表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名の無い彼と名無しの彼女  作者: 水口 秋
第一章、皆様に安らぎを。
25/50

「瞳」の色は自分的には日本人のアーモンドカラーが好きだ。

《聖域》


クレアが遺跡を訪れたとき、この場所は聖域と化していた。


聖域とは聖なる領域。


聖純なる領域。


聖なるものを拡張させ、邪悪なるモノを排斥する領域である。


それが  聖域  。


クレアが見た透き通っている純粋な赤の魔力は、ルールフォータスが創り上げた聖域の一片だったのだ。


そして、なぜ初めからルールフォータスがこの聖域に存在していなかったのか。


そんな疑問が湧く。


別に転送してきたのではない。


クレアはこう感じている。


「魔力の流れが無くなる」


すると、


「背後から何の前触れもなく声がした」


と。


これから連想される事実は一つ。


ルールフォータスが聖域の―――核のような存在だったのだ。


聖域を創ろうとすれば、一つの条件を満たさなければいけない。


『人の(かたち)の放棄』


この一点だ。


そしてこれが何より難しい。


言わば――被子植物が種子の部分を自ら剥き出しにするような行為だ。


コレが人間にあてはまる。


相当無理をしなければ――いや、


無理なのだ。正当な方法では。


これは、この条件は聖域の存在意味を示唆している。


なぜ聖域が存在するか。


人域――聖域――天域――神域――――人界――聖界――天界――神界


その存在理由は絞られて一つのなる。


それは―――――――、


『守』


守るモノを包み込む。


そのモノの概念で。


そういう代物だ。


だから、ルールフォータスがクレアの前に姿を現した時点で聖域は解かれていた。


そして、もうひとつ――。


『守っていたモノの錠が落ちた』


―――言わば―――石板。


―――言わば―――魂。


―――言わば―――概念。


―――言わば―――浄化制戒(スピリチュアルエデン)


―――言わば―――己。


己を己自身で守るとはおかしな話だ。


このような事を、これほどの規模で行なった者は世界に一人―――ルールフォータス只一人だけだろう。


「概念」「中核」「性質」


人を構成する三元素を守るモノとして聖域に保管し、自らの容を放棄した。


そして、待っていたのだ。


遺跡に来るであろう来訪者を。


次の段階への上がるために(ランクアップ)の為の鍵を。


それがクレアだった。


だが、ルールフォータスは負けた。


誓域に。


聖域の跡地に誓域を立て、


それは神殿と近似した存在へと昇華している。


クレアの地力の底上げ。


どう考えても違和感がある。


人を、捨てただけでここまで強くなれるのか。


異端を軽く超えるほどの存在になれるのか。


おそらくそれは――――、


「恢這の魔眼―――魔女――テルシャ=ルールフォータス=フリーフィ、あなたは


   魔眼の能力をナメていたようだねー。


  あなたの右目に嵌っているその、


  『分誠の網膜パーディレティノイド


  の『赤』の魔力を生かしきれていないところが、


  あなたの敗北の原因の一つだよッ」


ルールフォータスの苦悶の表情の中にある青の瞳と、


クレアの嘲笑の中にある赤の瞳が、


交差した。

すいませんっ 


都合上の関係で先週の土日はアップできませんでした。


謝罪します。


そして、


ついに先日著西尾○新さんの最新刊、


猫○語・白を読み切りました。


水口 秋です。


いやー、とっても良かったです。


羽川―――もぐッ、


おっと、危なく言いそうになってしまいました。


私の小説を見てくださっている方の中に、西尾維○さんのファンの方がいてくれるとこの話は伝わるので十全です。


さて、次は「世○シリーズ」を読むぞぉーー、


ということで水口 秋でした。


木曜日はどうやらアップできなさそうです。


すみません。


ではでは――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ