

エルトリックはそういうと、自分の部屋に駆け上がっていった。

エドリックはその場に立ちすくんでいた。

動くこともできなかった。エルトリックの口からあんな言葉がでるとは思ってもいなかったのだから・・・・・


「兄さんなんか、死んじゃえばいいんだ・・・・」

エルトリックは真っ暗な部屋の中で、ベッドの上で膝を抱えながらそう、呟いた。

眼は怒りに満ちていた。復讐者にでもなったように・・・・・・

エルトリックが・・・・・・です〜

さぁて、どういう展開にしようか〜


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