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名の無い彼と名無しの彼女  作者: 水口 秋
第二章、皆様に更なる世界への導きを。
49/50

「インド」人の額のポツンってな点って何かなかな…。

遅くなりましたー。

《合流開始》


―――この世には、接触してはいけない化け物が太古の昔から存在する。


城壁の如く防御を保有し、隕石の如く攻撃を行使してくる「ドラゴン」であったり。


究極の英知を司り、接触したものを必ず掌握するという「精霊」であったり。


神を殺戮した生物の魂を生きたまま四つに引き裂いて生まれた「四霊」であったり。


世界の創造主が世界を創るために柱としたと言われる「五竜」であったり。


生きた生物にとり憑き、生きた状態で死んでいる「アンデット」であったり。


人間とは似て異なる一線を画する存在の「亜人」や「獣人」であったり。


これらの存在が人間と何らかの手段で交わった「半人半獣」であったり。


全ての魂を監視する為に創造主に創られた次元の異なる異質な存在の「神」や「悪魔」であったり。


己の肉体に生物を閉じ込めその魂を時々刻々と変化させる異形な「八部衆」であったり。

その存在は様々である。様々であるがゆえに人は気付かず、徐々に侵蝕されつつある。


そしてもう一つ。

―――壊された空間は必ず無に還るとは限らない。空間は領域と言う限度はあってもその容量は際限のないものである。その辺のレヴェルイーターはその際限のない容量に耐えきれないために態々制限をかけていた。そして、この世界を平面と捉え、定義するならば――――全ての空間は全て、多岐にわたって捻じれて曲がって潜って隠れて飛んで狭まって広がって…繋がっている。

ミュートラルだ。

想像してほしい。水槽に溜まった一定量の水を。平面的ではないが、理屈としては正しい。

水の中で袋を広げると、当然ながら水が入ってくる。そして、その袋の口を縛って水から取り出すと袋に入った分の水が無くなった量だけ穴を埋める。これは物理現象としては習うまでもない非常に一般的な事だ。

これと同じことが空間にも言える。繋がりの一部が無くなると、ソレを埋めようと左右前後、四方八方の空間が穴の部分に押し寄せる。そして、壊れた空間の要素となるものがたまにだが別の空間に入ってしまう事がある。イレギュラーなことだが、事実として存在する。

これが、今俺が置かれている状況。

そして、今ここにいる理由。

考えてみた。どうしてこんな肉まみれの空間にいるのか。

始めは別の空間に落ちたのだろう。そして閉じ込められた。先に挙げた「八部衆」に。


予想されるのは――――「八部衆」の「半身半蛇の竜(ナーガ)」であると。

守護の欠片を司る古代インドの――――竜衆。

害悪の片を統べる古代インドの――――夜叉衆。

淘汰の断片を裁量する古代インドの――――阿修羅衆。

欲望の小片を取り扱う古代インドの――――天衆。


五重の首に一つの体。五身一体の――――守護の欠片。

一つの欠片が五重に重なり、守護と成す。

それがナーガ。

体内には五つの世界が存在し、それぞれの世界を担当する。

第一首―――肉体崩壊。

第二首―――精神侵蝕。

第三首―――感情搾取。

第四首―――形状消化。

第五首―――魂元吸収。


これがどの首の管理する世界なのか…。

第五首なら最悪。次点で第四首。さらにさらにで第二首。最善で第一首ってところか。


「いや、それぇにしても…。何処まで行っても壁壁壁壁壁だな。いや、壁と言っても肉だけど…」


俺は王胎で細胞の結合係数を最小限にまで下げた壁を―――壊して、壊して、壊して、壊して、壊して、壊して――――――で今に至る。

だが、際限の見えないこの肉は、未だ先がない。


俺は三枚ほど壁を蹴り壊し、角を曲がる。俺は一応戦闘痕と表現するのか、ソレを追ってきている。


すいません。

テストがそろそろです。

ちょっと二週間ほどアップできないです。

一応、次話アバンを書きました。

では。

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